南海トラフ地震を想定した避難方法とは?自ら命を守るために知っておこう

地震はいつどこで起きるかは誰にもわかりません。予測ができない地震に対して、いつ起きても冷静な判断ができるように、普段から準備しておくことが大切です。

本記事では、もし南海トラフ地震が起きた場合に、事前に知っておきたい避難方法について解説します。

「避難するかどうか、どう判断すればいい?」「避難するときは何を持っていく?」「気をつけることはある?」といった疑問が解決できます。

自らの命は自ら守るという意識をもち、いざというときに落ち着いて行動できるよう避難方法について把握しておきましょう。

 

南海トラフ地震とは

南海トラフ地震は、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸で起きると予測されている地震のことです。被害が広範囲にわたることから、事前の備えや対策が被害を抑える重要なポイントになります。

過去の地震のデータによると、南海トラフ地震は100年〜150年毎に起きています。2024年現在、最後に南海トラフ地震が起きてから70年以上が経過していることから30年以内に起きる確率が高くなっていると言われています。

南海トラフ地震は、いつどこで起きるか予測ができません。そのため、地震発生を想定した3ケースによる避難方法が政府から示されています。

こちらの記事でも解説していますのでご覧ください。

 

地震発生後の避難はどうする?

南海トラフ地震 避難

地震が起きたときのことを想定し、避難の仕方について事前に確認しておきましょう。とくに大きな揺れや津波が予想される地域では、地震発生後に発表される地震・津波の情報を聞き、「自らの命は自ら守る」という、防災対策の基本を踏まえた行動をとりましょう。

南海トラフ地震が発生する3ケース

プレートの動き 被害状況 評価基準
①半割れケース 被害甚大

南海トラフの想定震源域内、プレート境界でマグニチュード8.0以上の大規模地震が発生した場合

②一部割れケース 被害限定(前震の可能性地震) 南海トラフの想定震源域またはその周辺でのマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合。

南海トラフ大規模地震の前震の可能性あり

③ゆっくりすべりケース 被害なし

通常とは異なるプレート境界の変化、ゆっくりすべりが観測された場合

内閣府防災情報より引用

 

事前避難対象地域

事前避難対象地域では、上の表にある①半割れケースの発生から2時間〜1週間程度、巨大地震警戒対応を行います。要配慮者は避難を、それ以外の人は個々の状況に応じて自主的な避難を開始しましょう。

②の一部割れケースの場合は、必要に応じて自主避難をします。一部割れケースは、大きな地震が起きる前の前震の可能性があるため、注意が必要です。

※最新の避難情報は住んでいる地域のホームページをご確認ください

 

地震発生後の避難

半割れケースでは、非常に強い揺れと高い津波が起きることが予測されています。そのため、南海トラフ全域の沿岸では大津波警報や津波警報が発表される可能性が高く、対象地域の住民は避難が必要です。

対象地域でない場合は、土砂災害や建物、ブロック塀などの倒壊の危険がある場所を避けて、安全な部屋で就寝するといった対策をして日常生活を行いましょう。

南海トラフ地震の発生後、一定期間は大きな地震が再度発生することが多いことがわかっています。地震発生後、1週間はじゅうぶんな注意が必要です

食料品をあわてて買い出しにいかなくてもいいように備蓄しておくことや、家具の固定、ハザードマップなどで危険な場所を確認しておくといった、日頃からの備えと防災意識が重要です。

 

避難の仕方・気をつけること

地震が発生した直後でも落ち着いて行動ができるように、安全な避難方法や気をつけることについて知っておきましょう。

 

避難をする前にガスの元栓を閉める

地震が起きたら落下物から頭を守り室内では机の下にもぐりましょう。揺れがおさまったら、ガスの元栓を閉めてブレーカーを落としましょう。

もし、調理中に地震が起きたときはガスコンロの火をすぐ消します。最近では、揺れを感知すると自動で消えるものも多いので確認しておくと安心です。

 

トイレや入浴中はドアを開ける

トイレや入浴中であれば、閉じ込められないようにドアを開けて揺れがおさまるのを待ちましょう。できればお風呂場にスマホを持っていっておくと、地震のアラートにも気づきやすく、情報収集もしやすくなるので安心です。

 

エレベーターの中にいるとき

揺れを感じたらすべての階のボタンを押して、停止した階で降ります。もし閉じ込められたときは、非常ボタンやスマホで警備会社・消防所などに連絡して助けを待ちましょう。

 

スーパーなどでの買い物中

棚からの落下物に注意が必要です。カゴなどで頭を守り、棚から離れましょう。揺れが落ち着いたら、店員さんの指示に従い避難しましょう。

 

安全に避難をするポイント

ここでは、安全な避難方法についてポイントをお伝えします。

  1. ・徒歩で避難
  2. ・頭を守る
  3. ・動きやすい服装で
  4. ・日頃から地域の避難所を確認しておく

原則として徒歩で避難し、頭を守るためにヘルメットや防災頭巾などを着用しましょう。高層階にいる場合であってもエレベーターは使用せず階段を使います。また、車の使用は渋滞を引き起こしたり消防・救急活動の妨げになることがあります。基本的には車での移動は控えましょう。

徒歩での移動中、看板や木々などが落ちていることもあり、普段歩いている道でも歩きにくくなっている場合があります。荷物はリュックにまとめるなどし、動きやすい服装で移動しましょう。

避難場所は小中学校に指定されていることが多いですが、津波や土砂災害などが予想される地域では広域避難所への避難が必要になります。日頃から地域の避難場所や広域避難所を確認しておきましょう。

 

避難用の防災リュックに入れておくといいもの

地震が起きたときに慌てないように、事前に防災リュックを準備しておきましょう。避難所ですぐに救援物資が届かないことも考えられます。物資が届くまでの間、困ることがないように、最低限入れておくといいものを紹介します。

下の表は大人1人分のリュックの中身です。赤ちゃんや小さい子供がいるときは、それぞれ追加でオムツや粉ミルク、おもちゃなどの必要なものを追加しましょう。

水・食料品 ・水500mlペットボトル×3本(1日分)

・食料品(非常食)アルファ米、栄養補助食品、カップ麺など

貴重品 現金、鍵、身分証、印鑑
携帯トイレ、トイレットペーパー 携帯トイレ、トイレットペーパー
救急グッズ、常備薬 絆創膏や包帯、消毒液など(応急手当てに使用)
衣類・下着 1日分(シーズン毎に入れ替え)
電子機器 携帯ラジオ

スマホ充電器

懐中電灯

衛生用品 タオル、ウエットティッシュ、歯磨きセット、マスク、手指消毒アルコール、生理用品、ビニール袋
雨具・防寒具 小さく折りたためるもの
災害用ホイッスル
ペン・ノート

 

地震が起きる前に準備をして安全に避難しよう

南海トラフ地震での避難方法について解説しました。

「自らの命は自ら守る」という防災の基本を意識した事前の備えが大切です。

・避難経路の確認

・いつ、どこに避難するか、地域の情報を事前に確認

・防災リュックの準備

など、いつ起こるかわからない南海トラフ地震に備えて、準備をしておきましょう。

 

 

 

 

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