冷凍食品は湯煎で解凍できる?やり方と電子レンジとの違い、注意点までを徹底解説

電子レンジを持っていない、または電子レンジで冷凍食品を解凍することが不安とお悩みではありませんか。電子レンジの使用を躊躇してしまう方におすすめなのが、湯煎での解凍です。冷凍食品は湯煎でも温められるので、電子レンジを使わずおいしいご飯を食べられるでしょう。

この記事では、冷凍食品を湯煎で解凍する方法を解説します。湯煎と電子レンジの違い、解凍する際の注意点も紹介するので、電子レンジを使いたくない方はぜひ参考にしてください。

 

冷凍食品を湯煎で解凍することは可能?

冷凍食品を湯煎で解凍することは可能です。沸騰させたお湯に冷凍食品を入れ、一定時間煮込むことで全体をしっかり温められます。お湯を沸騰させる手間があるものの、湯煎には電子レンジにはないメリットがあります。メリットを把握しておけば、電子レンジと湯煎のどちらを選べばいいかを判断できるでしょう。メリットについて、次からくわしく紹介します。

 

湯煎と電子レンジの違いは?

冷凍食品を解凍する際に使用するのが、湯煎と電子レンジです。どちらもしっかり温められるものの、2つには違いがあるため、ここでそれぞれの特徴とメリットを紹介します。

 

湯煎の特徴とメリット

湯煎とは、鍋に水を入れて沸騰させ、冷凍食品を温めるものです。レトルト食品を温める際にも使われますが、バターやチョコレートを溶かして使うお菓子作りの際にも活用されます。湯煎のメリットを見てみましょう。

  • 一度にたくさんの量を温められる
  • 温めすぎても食品が固くならずに済む
  • 汚れが少ないので洗い物も楽

大きな鍋に水を入れて沸騰させれば、たくさんの量を一度で温めることが可能です。電子レンジは、庫内に入る量しか一度に温められません。量が多い場合は複数回に分けて温める必要があるため、食品の大きさや数によっては手間がかかるでしょう。

湯煎は温めすぎても固くならずに済むため、食品のおいしさをそのまま味わえます。電子レンジは、加熱しすぎると食品が固くなり、おいしさが半減します。湯煎ならその心配もないので、温める時間を細かく調整する必要もありません。

湯煎をする際は袋のまま鍋に入れるため、鍋の汚れも少なく済みます。軽く洗うだけで洗い物が終わるため、一見デメリットに見える洗い物も、大きな手間にはなりません。

 

電子レンジの特徴とメリット

電子レンジは、庫内に入れた食品を電磁波で温めるものです。ボタンひとつで食品を温められるため、時間がないときに活用できます。オーブン機能が付いた電子レンジを選べば、1台で食品の温め・肉や魚の調理・お菓子作りなど、さまざまな使い方を楽しめるでしょう。電子レンジのメリットは以下の通りです。

  • 調理時間を短縮できる
  • 温めた状態でそのまま出せる

電子レンジの最大のメリットは、調理時間を大幅に短縮できることです。湯煎はお湯を沸騰させる際に時間がかかるものの、電子レンジは庫内に食品を入れてボタンを押すだけで済むため、手間もかかりません。

また、冷凍食品を電子レンジ対応のお皿に入れて温めれば、食卓にそのまま出せる点も魅力です。洗い物は食器だけで済むので、家事にかかる時間も短縮できるでしょう。

 

湯煎と電子レンジの違い

湯煎と電子レンジの違いは以下の通りです。

  • 解凍に使う道具
  • 一度に解凍できる量

湯煎は鍋を用意するだけですが、電子レンジは製品そのものを入手しなければなりません。電子レンジは10,000円以下でも販売されていますが、経済的に余裕がない、置き場所がないなどの理由で持っていない方も多いでしょう。鍋は1,000円前後で手に入るうえに、さまざまな方法で活用できるため、道具の点を考えれば、湯煎の方が便利だといえます。

また、一度に解凍できる量にも違いがあります。電子レンジは庫内に入る量、鍋は鍋に入れられる量を温めることが可能です。小さめの電子レンジにはあまり入らないので、鍋のほうが一度に温められる量は多いでしょう。ただし、鍋のサイズが小さいとあまり入らないので、たくさんの量を一度に温めたい場合は、大きめの鍋を用意することがおすすめです。

 

湯煎で冷凍食品を解凍するやり方

湯煎での解凍を検討している方は、湯煎のやり方を押さえておきましょう。湯煎の流れは以下の通りです。

  1. 鍋に食品全体がつかるよりも少し多めの量の水を入れる
  2. 水を沸騰させる
  3. 火を止めずに冷凍食品を入れる
  4. 一定時間加熱する
  5. 時間が経過したらトングなどで食品を取り出す
  6. 食器に盛り付ける

食品の加熱時間は食品によって異なるため、パッケージを確認しましょう。多少時間が過ぎてしまっても、湯煎だと食品が固くならないので、おいしく食べられます。加熱時間が終了したら、トングなどで食品を取り出しましょう。素手で取り出そうとすると、鍋やお湯でやけどする恐れがあるため、注意が必要です。

取り出した食品をはさみで開封し、お皿に盛り付ければ完成です。少ない手間で食事が完成するため、忙しくてご飯を作る暇がない方も、湯煎を活用すれば手軽においしいご飯を食べられるでしょう。

 

湯煎の注意点

湯煎で冷凍食品を温める際、注意しておきたいポイントがいくつかあります。トラブルにつながる恐れがあるため、ここで紹介するポイントに注意しながら解党を行いましょう。

 

袋が鍋のふちにあたらないようにする

鍋に冷凍食品を入れるときは、鍋のふちに冷凍食品があたらないようにしましょう。水を沸騰させると、鍋全体が熱くなります。鍋のふちも高温度になるため、冷凍食品が入った袋に穴が開くかもしれません。開いた穴から食品が出てくると、食品を盛り付けることが難しくなるので注意が必要です。

湯煎をするときは、冷凍食品を鍋の底にしっかりひたしましょう。

 

残り湯をほかの用途に使わない

冷凍食品を温めた後の残り湯を、ほかの用途に使わないようにしましょう。食品が入った袋を加熱しても、袋の成分が溶け出すことはありません。しかし、袋は残り湯をほかの用途に使うことを想定して作られていないので、何らかのトラブルが発生する恐れがあります。安全に解凍するためにも、残り湯は捨てて、再度水を沸騰させましょう。

 

袋やお湯でやけどしないよう注意が必要

湯煎をする際は、食品の袋やお湯、鍋でやけどをしないよう気を付けましょう。通常、水は100℃で沸騰します。沸騰すると鍋も同じくらいの温度になり、1秒でも触れるとやけどをする恐れがあります。温めた冷凍食品を取り出す際に手が鍋やお湯に触れると、けがをしてしまうため、取り出す際は必ずトングを使いましょう。トングがなければ菜箸やお玉でもかまいません。

 

まとめ

冷凍食品は電子レンジだけでなく、湯煎でも解凍できます。大きめの鍋を用意すれば、一度たくさんの量を温められるので、家族人数が多い家庭に特におすすめです。また、湯煎は温めすぎても食品が固くなりにくいため、細かく加熱時間を確認する必要もありません。家事の時間を大幅に短縮できるでしょう。

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