赤ちゃんの防災は事前の準備が大切!災害に備えた対策とは?

自然災害が多い日本では、いつ地震などの災害が起きるかわかりません。たとえ起きたとしても、落ち着いて行動ができるように、日頃から防災対策をしておくことが大切です。

とくに赤ちゃんがいるご家庭では、ミルクやオムツ、離乳食などの準備が必要です。

「何をどのぐらい準備すればいい?」「赤ちゃんとの避難所での生活は大丈夫?」など、大人だけの避難とは違った悩みがある方も多いでしょう。

この記事では、赤ちゃんの防災について詳しく解説しています。とくに、予測ができない地震が起きたときへの対策や、安全に避難する方法をお伝えします。

 

赤ちゃんの防災チェックリスト

災害が起きる前にチェックしておきたいこと

  1. ハザードマップで災害リスクに備える、避難経路や避難場所の確認
  2. 部屋の家具の固定・安全な配置
  3. ローリングストックでの備蓄

赤ちゃんのいるご家庭が避難するタイミングは「高齢者等避難」が発表されたときです。避難の準備にも時間がかかるため早めの行動が必要です。津波などの心配がなく、自宅の安全が確保されている場合は、在宅避難が推奨されています。

地震から身を守るために、

・家の中の家具を固定し安全なレイアウトにしておく

・寝室には背の高い家具を置かない

・突っ張り棒などでの固定

・ガラスのような割れる危険性があるものを高い位置に置かない

・家具を配置するときには、避難経路を妨げないレイアウトに

・ドア付近には倒れる可能性のある家具を配置しない

家屋の防災はこれらのことに気をつけて、安全に過ごせる家に整えましょう。

備蓄ではローリングストックを意識した備えがおすすめです。ローリングストックとは、備蓄しているものを消費しながら、新しいものを補充して備える方法です。オムツのサイズアウトや食料品の賞味期限切れを防げます。

ローリングストックについて、こちらの記事でもご紹介していますのでご覧ください。

赤ちゃんの月齢によっても準備するものは変わります。次のリストを参考に準備しておくと安心です。

 

防災リュックに入れておくもの

大人1日分の準備

水・食料品 ・水500mlペットボトル×3本(1日分)

・食料品(非常食)アルファ米、栄養補助食品、カップ麺など

貴重品 現金、鍵、身分証、印鑑
携帯トイレ、トイレットペーパー
救急グッズ、常備薬 絆創膏や包帯、消毒液など
衣類、下着 1日分
電子機器 携帯ラジオ、スマホ充電器、懐中電灯
衛生用品 タオル、ウエットティッシュ、歯磨きセット、マスク、手指消毒用アルコール、生理用品、ビニール袋など
雨具、防寒具 小さく折りたためるもの
その他 災害用ホイッスル、ペン、ノートなど

赤ちゃんがいるご家庭での追加リスト

◻︎母子手帳、保険証、医療証などのコピー

◻︎冷却シート、体温計、常備薬

◻︎ガーゼ、タオル

◻︎おむつ

◻︎おしりふき

◻︎防臭袋

 

赤ちゃんの月齢によって追加したいもの

上記の準備に加えて月齢別で追加しておくといいものを紹介します。

⚪️赤ちゃんの月齢(〜6ヶ月ごろ)

液体ミルク、スティック・キューブタイプのミルク 3日分程度
授乳ケープ
紙皿、紙コップ、スプーン、使い捨て哺乳瓶
音が鳴らないおもちゃ

使い捨て哺乳瓶は消毒作業がいらず災害時に便利です

 

⚪️6ヶ月ごろ〜(ミルク+離乳食)

液体ミルク、スティック・キューブタイプのミルク 3日分程度
授乳ケープ
紙皿、紙コップ、スプーン、使い捨て哺乳瓶
離乳食 月齢に応じたベビーフード(3日分程度)
お菓子 子どもが好きなお菓子
飲み物 パックのお茶、野菜ジュースなど
音が鳴らないおもちゃ

すぐ食べられる便利な具たっぷりの離乳食(7ヶ月ごろ〜)

 

⚪️1歳〜(離乳食)

離乳食 月齢に応じたベビーフード(3日分程度)
紙皿、紙コップ、スプーン  
お菓子 子どもが好きなお菓子
飲み物 お茶、野菜ジュース、ゼリー飲料
音が鳴らないおもちゃ  

災害時に便利なパウチタイプの離乳食(1歳ごろから)

 

手軽に栄養・水分補給ができる1歳からのゼリー飲料

 

地震が起きたときの避難方法は?

地震が発生したとき

地震が起きたとき、まずは身の安全を確保するためにテーブルや机の下に避難し、クッションや布団などで頭を守りましょう。赤ちゃんは頭を覆うように抱っこし、揺れがおさまるのを待ちましょう。

揺れがおさまったら、ガラスなどが割れていないか注意しながらスリッパを履いて移動し、ガスコンロの元栓を確認して閉めます。

 

避難方法

赤ちゃんがいるご家庭の避難タイミングは「高齢者等避難」が発表されたときです。避難の準備にも時間がかかるため早めの行動が必要です。

避難するときには、ベビーカーではなく抱っこ紐の使用がおすすめです。いつも通っている道であっても、地震による落下物などの影響でベビーカーでの通行ができないこともあります。なるべく抱っこ紐を使用して移動するようにしましょう。

 

在宅避難

自宅での安全が確保されている場合は、在宅避難が推奨されています。在宅避難ができる条件は次の通りです。

・自宅の安全が確保されている

・数日間の生活に必要な備蓄が十分にある

・家具類など部屋の中の安全対策をしている

ハザードマップなどで津波や土砂崩れの危険性がないことを確認し、十分な食料品や生活必需品の確保、屋内の地震対策をしたうえで在宅避難を検討しましょう。

赤ちゃんを連れた避難所での生活は、プライバシーのない狭い空間での生活が予想されます。多くの人が集まる避難所では、親子ともにストレスを感じるかもしれません。感染症にかかるリスクも高くなるため、赤ちゃんがいるご家庭ではとくに日頃からの備えが大切です。在宅避難ができる対策をしておくといいでしょう。

一方で、津波などが予想される地域では、赤ちゃんと一緒に避難所で生活をするご家庭も多いかと思います。

避難所で過ごすときのポイントについては次の章でお伝えします。

 

赤ちゃんと避難所で過ごすときのポイント

赤ちゃんと一緒に避難所で生活をするにはストレスを溜めない工夫が必要です。ここではストレスを溜めないためのポイントを紹介します。

 

休息をとるように心がける

避難所では、プライバシーの確保が難しく睡眠不足になりがちです。いつもと違う環境での赤ちゃんのお世話は不安や心配も多く、ストレスから母乳がでにくくなることもあります。つい自分のことを後回しにしやすく体調を崩しかねません。

赤ちゃんとの避難所生活では、できるだけ空いた時間で休息をとるようにし、体調管理に注意しましょう。

 

体を動かす

スペースが限られた避難所では、気づいたら同じ体勢で長時間過ごしてしまっていた…ということも起こりやすくなります。エコノミー症候群にならないように適度に体を動かすように意識しましょう。

 

避難所以外の避難先の確保

避難所での生活が長期にわたると、親も子も疲労がたまりやすくなります。ホテルや安全な地域に住んでいる家族・友人のお家に避難させてもらうことも検討しましょう。

 

赤ちゃんを災害から守るために事前に防災意識を高めよう

赤ちゃんがいるときの防災について紹介しました。災害から身を守るためには、事前の準備が大切です。いざという時に落ち着いて行動ができるように、普段から必要なものは準備し、部屋の中でも安全に過ごせる対策をしておきましょう。

災害から身を守るための対策として、

・ハザードマップなどで避難所や避難経路の確認

・地震が起きても安全に過ごせる部屋づくり

・食料品、生活必需品の備蓄

普段からの備えを十分にして、安心して過ごせるといいですね。

 

 

 

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