日本は食品添加物の使用が世界一!?世界の添加物事情を徹底調査
美食大国でもある日本ですが、「世界一の食品添加物の使用国」と言われていることをご存知ですか?
出汁・旨味など、素材の味を引き出す「和食文化」の日本のイメージと少しかけ離れているイメージです。これほど添加物を使用する理由はなぜでしょうか。
流通のため?コストのため?栄養のため?
疑問は多いです。
今回は、「日本は食品添加物の使用が世界一⁉世界の添加物事情」をご紹介します。
<目次>
本当に日本は食品添加物の使用が世界1位なの?
聞いたこと・目にしたことがありますか?
「添加物大国日本」という言葉。衝撃的な言葉ですよね。
海外の国と比べ、どれほど使用量が多いのか気になりませんか。
詳しく調べてみましたが、詳細の記述がある参考文献等の資料が見当たりませんでした。
というのも、日本と海外では添加物のカウント方法が違うので、比較をするのはとても難しいからです。
「日本はアメリカの7倍以上も添加物が認められている」
「ヨーロッパ諸国は約20種類しか添加物がない」
などと記載しているサイトも多いですが、正確なデータとは言い切れません。
国によって、香料やその他の成分を添加物としてカウントしていないケースがあるからです。その為、添加物の数ではなく「何の添加物を使っているのか」に注目した方が良さそうです。
ただ一つ言えるのは、アメリカやヨーロッパ諸国が使用を禁止している添加物を、日本は現在も使用しているということです。
そもそも食品添加物とは?なぜ、食品添加物は使われるの?
食品添加物とは、「食品の加工の段階で保存料・着色料・調味料などを指し、健康を損なわないもの」です。
まず、現在日本で認可されている食品添加物は、大きく分けて4種類あります。
食品添加物4種類について
指定添加物
- 約400種類
- 厚生労働大臣が使用を認めた食品添加物
- 天然・合成問わず安全性が確認されている添加物
既存添加物
- 約400種類
- 長い使用歴がある
- 例外的に認められないものはない
- 長年の使用歴があるが、順次安全性を確認している
天然香料
- 約600種類
- 自然の動植物から採れる香料
一般飲料物添加物
- 約100種類
- 食品として食べられる食品だが、添加物としての働きもあるもの
(例:寒天→寒天としても食べるが、固さやとろみをつける目的で添加物としても使用される)
(参考文献:厚生労働省 食品添加物に関する規制の概要)
食品添加物 4つの使用目的
使用目的別にご紹介します。それぞれより多くの消費者に届くように添加物を使用しています。
- 保存料
- 甘味料
- 着色料
- 香料
保存料
食品の期限を延長するために、保存期間の短い食品に使われます。腐敗の原因は、微生物や有害物質によるものです。これらから、食品の安全を守るために使用されています。また、期限を気にせず輸送できるので、より遠くへ商品を届けることも可能です。
甘味料
食品に甘味をつける甘味料で、天然・合成があります。人工甘味料は、少量で甘みを感じられますが健康への影響が指摘されています。
着色料
食欲を増進させる色付けの着色料は、天然・合成があります。合成着色料は、ヨーロッパ諸国では使用禁止のものもあります。(日本では使用可能)
香料
香りをつける香料を使用することで、風味がよくなります。天然・合成があります。
世界の食品添加物使用状況は?
まず、国によって食品添加物のカウント基準が違うので、一概に数字だけで多い・少ないを判断するのは難しいです。
日本では食品添加物としてカウントしている食べ物も、アメリカでは物質ごとにカウントされていたりと、基準が国によって異なります。
アメリカやヨーロッパ諸国では、菜食主義やヴィーガンの方が増え、健康意識が高くなっています。添加物だけでなく、グルテンフリーや遺伝子組み換え不使用原料など、原料までこだわる食品がとても多い印象です。
その為、さらに添加物の規制が厳しくなるでしょう。
日本の食品添加物使用状況は?
「安いのが一番」そんな風に思っていませんでしたか?「日本の食は安全」なのは、今も変わらないのでしょうか?確かに、美味しくて、安心な食材もたくさんありますが、それと同じくらい危険な食品もあります。
昨今、注目されている「免疫力」を、どう高めるか考えた時に、やはり食は「健康の要」です。買い物に行くと、添加物の多い食品ばかりです。全てが悪いのではなく、メリット・デメリットを知ることが大切です。
確かに、ヨーロッパ諸国と比べると日本の添加物の量は多いです。数だけでなく、食への意識の違いもあります。スーパーへ行けば、オーガニック食品コーナーがあり、畑など環境への配慮も含め、やはり日本との差を感じる部分はあります。日本で使用可能な添加物が、他国では使用禁止になっていることがいい例です。
添加物で溢れかえっている中で、価格だけで選ぶのではなく、「家族の為、自分の為に何を選ぶか」がとても重要です。
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