【疑問を解決】子どもの発育に欠かせない食事との向き合い方
子どもの発育のために大切なのは、やはり食事にあると言っても過言ではありません。
幼児期に必要な栄養やバランスについて悩みを抱えるのは、世の中のママたちの常ですね。
私も普段の食事作りを含め、できるだけ子どもにとって良い選択をしてあげたいと感じています。
ここでは子どもの発育に伴う食事について、詳しく解説しています。
少しでも悩みがある方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
<目次>
発育に必要な栄養バランスの特徴やポイントを知ろう
子どもが健やかに成長するためには、5大栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
小さな手と口をめいっぱい動かして食事をする姿は、ほほえましく見ているだけで幸せを感じますね。
大切な我が子だからこそ、すくすくと成長していってほしいものです。
それではまず、欠かすことのできない5大栄養素から見ていきましょう。
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミン
- ミネラル
成長期のお子さんには、これらを食事に取り入れて偏りなく食べさせてあげることが理想です。
そうは言っても無理強いはよくありません。何でも食べる子もいれば、そうでない子もいます。
「食事は親子で楽しむもの」という気持ちを持つことが肝心です。
主食・主菜・副菜を基本にする
食事は「主食」、「主菜」、「副菜」を柱にして考えましょう。さらに汁物を含めた「一汁三菜」を心掛けると栄養バランスも摂りやすいですよ。
エネルギー源となる主食をベースに、体を作る主菜と調子を整える副菜の組み合わせが理想です。
そこに果物などをプラスすると、幅広い栄養が摂れる献立になります。
わたしは子どもを保育園に通わせているときに、栄養バランスが考えられた園の給食に毎日感謝していました。
また、家で作る食事の参考にしていたのを覚えています。
いろいろな組み合わせで食を楽しむと、子どもの心身の発達にも良い影響を与えてくれるでしょう。
幼児期に進んで取り入れたい栄養素や食材
次は、乳幼児期に進んで取り入れたい栄養素や食材を紹介します。
まずは進んで取り入れたい栄養素を見てみましょう。
- 鉄分
- カルシウム
子どもの成長に大切なこの2つの栄養素ですが、厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の報告書によると、乳幼児期に必要な鉄分やカルシウムが不足している子どもの割合が多いという結果が出ています。
不足しがちな栄養は進んで取り入れ、子どもの健やかな成長を見守りたいですね。
では、鉄分やカルシウムを補うのにおすすめの食材を見ていきましょう。
鉄分 | 豚肉・レバー・マグロ・いわし・ほうれん草・大豆製品・卵黄 |
カルシウム | 牛乳・ヨーグルト・チーズ・豆腐・ひじき・しらす |
吸収がよい肉や魚を、積極的にレシピに取り入れてみましょう。
牛乳やヨーグルトなら朝食時やおやつの時間、小さい子どもが苦手なほうれん草や小松菜などは、小さく刻んでスープなどに入れてとろみをつけると食べやすくまりますよ。
わたしの子どもはひじきや豆腐はハンバーグにするとよく食べてくれます。
いろいろ試してみて、お子さんにあったレシピで不足しがちな栄養素を積極的に取り入れましょう。
おやつは子どもにとって必要な食事
幼児にとってのおやつは、食事のひとつです。
消化器官が小さい子どもは、3度の食事だけでは栄養が不足することも考えられます。
わたしの子どもが通っていた保育園でも、1日に2度おやつの時間がありました。
幼稚園や保育園でおやつの時間があるのも、子どもの体のことを考えると理に適っていることなのですね。
おやつの具体例をいくつかご紹介します。
- 牛乳・チーズ・果物・おにぎり・ふかし芋・野菜入り蒸しパン
なるべく自然の味を楽しみ、甘すぎるものや味の濃いものは避けましょう。
また、おやつを食べる際の注意点も気になりますね。
- 1日に1回~2回が目安
- 食事の妨げにならない量にする
- 時間を決める
おやつを食べた後は歯磨きをするなど、虫歯予防にも気を付けると安心です。
発育に必要な栄養バランスを考えて、楽しい食育を心掛けましょう。
食事に関して気を付けることとは?
続いては、発育における食事について気を付けるポイントを見ていきましょう。
子どもはその成長度合いにより必要なエネルギー量も違います。
1歳~2歳 | 900kcal~950kcal |
3際~5歳 | 1,250kcal~1,300kcal |
参考:「厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版) 」
ちなみに、小学生以降になると低中学年は大人の女性程度、高学年では男性程度の食事量を摂るようになってきます。
わたしは2人の子どもがいますが、上の子が何でも食べる反面、下の子は偏食が多く無事に成長してくれるのか心配な時期がありました。
嫌いなものが多く悩んでいたときに、保育園の先生がアドバイスをしてくださったこともあります。
「苦手で食べられないものは、スプーンにほんの少しだけ載せてお皿に置き、そのひと口のみがんばりましょう。できたらたくさん褒めて一緒に喜んであげてくださいね。」
と言われ毎日続けていると、それが功を奏したのか徐々に食べられるものも増えいき、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
1日に必要なエネルギー量を摂れていたか正直分かりませんが、食べられるものが増えていくとそれだけ成長したと感じて安心したのを覚えています。
日々の食事の様子を園との連絡ノートでやり取りをし、先生も寄り添ってくださったことは今でも忘れられません。
もしも相談する人に悩まれたら、保育園や幼稚園の先生に相談してみるのもおすすめですよ。
発育期に必要なエネルギー量にも気を付けながらというのは難しいですが、気に留めながら日々の食事管理もしていきたいですね。
朝・昼・夕の1日3食しっかり食べる
基本的なことですが、朝食・昼食・夕食の3食をしっかり食べるようにしましょう。
しかしあまり力を入れすぎても負担が増してしまうので、一度の食事を完璧にする必要はありません。
頭の片隅に入れておいてほしいポイントです。
- 朝食はしっかり摂ってエネルギーをチャージ
- 昼食はバランス良くいろいろな組み合わせを
- 夕食は足りない栄養素を補う
わたしは下の子の偏食で悩んだ際、とにかく完璧を目指していましたが保育園の先生から、「継続できるやり方で少しずつやっていきましょう」と言われたのを覚えています。
構えすぎると疲れてしまうので、気負いせず「できることをやろう」という思いで何事もこなしてくださいね。
料理におけるポイント3選
子どもは乳歯が生えそろうのが3歳頃と言われています。
それまでは調理の仕方にも配慮が必要です。
- 肉は小さめ(ひき肉を使うなどしてもよい)
- 野菜は小さくカットし柔らかくする
- 食べにくいものはとろみをつける
我が家の小学生になる息子は、たまに作るステーキよりもハンバーグを好んで食べますが、それを見ると繊維が多いものや固いものは食べ辛いのだなと感じます。
小さなお子さんも一緒ですね。子どもの成長に合わせた調理法を意識していくことが大切と言えます。
食事の大切さを育むために出来ること
「なんでも食べられるように育ってほしい。」
そう考えるのはどの親御さんにも共通する思いではないでしょうか。
我が家も兄弟で食に対する向き合い方が全く違います。
上の子は何でも食べ、下の子は以前よりは食べられるようになったもののまだ偏食がちです。同じ環境で育っているのに不思議ですね。
好き嫌いがあったり何でも食べたり、食事に関しては子どもによって差があって当然ですが、食事の大切さは普段から伝えていきたいですね。
それにはまず、環境と整えることから始めましょう。
環境を整える
では実際に、環境を整えるとはどういったことか見ていきましょう。
- テレビを消す
- おもちゃを片づける
- 食事に集中させる
環境が整えば自然と食事にも集中できます。
食事に必要ないものが視界に入ると集中できなくなるため、気を付けてあげるといいですよ。
親の心構え
環境が整えば、次はわたしたち親の心構えです。
- 焦らない
- 食べられなくても怒らない
- 量よりも質
- 「おいしいね」などの声掛けをする
食べる意欲を持つことが大切なので、期待したほど食べてもらえなくても落ち込むことはありません。
子どもは成長するに従い食べられるものも増えていきます。
我が家の偏食気味の下の子も、小さい頃は魚も肉も嫌いで本当に心配していましたが、今はどちらも大好きでよく食べます。
また不思議なことに、家では食べられなくても保育園では食べられた事例も多かったことを覚えています。
同じ食べものでも、友達と一緒なら食べられることもあります。
長い目でゆっくり成長を楽しむつもりで寄り添ってあげてください。
工夫をしても「食べてくれない」等悩んだときのチェックポイント
いろいろと食事に関して工夫をしていても、「うちの子は少食かも」「あまり食べてくれない」と悩むことがありますよね。
そのようなときには次のことをチェックしてみてください。
- 毎回の食事量が目安以上になっていないか
- 間食の回数は多くないか
- ひとりで食べていないか
- 運動不足になっていないか
- 無理強いをしていないか
子どもを考えるあまり、食事の量が多すぎたりおやつの回数が多かったりなど当てはまることがあれば、少し見直してみましょう。
また、お子さんと一緒に食卓を囲むのも大切なことの一つです。
兄弟やママが食べる姿を見るのも、子どもにとって「食事は楽しいも」のと思ってもらえるチャンスです。
年齢別に解説!食との向き合い方
子どもは、年齢によって食との関わり方が変化していきます。
授乳期・離乳期
(食べる意欲の基礎をつくる) |
母乳やミルクから飲む心地よさを知る
いろいろな食品に親しむ 見る・触る・味わうなどを進んでする 味覚など五感で味わう |
幼児期
(食の体験を広げる) |
食べたいもの、好きなものが増える
自分で食べる量を調節する 食事マナーを身に着ける 栽培や収穫などから食に触れる機会を持つ 食べ物を通して生きていることを実感する |
学童期
(食の世界を広げる) |
1日3回の食事のリズムがもてる
自然と食べ物の関わりに関心を持つ 食生活を振り返って評価や改善ができる 食事や栄養のバランスが分かる |
思春期
(食への理解が深まる) |
食べたい食事のイメージができ実現できる
一緒に食べる人を気遣い、楽しく食べられる |
参考 「農林水産省:和食育」
年齢別に見ていくと、そのときどきで食に関する感じ方も違うことが分かりますね。
そのときにしか感じられない「食」に向き合い、食べることの意味を身体で覚えていって欲しいですね。
子どもとの食事の向き合い方は、がんばりすぎず、力を入れすぎず、肩の力を抜いて楽しみながらしてください。
ママが疲れたときには、宅配食サービスなどの利用も考えてみてはいかがでしょうか。
徹底的に無添加にこだわった食事を毎週届けてくれます。
調理時間だけでなく、献立を考える時間、買い物に行く手間など食事にまつわる全工程をカットできるため、子どもに向き合う時間をしっかりと確保できます。
また、伝統的な季節の行事にはそれぞれの食の楽しみもあります。
そうしたものを上手に取り入れて、食に対する豊かな感性を育むのもいいのではないでしょうか。
まとめ
子どもの発育に必要な食事は、バランスを考えて焦らず楽しく取り組むのが一番です。
初めて見る食べ物は、子どもにとって興味を持つものである一方挑戦するにはとても勇気がいることでもあります。
ひとりひとり成長度合いが違うように、食に対する向き合い方もそれぞれです。
寄り添いながら、共に笑いながら、子どもたちの成長を支えていけるといいですね。