自然循環農法は「大地に残してくれる贈り物のリレー」SHIBATA GROUND MUSICが奏でる作物の豊かな音色

わたしたちFIT FOOD HOMEは、「おいしくて、栄養たっぷりで、安心」というテーマのもと、カラダにいい食事だけをお届けしたいという想いで日々丁寧に食と向き合ってきました。
カラダに不必要なものは極力使用せず、素材のもつ力、栄養素や美味しさを最大限に生かせるような食事づくりを心がけています。

わたしたちのカラダは、わたしたちが食べたものでできている。
そして、美味しいものを食べることは心の充足にも大きく関わります。
カラダとココロが満たされる食事を大切にするということは、自分の人生を丁寧に大切に生きていくことにつながる、とわたしたちは考えます。

「不必要な添加物は使用しない」
「手作りにとことんこだわって丁寧に作る」

わたしたちと同じように、日々丁寧に食と向き合う生産者や作り手の方々をご紹介するこの企画。
今回は、滋賀県で農業を営む『SHIBATA GROUND MUSIC』の柴田義範さんにお話を伺いました。

柴田さんのお米『ありがとう米』と大豆はオリジナル味噌「FIT FOOD miso」の原材料として使用しています。

大地に残してくれる贈り物のリレー、作物と土壌の力を信じること

(写真:柴田義範さん)

「大事なのは、素材同士の相性」

そう語るのは、「SHIBATA GROUND MUSIC」の柴田義範さん。
滋賀県で、親子代々自然の力を限りなく生かした独自の「自然循環型農法」に取り組まれています。
「自然循環型」の農業とはどのようなものでしょうか。

柴田さんの畑では、お米を収穫した後、麦、大豆、そしてまたお米…と同じ土壌で複数の作物を循環させて作っています。
そうした中で、同じ土壌で作物を育てるこの循環は、理にかなっていることだと柴田さんは言います。
というのも、大豆を収穫した後、大豆は次のお米を育てるための栄養分を大地に置いて行ってくれるのだとか。
つまり、大地に残してくれた栄養分をお米がすべて吸収することで、人工的に肥料などを与えなくとも育つ強いお米ができるのです。

 

そうして作物が次へと残していった贈り物のリレーによって、作物自身がもつ力を最大限に発揮でき、環境と土壌が循環していく。
それが柴田さんが実践している「自然循環型農法」です。

母なる大地から生まれた「兄弟」

そして、同じ土壌で育てたお米と大豆は、いわば「兄弟」。

味噌は使用する材料がシンプルだからこそ、その出来は素材同士の相性に大きく左右されると言われています。
たとえ最高級の素材を全国各地から選りすぐったとしても、うまく馴染むかどうかわからないのが味噌づくりの難しいところ。
個性が強すぎて素材同士が喧嘩してしまうと、まとまりのない仕上がりになってしまうこともあるのだといいます。

そこで、兄弟のように同じ土壌で育ったお米と大豆で味噌を作ることで、素材同士が実にすんなり馴染んでいきます。
お互いの良いところを引き立てながら味を深めていくことができるのです。

1+1を何倍にも増幅できる、そんな力を宿しているのが、同じ土壌を母に持つ柴田さんのお米と大豆だと感じました。

本来の力を信じて見守る、子育てと似ている

そんな兄弟たちですが、農業の観点からすると本来お米と大豆を同じ土壌で育てることは難しいと言われています。
米は水によって育つのに対し、大豆は水を嫌う性質があるため、一見相性が悪いもの同士。

祖父、父の代からずっと苦労して米、大豆、麦を作ってきた柴田さんですが、途中で諦めなかったのは「作物と土の力を信じてきた」から。
柴田さんの畑では不必要な除草剤や肥料などを極力使用しないため、昔は大豆畑が草だらけだった時期もあったといいます。

大豆本来の力を信じ、見守る。
「あくまで人間は、作物が持っている本来の力を最大限発揮できるよう手助けするだけだ」という信念のもと、ひたすらに作り続けてきた結果が現在につながっているのだと言います。
一見簡単そうに聞こえますが、何かあったときについ手を出したくなるのをぐっとこらえて見守る、この寄り添い方はまるで”子育て”のようだと柴田さんの言葉から感じました。

そんな柴田さんの農業の歴史、つまり”家族”の歴史から生まれた大切な作物たちが奏でる美味しさを、じっくり味わいたくなりました。

(画像:https://sgm-kohoku.com/)

それぞれの想いが融合し、新たな味わいが生まれる

自然の循環を経て、じっくりと培われてきた土壌で育ったお米と大豆。

柴田さんの想いとともに、FIT FOOD HOMEはこれからも真摯に食と向き合う旅をつづけます。

FIT FOOD HOME公式サイト

SHIBATA GROUND MUSIC
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