【解決】卒乳のタイミングはいつ?ストレスなく進める方法
「卒乳」は誰もが通る道ですが、ママにとっては寂しさと成長への嬉しさを感じる、そんなイベントではないでしょうか。
一方で、初めてのお子さんの卒乳ともなれば、そのタイミングやステップに不安を持つ方もいるでしょう。
この記事では、卒乳のタイミング、またそのサインや進め方についても解説しています。
ママと子どもがストレスなく卒乳を迎えるための参考となれば幸いです。
卒乳のタイミングは人それぞれ:いつまでにという決まりはない
我が子の離乳食が進み、子どもが少しずつ成長していく中で卒乳のタイミングを気にしている人もいるでしょう。
卒乳する時期については、明確な正解はありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」にも、子どもの成長や発達に配慮しながら進めるようにとの記載があります。
(前略)子どもの成長や発達状況、日々の子どもの様子をみながら進めること、無理させないことに配慮する(後略)
1歳で卒乳する子もいれば、3歳でもまだ卒乳していない子もいます。
ユニセフ/WHOによると、世界の卒乳平均年齢はなんと4.2歳だそうです。
ここでは、卒乳の種類や目安・時期について見ていきます。
卒乳には「自然卒乳」と「計画卒乳」がある
そもそも「卒乳」とは、赤ちゃんが母乳やミルクから卒業することです。
また卒乳は、大きく分けて2つに分けられます。
自然卒乳 | 自然に欲しがらなくなり、スムーズに完了 |
計画卒乳 | 職場復帰などを期に、計画的に行うもの |
今は自然のまま、赤ちゃんに合わせて卒乳を待つスタイルが多くなっているようですが、仕事やさまざまな事情により計画的に卒乳をする人もいます。
後者の場合は、余裕を持って進めていくことが大切ですね。
卒乳の目安となる2つのポイント
「自然に卒乳を待っていたら、いつまでも卒乳できないのでは?」と卒乳のタイミングが掴めずに心配になる人もいると思います。
そこで、卒乳の目安についてご紹介します。
主に目安は次の通りです。
- おっぱい以外からの栄養がしっかり摂れている
- ママのおっぱいの状態に問題がない
まず一番は、子どもがしっかりとおっぱい以外からの栄養が摂れているかということ。
摂れているなと感じる場合は、卒乳を考えてもいいでしょう。
また、子どもだけでなくママのおっぱいの状態も大切です。
授乳回数や母乳の量が減っていて、乳腺炎などのトラブルもないようであれば、ママの体も卒乳のタイミングに合わせられる状態です。
子どもとママの体調や様子を見ながら、最適な時期を見極めましょう。
卒乳のサインは子どもの様子から分かる
子どもの様子から、卒乳のサインを知ることもできます。
タイミングがなかなかつかめず、または分からず悩んでいる方もいると思います。
ここでは、卒乳のサインや気持ちの面について見ていきましょう。
子どものサインを見逃さない
卒乳のタイミングを判断する指標とも言える、子どもの様子から分かるサインをお伝えします。
- おっぱいを見ても吸わない
- 母乳やミルクの回数が減った
- 遊びに夢中でおっぱいの存在を忘れる
- ストローやコップでも水分補給ができる
- おっぱいがなくても眠れる
- 食に対して興味が大きくなった
赤ちゃんがおっぱいを吸うのは、ママとのコミュニケーションのひとつです。
安心感であったり癒しであったり、幸せな時間を親子で共有します。
しかし、おっぱい以外のものであやせるようになった、固形の食べ物に興味を持ち進んで食べるなどのサインが見られたら、卒乳のタイミングと考えてもいいでしょう。
「気持ち」は卒乳時に大切にしたい要素
卒乳は適切な時期を間違えると子どもにもママにも負担となります。
そして「再度チャレンジ」ということになりかねません。
子どもとママの気持ちを考えることにも重きを置きましょう。
そこで注意したいのが次の3つです。
- 周りの意見は気にしない
- 子どもの準備ができている
- ママの体調や気持ちも問題ない
授乳の時間は、母子にとって幸せな時間です。
わたしは長男が1歳のときに職場復帰をしたため、計画的に卒乳しました。
乳腺炎のトラブルもありましたが、それ以上に授乳を辞めたくないという気持があり後ろ髪を引かれる思いで卒乳した記憶があります。
仕事のために辞めざるを得なかったのですが、もう少し時間に余裕を持って卒乳すればよかったなと、今でも少し心残りです。
反面、下の子のときには卒乳の時期を決めずに自然卒乳という選択をしました。
結果、気持ちの面でストレスを感じることがなくなり子どもが3歳頃に、お互い心穏やかに卒乳できました。
また本当は卒乳したくなかったけれど、両親に「そろそろ卒乳を」と急かされて卒乳したという友人もいます。
心の準備ができていないと、当人の負担は重くのしかかります。
しかし周りに流されなくても大丈夫。子どもとママの気持ちを優先に考えてくださいね。
計画的に卒乳を考えている人も、焦らずゆったりした気持ちで段階を踏んで進んでいってください。
卒乳のスケジュールと避けたい時期
卒乳を考えている人の中には、どのようなステップを踏んでいけばいいのと不安に思う人もいるでしょう。
ここでは、卒乳へのステップと、卒乳を避けたい時期についてご紹介します。
卒乳への5ステップ
卒乳へのステップは、ゆっくり時間をかけて行うことが大切です。
- ① ママと子ども、両者の心と体の準備を確認
- ② 少しずつ時間をかけて子どもに伝える
- ③ 日々の母乳やミルクの量を減らしていく
- ④ 寝るときはおっぱい以外の方法に変えていく
- ⑤ 周りの人たちの理解
卒乳を決めたら、両者の気持ちや体の準備ができているかをまず確かめましょう。
ある日突然卒乳するというのはよくありません。
準備をする時間を作ってあげることで、子どもも卒乳へ向けて気持ちを切り替えていけます。
そして、少しずつ「おっぱいとばいばいできるかな」「あと〇〇日でさよならしようね」などと伝えてあげるといいですよ。
授乳回数を減らしたり、おっぱい以外のスキンシップを楽しんだりと、授乳以外での楽しさや安心感を子どもと一緒にママも見つけていきましょう。
また、周りの人のサポートや理解も大切です。
サポートする人がいてくれると、子どももママも安心して卒乳へ向けてスタートがきれます。
卒乳時における2つのポイント
卒乳のステップが分かったところで、続いて卒乳時のポイントを見ていきましょう。
卒乳するとき、またはしたときには次の点に注意してください。
- こまめな水分補給
- ママのおっぱいのケア
卒乳後は、子どもにこまめな水分補給を行うのを忘れずに。
これまで授乳から補っていた分、水分不足になることも考えられます。
子どもは大人が思う以上に汗をかきやすいので、時間を決めるなどして気を付けてあげましょう。
また、ママのおっぱいケアも忘れないでください。
徐々に授乳回数を減らすのはもちろん、卒乳後も母乳が溜まる場合は搾乳するなどして対処しましょう。
卒乳を避けたい時期
卒乳には、実は避けたい時期もあります。
避けたい時期は、次の2通りです。
- 環境が変わるとき
- 子どもとママが体調不良のとき
引っ越しや保育園の入園など、これまでの環境とは大きな変化が見られるときには直近での卒乳は避けましょう。
ゴールを決めて計画的に行っている場合は大丈夫ですが、卒乳した日に引っ越しや入園などという流れはおすすめできません。
日程に余裕を持ち、無理のない範囲で行うようにしましょう。
わたしは子どもが1歳で職場復帰をしたので計画卒乳でしたが、気持ちの面や乳腺炎などのトラブルもあり一度失敗してやり直しをしました。
「もう少しゆっくりできればよかった」というのが正直な気持ちとして残っています。
10人いれば10人の卒乳ストーリーがあるので、焦らず根気よく余裕を持つことを心掛けましょう。
卒乳時は食事も大切
卒乳の時期は、子どもの食事だけでなくママの食事にも気を付けたいところ。
卒乳をしても母乳がまだ出る場合は、搾乳をするなどして対応しますが、乳腺炎などのトラブルが怖いという方もいるでしょう。
わたしは卒乳のときに乳腺炎になり、胸が張って高熱が出て大変な思いをした記憶があります。
そんなときは、辛くて食事の支度をするのも一苦労でした。
実際に、卒乳の頃は体調の変化もあり食事の準備が難しいと感じることもあるでしょう。
そんなときは「シェフの無添つくりおき」など、便利な宅食サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
添加物不使用で作られた豊富なメニューが揃い、卒乳したてのお子さんにも安心、体のケアが大切なママにも嬉しいサービス。
不要なときには止めることもできるので、必要なときに必要な分だけ注文できます。
便利なサービスをうまく活用して、卒乳の時期を乗り切ってくださいね。
まとめ
今回は卒乳のタイミングについてお伝えしました。
卒乳は、子どもの成長や家庭の状況などにより異なります。
卒乳に向けての準備が整ってくると、おっぱい以外からの栄養をしっかり摂ることもできてきます。
母乳やミルクの回数も減るなど、子どもの変化や成長からそのサインを見つけられます。
卒乳は、ママにとっても子どもにとっても一大イベント。
幸せな親子の触れ合いの時間が、違う形へと変化していくときです。
子どもがおっぱい以外の方法でも安心感や幸福感を得られるようになるというのは、素晴らしい成長の過程ですね。
寂しさもある卒乳ですが、同時にすくすくと成長していることを実感できる瞬間でもあります。
ママは焦らずゆっくりと、そのときどきの育児を楽しみながら子どもの健やかな成長を見守っていってくださいね。