無印良品のぬか床は毎日かき混ぜないといけない?管理栄養士がオススメポイントを解説

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

ナチュラルでリーズナブル、上質な商品を販売しているライフスタイルブランドとして人気の「無印良品」。
中でも食品や飲料は幅広いラインナップを備え、年齢や性別を問わず広く愛されています。

みなさんは、無印良品の隠れた人気商品である「ぬか床」をご存知ですか?
毎日のかき混ぜがいらず、手軽にぬか漬けを楽しむことができる商品ですよ。

本記事では、無印良品のぬか床の使い方や栄養などについて詳しく解説していきます。

無印良品の食品は無添加なの?と気になる方はこちらの記事もおすすめです。

 

<目次>

  1. 1.そもそも、ぬか床・ぬか漬けってどんなもの?栄養は変わる?
  2. 2.無印良品のぬか床の特徴は?初心者にも簡単?
  3. 3.無印良品のぬか床の使い方は?
  4. 4.無印良品のぬか床は無添加?材料の産地は?
  5. 5.自分好みにカスタマイズして楽しむのも◎

1.そもそも、ぬか床・ぬか漬けってどんなもの?栄養は変わる?

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

そもそも、ぬか漬けとはどのようなものでしょうか?
「ぬか(糠)」を使った漬物である…ということは多くの人が知っていることだと思いますが、その詳細をご存知ない人も多いかもしれません。

ぬか床は乳酸発酵させて作られる「腸活」に役立つもの!

ぬか漬けは、「ぬか床」と呼ばれるものに野菜などを漬けることでできる漬物です。
ぬか床は米などを精白した際に出る「ぬか(糠)」と、塩、水などから作られ、植物性乳酸菌や酵母などの微生物によって発酵することでぬか漬けが作られます。

ぬか漬けを食べることで植物性乳酸菌を摂取することができ、腸内で悪玉菌の繁殖を抑えるなどの有用な働きを期待することができます。
つまり、ぬか漬けは「腸活」にもぴったりの食べ物ということですね。

ぬか漬けにすることで栄養価がアップする?

ぬか漬けの大きな特徴の一つとして、野菜をぬか床に漬けることで、ビタミンB1やカリウムなどの栄養価がアップするということが挙げられます。

カリウムはナトリウムの排泄を促す働きがあり、細胞の正常な活動をバックアップする上で重要なミネラルです。
そして、ビタミンB1は炭水化物がエネルギーに変わる時に欠かせないビタミンの一つです。
いずれも私たちが生きていく上で重要な栄養素であるということが分かりますね。

ぬか漬けにすることでどの程度栄養価がアップするのかというと…以下の通り。

【きゅうりの栄養素比較(可食部100gあたり)】

きゅうり(生) きゅうり(ぬかみそ漬け)
カリウム 200mg 610mg
ビタミンB1 0.03mg 0.26mg

(文部科学省 食品成分データベースより引用)

図を見ると分かるように、カリウムはなんと約3倍!ビタミンB1は約9倍!と栄養素が大幅アップしていることが分かりますね。
ビタミンB1は米ぬかに多く含まれており、漬けている間にしみ込んでいくことによりアップするというわけなのです。
また、ぬか漬けにすることで野菜の水分が抜けていくため、同じ分量あたりに含まれるカリウムなどの栄養素がアップするというわけなんですね。

これだけ栄養価を多く摂ることができ、なおかつ腸活にも役立てることができるのですから、ぬか漬けを生活に取り入れることは健康にもプラスになることが多いと言えるでしょう。

2.無印良品のぬか床の特徴は?初心者にも簡単?

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

ぬか床は、米ぬかと塩、水さえあれば自分でも作ることができるものです。
無印良品のぬか床は、どのような特徴をもったぬか床なのでしょうか?

大きな特徴として、以下が挙げられます。

  • あらかじめ発酵させてあるため、すぐに漬けられる
  • 毎日のかき混ぜが不要である
  • チャック付きの袋で容器が不要
  • 追加分のぬか床も手軽に購入できる

自分でぬか床を作るとなると、最初に「捨て漬け」という作業が必要となります。
捨て漬けとは、ぬか床に乳酸菌などを入れて増やしていくために必要な作業で、キャベツの外葉などの食べない部分を入れたりして行います。

捨て漬けの作業がうまくいかなければぬか床に乳酸菌などの微生物は定着せず、美味しいぬか漬けを作ることができません。
そのため、初心者にとっては少々難易度の高い作業であると言えるでしょう。

無印良品のぬか床はすでに出来上がっているため、失敗するリスクも少なく、初めてのぬか漬け作りにもぴったりですね。
また、ぬか漬けといえば「毎日のかき混ぜが必須」というイメージがつきものですが、無印良品のぬか漬けは1週間に1回程度のかき混ぜでよいのも嬉しいポイント。
別途容器を購入する必要もなく、冷蔵庫に保管すればよいので手軽に始められるでしょう。

3.無印良品のぬか床の使い方は?

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

手軽に始められる無印良品のぬか床の具体的な使い方についてご紹介します。

  • 1.野菜を洗い、切る。
  • 2.ぬか床に入れて、冷蔵庫にしまう。
  • 3.漬け時間に応じてぬか床から出し、洗って食べ安い大きさに切る。

たったこれだけ!
かき混ぜは週に1回程度で良いため、基本的には袋に入れてしまえばほとんど手間はかかりません。

きゅうりであれば12時間〜、かぶは22時間〜とおおまかな漬け時間の目安はあるものの、季節や野菜の大きさによっても異なります。
慣れてくれば食べ頃になるタイミングが分かってくるでしょう。

また、ぬか床のお手入れ方法は以下の通りです。

  • 1週間に1回程度はよくかき混ぜる。
  • 放置してしまった場合は、白い斑点などが発生することもある。その場合は取り除く。
  • ぬか床の水分が増えてきたら、キッチンペーパーなどで拭く。
  • 塩味が薄く感じる場合は塩を適宜追加する。
  • カビなどが発生した場合は新しいぬか床を使用する。
  • ぬか床が少なくなってきた場合は、追加のぬか床を用意する。

いずれも特に難しいことはなく、忙しくても週に1回程度のかき混ぜであれば負担になりにくいですね。

また、ぬか漬けに適さない野菜もあるので、その点は注意が必要です。

【ぬか漬けに適さない野菜一覧】

  • トマトなどの水分が多すぎる野菜
  • 山芋などのネバネバした野菜
  • 玉ねぎなどの匂いが強い野菜

いずれもぬか漬けに使用してはいけないというわけではありませんが、ぬか床への影響を考えると控えた方が良いと言えます。

4.無印良品のぬか床は無添加?材料の産地は?

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

自分で作るぬか床とは違い、市販のぬか床には添加物などが使われているのでは?
と不安に思う人もいるかもしれません。

無印良品のぬか床には、以下の原材料が使用されています。

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

原材料名:米ぬか(米(国産))、食塩、昆布、唐辛子、ビール酵母(無印良品公式サイトより引用)

ビール酵母は発酵のために使われるのもので、その他の材料はぬか床を作るために必要なものばかり。
保存性を高めるための食品添加物などは使用されていないので、安心して利用できますね。

米ぬかの原料である米は、国産を使用しているとのこと。
国内での詳しい産地は公開されていませんが、どうしても産地にこだわりがある!という場合は自作を検討するのもいいかもしれません。
上記の原材料にもあるように、シンプルな素材で作ることができるのもぬか床の魅力の一つですね。

5.自分好みにカスタマイズして楽しむのも◎

(出典:https://www.muji.com/jp/ja/store)

無印良品のぬか床は、初心者でも簡単にぬか漬けを始められる便利なアイテムです。
慣れてきたら自分好みにカスタマイズできるのもおすすめですよ。

昆布などを足して自分好みの味に

昆布や唐辛子など、好みに合わせて味を変えていくことができます。

変わった食材も漬けてみる

チーズなどの乳製品や、アボカドなどの食材もぬか漬けにするとぐっと美味しくなります。
その他、季節に応じてさまざまな食材を試してみることができますよ。

もちろん、食中毒などにつながる食材(生食できない食材など)は避け、長時間放置しないよう注意は必要です。
安全に楽しむ上でも、冷蔵庫で保管できる無印良品のぬか床はおすすめと言えそうですね。
無印良品 発酵ぬかどこ