2歳児のイヤイヤ期がひどい時どうする?具体的な接し方について解説!
子どもが成長し、1歳半ごろになると自我がめばえることで、なんでも「自分で」と言うことが増えてきます。思い通りにならないと泣き暴れる我が子に、「どうしたらいいの?」と悩んでいるママやパパも少なくないはずです。
この記事では、2歳前後の子どものイヤイヤ期がひどい時の接し方について、具体的に解説しています。子どもの成長にとっては大切なこの時期、どのように関わればいいのかがわかります。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期とは、子どもの自我がめばえる2歳前後からはじまる、第一次反抗期とも呼ばれる時期のことです。自己主張が強くなり、何に対しても「イヤ」と言って反抗することで、気持ちを押し通そうとします。1歳半ごろから徐々にはじまり3歳がすぎる頃には落ち着いてくることが多く、気がつくと多少の心のコントロールができるようになっています。
親としては予定が思うように進まず、イライラすることもあるでしょう。筆者自身も、おもちゃ売り場でイヤイヤして泣く息子を、万策尽きて疲れ果て、遠い目でしばし眺めていたこともあります。
親としては、できることなら避けて通りたいイヤイヤ期ですが、子どもの心の成長にとっては「自律性」を育む欠かせないステップなのです。
2歳頃のイヤイヤ期の子どもの気持ち
2歳前後からはじまるイヤイヤ期。子どもにはどのような変化が起きているのでしょうか?
子どもが自分で歩くようになり、見える世界が広がっていく1歳を過ぎたあたりから、まわりとの関わりを通して自我が形成されていきます。親やまわりの人を信頼することで、自分を信用できるようになると、なんでも「自分でやりたい」「あれをしたい、これをしたい」という気持ちがめばえます。
この時期に「したい」と思ったことに挑戦して失敗し、恥ずかしさを感じたり、成功して達成感を感じることで自律性が発達します。
第一次反抗期とも言われるこの時期ですが、子どもは親を困らせようとは思っていません。ただ、自分がしたいと思ったことをしたいのです。
反対に、自分がしたいと思ったこと以外の提案に対しては「イヤ」という意思表示をします。子どもにとっては、親の都合なんて知ったことではなく、まだ上手にできなくても全部「自分で」したい、晴れていてもお気に入りの長靴をはきたい、ごはんの前であってもどうしてもあのお菓子が食べたい、このおもちゃでもっと遊びたい!
このような、次々とあふれてくる欲求をなんとか押し通したいと思っているだけです。ところが、うまく伝えられず、思い通りにできないことに癇癪をおこして「イヤイヤ!イヤイヤ!」と泣いて暴れて伝えているのです。
イヤイヤがひどいときの接し方
イヤイヤがひどいときに、コレをしたらぴたりと落ち着くという正解はありません。うまくなだめられるときもあれば、そうでないときもあります。いろいろな接し方を模索しているうちに、気づけばイヤイヤ言わなくなったな…と思える日がくるでしょう。
ここでは、イヤイヤがひどいときに試してみたい具体的な対応を紹介します。
- ◼︎可能な限り子どもがしたいことをさせてあげる
- ◼︎子どもの気持ちを代弁してあげる
- ◼︎見通しを立ててあげる
- ◼︎代替案をだす、選択肢をあたえる
可能な限り子どものしたいことをさせてあげる
可能な限りとは、変更可能な予定であれば変更し、子どもの「したいこと」を優先する、危険なことや公共の場で騒ぐ、友達を叩くなどの行為でなければ見守ってあげるなどです。
してもいいこととダメなことを明確にしたうえで、可能な限り欲求をみたしてあげましょう。精神分析家のエリクソンは「自分を律する力は、人を信じる力と自分を信じる力のあとにしか育たない」と言っています。この時期に、欲求が満たされることで満たしてくれた人を信頼し、自分のことも信用できるようになり、自律心が育って感情や衝動をコントロールできるようになります。
ただし、物を買い与えるときには注意が必要です。泣けば買ってくれるという成功体験によって、欲しい物があったときに泣くようになる可能性があります。していいことと、ダメなことの基準を親が持ち、繰り返し伝えることで子どもは学んでいきます。
してもいいこととダメなことを明確にしたうえで、可能な限り欲求をみたしてあげましょう。
子どもの気持ちを代弁してあげる
子どもの要望を即座に「ダメ・無理」と言うのではなく、子どもの気持ちに共感し代弁をしてあげることも大切です。
「〜がしたいんだね、楽しそうだよね」「〜しようと思ってる?お腹すいたもんね」と一旦気持ちを受け入れて子どもに伝えてみましょう。親が子どもの気持ちを肯定することで、そのあとの親の提案を子どももポジティブにとらえやすくなります。
見通しを立ててあげる
イヤイヤが予想される予定がある場合は、出かける前に子どもに予定を伝えておきます。この方法は、公園から帰るときにいつもイヤイヤしていたうちの息子には効果がありました。「〜へ行くけど、今日はそのあと〇〇があるから、ちょっとしか遊べないよ」とはじめに予定を伝えておきます。そうすると、子どもも心の準備ができているからか、比較的すんなりと切り上げてくれることもありました。
代替案をだす、選択肢をあたえる
子どもの欲求にこたえられないときは、代替案や選択肢をだしてあげるのもひとつです。子どもが自分で選択することにより、子どもの「自分で」が満たされることがあります。
「〜してはダメ」というのではなく、「〜の代わりに〇〇してみたらどう?」という代替案や、ほかの選択肢を提案してあげると気持ちを切り替えられることもあります。
イヤイヤ期を乗り越えるには?
イヤイヤ期を乗り越えるには、子どもの言葉の発達と、やっていいこととダメなことがわかり、心のコントロールができるようになることが大切です。親は繰り返しやっていいこととダメなことについて子どもに伝える必要があります。
親の余裕が何より大切
子どもの欲求を受容するためには、親の心や時間の余裕が必要です。余裕がないと、子どもの欲求に対してイライラしやすくなり、親のイライラが子どもに伝わってイヤイヤがひどくなることもあります。
イヤイヤ期の子どもとずっと一緒に過ごすのは大変です。地域の自治体によっては、リフレッシュ目的での未就園児の一時預かり保育もあります。疲れる前に子どもと離れる時間を積極的につくり、笑顔で子どもに対応できる余裕をもちましょう。
子どもをひとりの人間として尊重する
子どもが自分で「〜したい」という気持ちが芽生える時期は、成長においてとても大切です。子どもは自分の欲求が満たされることで、安心感や信頼感ができて心のコントロールができるようになります。
欲求に応じてあげられないときも、子どもだから言ってもわからないと決めつけるのではなく、わかりやすい言葉で繰り返し伝えるようにしましょう。繰り返し伝えることで子どもは学習し、やっていいこと、ダメなことがわかるようになります。
とはいえ、イヤイヤ期は親にとって予定通りに進まないことが増えてストレスの溜まりやすい時期です。いつも理想通りの対応ができるなんてことはありません。少しでも笑顔でいられる時間を増やすために、積極的にリフレッシュ時間を確保してストレスを溜めないように過ごせるといいですね。
参考:佐々木正美著「子どもへのまなざし」
山口県大学共同リポジトリ「イヤイヤ期」を考える
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イヤイヤ期の子どもと向き合うには、親の気力と体力も大事になってきます。
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