【管理栄養士監修】添加物が少ないスポーツドリンクと注意すべきポイントを紹介!
水分だけでなくミネラルやエネルギーも確保できるスポーツドリンク。夏は特に利用している方が多いのではないでしょうか。
冬でも脱水になる可能性があることから1年を通して利用している方も増えてきています。
ですが、スポーツドリンクには人工甘味料をはじめとした食品添加物が含まれており、飲むのをためらっている方もいると思います。
今回は、スポーツドリンクを利用するメリットと、含まれている添加物の種類、添加物が少ない商品を管理栄養士目線で紹介していきたいと思います。
<目次>
スポーツドリンクは冬でも必要
スポーツドリンクは、水分だけではなくミネラルやエネルギーも補給できるため夏に特に重要な飲み物ですが、実は冬でも脱水やミネラル不足が起きるため、1年を通して必要なものです。
冬は夏に比べて汗をかく量は減りますが、空気や暖房による乾燥で知らないうちに水分が失われていきます。
また、人間は生きているだけで皮膚や呼吸から水分を約900ml失っていると言われており、効率的に水分やミネラルを補給できるスポーツドリンクの有用性は高いです。
スポーツドリンクに多く使われている添加物
1年を通して必要なスポーツドリンクですが、多くの商品に添加物が含まれています。
代表的なものは、人工甘味料や酸味料、アミノ酸、塩化カリウムなどです。
これらの添加物を使うことで、スポーツドリンクの甘味、酸味、塩味などをつけています。
商品によって入っている量や種類に違いはありますが、添加物を用いていない商品は少なく、ほとんどの商品に添加物が用いられています。
添加物が少ないスポーツドリンクランキング
ほとんどの商品に添加物が含まれていますが、比較的少ないものをランキングにして紹介しますので参考にしてみてください。
GREEN DA・KA・RA(グリーンダカラ)
GREEN DA・KA・RA(グリーンダカラ)の一番の特徴は、人工甘味料が使われていない点です。
多くのスポーツドリンクは甘みをつけるために人工甘味料が用いられていますが、GREEN DA・KA・RAは食品由来の果糖と砂糖のみで甘みをつけています。
(参考:https://products.suntory.co.jp/d/4901777336704/)
ソルティライチ
ソルティライチも、人工甘味料を使っていない商品です。また、原材料で最も多いのはぶどう、グレープフルーツ、ライチなどの果実で、他のスポーツドリンクとは違い糖分よりも果実の方が多くなっています。
しかし、他の商品と比べミネラルなどの量は少ないため、エネルギーと塩分を摂取したい方におすすめの商品と言えます。
公式のHPにも記載がある通り、冬よりも夏に飲むのがおすすめです。
(参考:https://greenbeans.com/products/14909411085558/details)
イオンウォーター
イオンウォーターは、甘味料や酸味料などが含まれていますが、他のスポーツドリンクに比べて糖分が少なく、エネルギーも低めの商品になっています。
添加物の種類自体多いですが、ミネラル補給や可能な限り添加物を少なくしたいという方にはおすすめです。
(参考:https://pocarisweat.jp/products/ionwater/)
無添加のスポーツドリンクも
大手の飲料メーカーが販売しているスポーツドリンクには添加物が含まれていますが、実は無添加のスポーツドリンクも販売されています。
それが、光食品のオーガニックスポーツドリンクです。
オーガニックスポーツドリンクは、人工甘味料や香料などの添加物を一切使わず、ぶどうやりんごなどの有機果実と柑橘類、食塩のみでつくられており、砂糖も不使用の商品です。
賞味期限も未開封の場合常温で1年と長く、まとめ買いにも向いています。
ただし、保存料が入っていない分開けたらすぐに飲む必要がある点と、他の商品に比べ値段が高めになっている点には注意が必要です。
(参考:https://new.ohsawa-japan.co.jp/?actmode=ItemDetail&iid=1145)
飲むのを注意すべき人
スポーツドリンクの重要性について紹介してきましたが、糖分やミネラルが多いスポーツドリンクは、誰にでもおすすめできるものではありません。
飲むのを注意したほうがいいのはどのような方なのか紹介します。
血糖値が高い方
スポーツドリンクには糖分が多く含まれているため、血糖値が高い方には注意が必要です。
スポーツドリンクに含まれている砂糖や果糖は、米やパンなどに比べ糖質の吸収が早く、血糖値を一気に上昇させると言われています。
そのため、血糖値が高い方は極力利用を避ける必要があります。利用する前に必ず医師や管理栄養士に相談しましょう。
特に、糖尿病で血糖コントロールをしている方は自己判断で飲まないようにしましょう。
透析をしている方
スポーツドリンクにはミネラルが豊富に含まれているため、透析中の方も自己判断で飲まないようにしましょう。
透析は血液中のミネラルや老廃物を腎臓の代わりに排泄する治療方法ですが、ミネラルを摂取しすぎると透析で余剰分を除去しきれなくなります。
透析中の方はミネラルのみならず水分摂取量も管理が必要ですので、必ず医師に相談するようにしましょう。
肥満気味の方
スポーツドリンクは意外とカロリーがあるため、肥満気味の方も注意が必要です。
食事の量や運動に気を使って体重管理をしていても、飲み物からカロリーを摂ることで体重が減らないという方も多いです。
特に、ジュースは気をつけているけどスポーツドリンクは身体に必要だから摂取しているという方も多く見受けられます。
過度な運動や短期間での大量の発汗がなければ、水やお茶での水分補給とバランスの良い食事で水分もミネラルも摂取できますので、肥満気味な方は本当にスポーツドリンクが必要か考えてから利用しましょう。
自作のスポーツドリンクは注意が必要
添加物が気になる場合、スポーツドリンクを自作するという方もいると思いますが、その場合は衛生管理に注意が必要です。
添加物を使わない分安心して飲むことができますがその分腐りやすいため、自作する場合は以下のポイントに気をつけましょう。
- 1.必ず冷蔵庫で保存する。
- 2.一度出したら早めに飲む。
- 3.持ち運ぶ際は氷などを入れ、常温にしないよう意識する。
- 4.保存する容器は、予めしっかりと洗い消毒しておく。
- 5.必要な量だけを作り、早めに消費する。
食中毒を起こす細菌は常温で増殖します。可能な限り冷たい状態を保つことを意識しましょう。
また、冷蔵保存していても時間が経てば食中毒のリスクが上がりますので、必要な分のみを作り早めに飲み切るようにしましょう。
保管する容器を清潔に保つことも重要です。
添加物を気にしたくないという人には宅配食もおすすめ
飲み物を始め、添加物を避けた生活をしたいけど大変で毎日は続かないという方には、「シェフの無添つくりおき」という宅配食サービスがおすすめです。
「シェフの無添つくりおき」は、化学調味料、添加物を一切使わずに一流シェフが手作りしたお惣菜の宅配サービスです。
他の宅配食サービスのほとんどは食品添加物を使用していますが、「シェフの無添つくりおき」は徹底的に無添加にこだわっており、化学調味料も不使用です。
他にも、
- ・冷蔵のため味が損なわれていない
- ・毎週特定の曜日に届けてもらえるため生活に合わせやすい
- ・スキップも自由
- ・一回の配送分で30〜70品目の豊富な食材を使用
など多くのメリットがあります。
宅配食サービスは様々ありますが、無添加のものはほとんど無いため、添加物が気になるという方にはぜひ利用してほしいサービスです。
まとめ
今回は、スポーツドリンクを利用するメリットと、含まれている添加物の種類、添加物が少ない商品を管理栄養士目線で紹介してきました。
夏に限らず1年を通して利用できるスポーツドリンクですが、添加物が含まれている商品が多く、添加物を避けるためにはオーガニックの商品やスポーツドリンクの自作が必要です。
今回紹介した添加物が少ない商品を参考に、添加物を避けた生活に取り組んでみてください。