【アイスを毎日食べちゃう!健康に悪い?】管理栄養士に聞いちゃおう!なんでもQ&A!
今回は「食」に関するさまざまな疑問に管理栄養士がお答えする新企画です!
添加物不使用の安心安全の食事をお届けする「シェフの無添つくりおき」の管理栄養士が、お客様から寄せられた質問にお答えしていきます。
<目次>
1.今回の質問はこちら!「アイスを毎日食べてもOK?」
今回の質問はこちらです。
- 今の時期、子どもやパパがアイスを毎日食べるのですが、健康によくないですよね?
暑い日が続き、ひんやり冷たいアイスを食べる時間は至福のひととき。
だけど、毎日…となると、やっぱり健康にもよくないのかな?それに、添加物の摂りすぎも気になる…
とお悩みのお客様からのお声です。
2.管理栄養士からの回答はこちら!
一口にアイスと言っても、
- 栄養素や使用されている添加物などは種類によって全然違う!
そのため、一概にアイス=健康に悪いというわけではありません。
詳しく解説していきましょう!
3.そもそも、アイスの種類って何が違うの?
アイスのパッケージをよく見てみると、裏面のラベルには
- アイスクリーム
- アイスミルク
- ラクトアイス
- 氷菓
4種類のうちのどれかが記載されています。
これは乳固形分、乳脂肪分の割合によって分けられているものです。
乳固形分とは、乳製品から水分を除いた成分のこと。読んで字のごとく、乳製品の中の固形の成分のことですね。
そして、乳脂肪分というのは乳固形分に含まれる脂肪分のこと。
つまり、アイスは含まれる乳製品由来の脂肪分の割合によってその種類が分けられているということです。
最も割合の大きなものがアイスクリーム、最も小さなもの(もしくは、含まないもの)を氷菓と呼びます。
4.アイスに含まれる栄養素はそれぞれ違う!
例えば、乳脂肪分の多いA社のアイスクリームには、1本で150kcalのエネルギーがありますが、B社の氷菓では、1本あたりのエネルギーは40kcal!
カロリーは約4倍も違うのに、炭水化物の量は大きく変わりません。含まれる脂質やたんぱく質の量が大きく異なっていることが分かりますね。
「毎日アイスを食べる」と言っても、そのアイスの内容によってカロリーや栄養素はそれぞれ異なります。
しっかり食事もとっているのに、毎日150kcalのアイスクリームを食べているのなら、脂質などの摂りすぎに繋がってしまうかもしれません。
とは言え、40kcalの方のアイスにも炭水化物(糖質)は意外としっかり含まれていますから、「氷みたいなものだし大丈夫!」と毎日食べていると、糖質の摂りすぎに繋がってしまうかも。
やはり、その日の食事の内容や活動量などに合わせて、食べ過ぎにならないよう注意したいものです。
5.アイスに含まれる添加物もそれぞれ違う!
それでは、アイスに含まれる添加物を見てみましょう。
(※一例であり、実際の表示とは異なる場合もあります。)
例えば、A社のアイスクリームに使われている添加物は「バニラ香料」だけ!
使用されている原材料も、牛乳や砂糖、卵など、シンプルなものばかりです。
その他のアイスを見てみると、香料や乳化剤、安定剤、着色料などの添加物を使用しているものが多いですね。
カロリーを抑えたアイスでは、人工甘味料を使用している場合も多くあります。
また、原材料欄には、植物油脂や水あめなど、手作りのアイスクリームにはあまり使用しないようなものが登場することも。
「お高いアイスほど添加物が少ない!」という感想が全てのアイスに当てはまるというわけではありませんが、確かにお店で実際に見てみると、値段の高めなアイスほどシンプルな原材料だけで作られている…という場合も。
もちろん、これらの添加物全てが危険!というわけではありません。
いくら添加物が少なくても、脂肪分の多いアイスクリームを毎日食べすぎるのは問題ですし、たまにしか食べないのであれば、添加物を過剰に気にする必要はないでしょう。
購入する際に、原材料や添加物の表示を見て選ぶ基準にしてみるのがおすすめですよ。
6.アイスは頻度を考えて楽しもう!
- アイスは体を冷やし、胃腸が冷えて消化不良につながることもある
というのは、アイスを食べる上で注意したいポイントです。
もちろん、暑い日に屋外でアイスを食べても「胃腸が冷えた」とはあまり感じにくいでしょう。
しかし、よく冷えた室内でアイスを食べると、お腹がひんやりと冷えたように感じる人は多いのではないでしょうか?
また、体の小さい子どもにとっては、たった1本のアイスも十分に大きいものです。
胃腸が冷えることで消化不良になり、食事が進まなくなってしまう…なんてことにならないよう、頻度には気をつけたいですね。
どうしても冷たいものを楽しみたい!という場合には、
- 一口サイズのゼリーを凍らせる
- 凍らせたフルーツを食べる
これらの方法もおすすめです。
一口サイズであればカロリーも控えめですし、凍らせたフルーツからはビタミンやミネラルも摂取できます。
(※凍らせたゼリーやフルーツを子どもに食べさせる際は、喉に詰まらせないように注意しましょう)
また、添加物が気になるという場合は、家庭で簡単にアイス作りにチャレンジしてみるのもおすすめです!
生クリームや砂糖などの材料を容器に入れ、フリフリするだけでも簡単に作れますよ。夏休みに挑戦してみてはいかがでしょうか。
夏こそ温かい食事を取り入れるのを忘れずに、元気に過ごしたいですね。
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