「食育」をテーマに夏休みの自由研究!簡単に実践できる18個のアイデアをご紹介【図解あり】
夏休みの宿題の定番といえば、「自由研究」。
テーマ選びなどの事前の準備に始まり、調べたことをまとめて書き上げるまでにたくさんの作業が必要な宿題ですね。
特に低学年のお子さんには保護者のお手伝いが必要な場面も多く、毎年頭を悩ませているママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、生活に深く関わっている「食育」をテーマにした自由研究のアイデアをご紹介!どれも身近な材料で実践できるものばかりで、親子で楽しみながら科学を学ぶいいきっかけになるかもしれません。ぜひ、夏休みの参考にしてみてくださいね。
<目次>
自由研究のテーマに食育がぴったりな理由は?
日常生活に関わるテーマで科学を学ぶことができる
食事という、私たちの日々の生活に関わる身近なものをテーマにすることで、科学を楽しく学ぶことができます。特に、まだ理科の授業が始まっていない低学年のお子さんは自由研究に対してハードルの高さを感じることがあるかもしれません。毎日食べている食材や料理をテーマにした自由研究なら、無理なく楽しく学ぶ機会を持つことができるでしょう。
食や栄養について楽しく学ぶことができる
昔とは違い、現在では小学校で食育の授業があるため、子どもたちは食事や栄養について座学で学ぶ機会があります。食にちなんだ自由研究に取り組むことで、授業で学んだ知識をより深め、楽しく学ぶことができます。
身近にある材料で実践できるので、予算も抑えられる
自由研究に必要な実験機材を用意するのは大変ですが、食育をテーマにした自由研究では身近な食材などを利用できるため、予算を抑えることができるでしょう。特別な道具などは必要なく、余った材料は日々の食事にも使うことができます。
料理にチャレンジするいい機会にも
子どもにとって、料理はさまざまなスキルを身につけるいい機会です。日頃は宿題や習い事に忙しく、なかなか料理する時間がない…というお子さんには、時間を確保しやすい夏休みのうちに、自由研究を通して料理にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
ここからは、簡単に実践できる、おすすめの食育×自由研究のテーマをご紹介していきます。
食材で実験!身近な材料で科学を学ぼう
1. 紫キャベツで「色が変わる不思議な液体」を作ろう!
難易度:★★☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
身近な食材を使い、酸性や中性、アルカリ性といった「ものの性質」を学ぶことができます。紫キャベツや赤しそなどの「アントシアニン」を含んだ食材を使った液体を作り、レモン汁や酢、重曹などを加えることで色の変化を観察します。
食材を切ったり茹でたりする際には、怪我ややけどに注意し、必要に応じて保護者が手伝ってあげましょう。
2. どうして固まるの?不思議なアイスクリーム
難易度:★☆☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
夏にぴったりのアイスクリームを、科学を学びながら楽しく作ることができます。
ボウルなどでも作れますが、簡単にジッパー付きの保存袋を使うのがおすすめです。振ったり揉んだりするだけで、液体だった材料が固まり、アイスクリームができあがる不思議な様子を観察しましょう。
塩には氷が溶けるのを速める性質があり、その際に周囲の熱をたくさん奪うため、温度が0℃よりも低くなります。高学年では、温度計を使って実際の温度変化を計測してみるのも良いでしょう。
3. ゼリーはなぜ固まる?ゼラチンや寒天を使った実験
難易度:★★☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
子どもが好きなゼリーやグミを作る実験を通して、ものが固まるプロセスを学んでみましょう。ゼラチンや寒天、アガーなどを用意し、好きなジュースなどに溶かして固めてみます。それぞれの固まる温度や硬さ、食べてみた時の口溶けや食感などを調べて表などにまとめると良いでしょう。同じゼラチンでも、入れる量によってはゼリーになったり、グミになったりするので、量を変えて実験してみるのもおすすめです。
4. パンはなぜ膨らむ?イーストを使った実験
難易度:★★★☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
パンのふわふわとした食感に欠かせない「イースト(酵母)」のはたらきを学ぶ実験です。パン生地にイーストを入れたものと入れていないものを用意し、実際に焼いてみることで食感がどのように違うのかを食べて比較してみると楽しいですよ。高学年では、発酵する温度を分けて実験し、イーストが活発になる温度を調べてみるのもおすすめです。
5. 牛乳はなぜ固まる?手作りチーズに挑戦
難易度:★★☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
牛乳を小鍋で温め、酢を加えると…もろもろした豆腐のようなものができた!?牛乳に酸性のものを入れると、たんぱく質のカゼイン同士がくっつくという現象を体感できる実験です。できあがったカッテージチーズはさまざまな料理に使うことができますよ。
この実験では火を使うため、低学年では同じ原理を火を使わずに学べるアレンジ版もおすすめです。牛乳にレモン汁を加え、トロリとしてきたところに砂糖などを加えて飲みやすくすると、ヨーグルト風ドリンクが完成します。いずれの実験も、たんぱく質について学ぶいい機会になるでしょう。
6. りんごの変色を防ぐにはどうする?さまざまな材料で実験
難易度:★☆☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
切ったりんごの表面に、砂糖水や塩水、酢などさまざまな液体をつけて、変色を抑えることができるものを探す実験です。色をきれいに保つことのできるものはどれか、また、味の変化についても調べると良いでしょう。
この実験では、「酸化」のプロセスを学ぶことができます。ラップやアルミホイルなどでりんごを包んでみて比較するのもおすすめです。
野菜などの食材を実際に育てて観察してみよう!
7. 夏野菜はどんな条件でよく育つ?
難易度:★★★☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
トマトやきゅうり、なすなどの夏野菜を実際に育ててみて、野菜が育つ様子を観察します。低学年では、野菜が育つ過程を写真に撮ったりスケッチしたりするのも良いでしょう。中学年・高学年では、日当たりの良し悪しや肥料の有無、水やりの頻度などの条件を変えて複数の野菜を同時に育て、野菜が育つために必要な条件について調べてみるのがおすすめです。
暑い期間の野菜づくりは大変ですが、実際に育てた野菜を収穫して食べてみると、大きな達成感を得ることができるでしょう。
8. アサリはどうしたら砂を吐く?
難易度:★☆☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
スーパーでも気軽に手に入るアサリを使って、どのように砂を吐くのかを観察してみましょう。塩水や真水など、アサリを入れる水の種類を変えてみたり、明るいところや暗いところなど、置く条件を変えてみたりすると良い実験になります。アサリが砂を吐く様子を観察した後は、実際に調理して食べてみると良いでしょう。
9. 魚を釣ってさばいてみよう!
難易度:★★★★☆ 対象学年:中学年〜高学年
夏休みの間に、海や川へ行く予定がある場合にはぴったりの研究テーマです。
まずは魚釣りにチャレンジしてみて、釣れた魚の種類や大きさなどを写真やスケッチとともに記録します。海や川での釣りが難しい場合は、釣り堀などを利用するのもお手軽ですね。
高学年では実際に魚をさばいてみて、内蔵や骨、うろこなどを観察します。包丁を使うため保護者のお手伝いが欠かせませんが、自分で釣った魚を食べる経験は夏の特別な思い出になることでしょう。
10. 野菜を再生「リボベジ」!エコに美味しく実験
難易度:★☆☆☆☆ 対象学年:低学年〜高学年
リボベジとは、リボーンベジタブル(reborn vegetable)のこと。野菜の根っこや葉っぱ、頭などの使わない部分を再び育てて収穫することを指し、近年注目が集まっています。
日々の調理で出た「切れっぱし」を水に浸したりして、葉っぱなどが伸びてくる様子を観察してみましょう。低学年でも簡単に取り組め、特別な道具も必要ありません。収穫した後は実際に調理をして、美味しく楽しむことができますよ。
高学年では、日当たりや肥料などの条件を変えて複数の野菜を同時に育て、比較しながら実験を行うのがおすすめです。フードロスについて学んでまとめてみるのも良いですね。
料理にチャレンジ!憧れのメニューに挑戦してみよう
11. ペットボトルで流しそうめんに挑戦!
難易度:★★★☆☆ 対象学年:中学年〜高学年
ペットボトルなどの家にある材料を使って、夏らしいメニューの「流しそうめん」に挑戦してみましょう!
カッターやハサミを使ってペットボトルを切ったりつないだりする際は、怪我に注意が必要です。低学年のお子さんが行う場合は、保護者のお手伝いがあると良いでしょう。
テーブルや椅子など、家にあるさまざまなものを使って角度をつけてみて、流れる水の速さを観察しながら行うとより充実した内容になります。
12. どんな朝ごはんが健康的?夏休みの朝ごはんを自分で作ってみよう!
難易度:★★★☆☆ 対象学年:中学年〜高学年
朝にゆっくりと時間を使える夏休みに、朝ごはん作りにチャレンジ!まずは、朝食にはどのようなメニューがぴったりなのかを調べ、炭水化物・たんぱく質・脂質などの栄養素についても事前に学んでおくと良いですね。出汁をとって味噌汁を作ってみたり、ホットケーキなどを自分で作って焼いてみたりするのも楽しいでしょう。火や包丁を使うのが難しい場合は、手でちぎるだけのサラダや、レンジ調理で完結するメニューなどを探すのもおすすめです。
夏休みは給食もなく、日々のごはん作りで疲れているママやパパも多いはず。自由研究を通して、休日の朝ごはんを子どもが作れるようになると大助かりですね。
13. 組み合わせるともっとおいしくなる?出汁をとってみよう!
難易度:★★★☆☆ 対象学年:中学年〜高学年
「うま味」について学ぶことができるテーマです。かつお節や昆布、煮干しや椎茸などさまざまな食材を用意し、それぞれの出汁を取って味や見た目を記録します。骨付きの肉や野菜くずなどからとる出汁もおすすめです。
出汁には組み合わせることでよりうま味が強くなる「相乗効果」があるため、かつお+昆布などの組み合わせを実践し、味見した結果をまとめると良いでしょう。
14. 外国のメニューを再現してみよう!
難易度:★★★★☆ 対象学年:中学年〜高学年
料理を通して、さまざまな国や地域の風土について学ぶテーマです。
イギリスの「イングリッシュブレックファスト」や、台湾の屋台メニュー「胡椒餅」「大鶏排(ダージーパイ)」など、気になるメニューを実際に作ってみましょう。材料が手に入りやすいメニューを選ぶのも良いですし、輸入食品店などで初めて出会う食材にチャレンジするのもおすすめです。
なぜその食材や調理法が使われているのかを学び、日本とは違う食文化があるということを学べると良いですね。
栄養素や料理について学んでみよう!
15. 理想の献立を考えて作ってみよう!
難易度:★★★★☆ 対象学年:中学年〜高学年
自分に必要な栄養素やカロリーを調べ、それに合った献立を考えて実際に作ってみるテーマです。低学年や中学年には少し難しいですが、最近ではカロリーや栄養素の計算はアプリなどで手軽に行うことができますし、レシピはアプリなどを活用して調べることもできるので、自分に必要な栄養素について学ぶいいきっかけとなるでしょう。
また、学校で食べている給食の献立は、子どもに必要なカロリーやカルシウムなどの栄養素を考慮して設計されています。給食のメニューを参考にしてみるのもおすすめです。
16. 食べ合わせって何?栄養素の組み合わせについて調べよう
難易度:★★★☆☆ 対象学年:中学年〜高学年
食材に含まれる栄養素には、お互いにその働きを高めあうものや、反対に邪魔してしまうものがあるということを学べます。
例えば、乳製品のカルシウムは、ほうれん草に含まれるシュウ酸とくっついてしまい、吸収されにくくなってしまいます。逆に、豚肉に含まれるビタミンB1は私たちの体に欠かせない栄養素ですが、玉ねぎなどに含まれるアリシンという物質とくっつくことで吸収を高めてくれます。
このように、組み合わせ次第で栄養素の吸収や働きに変化があることを調べ、実際に組み合わせの良いメニューを作ってみると良いでしょう。
17. タイムスリップ!昔の人は何を食べていた?
縄文時代の人たちは、どんぐりを粉にしてパンやクッキーにしていた?
江戸時代の庶民のごはんは「ご飯・汁物・漬物」だけだった?
昔の人々がどのような食事をしていたのかを調べて、イラストなどにしてまとめてみましょう。実際に作ってみることができるメニューがあればチャレンジし、昔にタイムスリップしてみるのがおすすめです。
また、日本人の食生活はこの数十年の間にも大きく変化してきました。おじいちゃんやおばあちゃんに昔の食事についてインタビューし、当時のメニューを再現してみるのも良いでしょう。
18. 偉人はこんなものを食べていた!再現メニュー
ベートーヴェンは、マカロニチーズが大好きだった?
クレオパトラが好きだったモロヘイヤは、「王様の野菜」と呼ばれるようになった?
昔の偉人たちがどのような食材・料理を好んでいたのかを調べ、それにまつわるエピソードについてもまとめます。
再現できそうなメニューを調べ、実際に作ってみるのも楽しいですよ。
ここに注意!自由研究で食育を行うときのポイント
火や刃物を使う時はお手伝い
包丁の使い方や火を使う時の注意点など、事前にしっかり親子で話をしておくのがおすすめです。特に低学年ではまだ学校での調理実習の経験もないため、必要に応じて保護者のお手伝いが多く必要になってきます。
図書館やインターネットで事前にリサーチをしっかり行いましょう
自由研究を行う上で大切なのは、下調べです。図書館で関連書籍を探したり、インターネットを活用するなどしてしっかり下準備を進めておきましょう。夏休みに入る前から、これらの準備を少しずつ進めておくとスムーズに自由研究を終わらせることができるでしょう。
あくまで子ども主体で進め、口を出しすぎないようにしよう
自由研究が得意な子どももいれば、なかなかやる気が起きない…と億劫に感じてしまう子どももいるものです。ついつい保護者は口を出したくなってしまうものですが、あくまで自由研究は子どもが主体で行うもの。必要に応じた手助けはしますが、あくまでサポートに徹し、口を出しすぎないように気をつけたいものですね。
食育を通して、楽しく自由研究!
食育と聞くと、ハードルが高い言葉のように感じてしまうママ・パパもいるかもしれませんが、日々の食事を通して疑問に思ったことを調べたり、料理してみたりするだけでも十分に食育に取り組んでいると言えるでしょう。
食育をテーマにした自由研究に取り組むことで、日々の食事がより楽しくなるかもしれません。
ぜひ、本記事を活用して手軽に自由研究を楽しんでみてくださいね。
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親子で食べ物に関する会話を増やすことができますよ。
日々の食事から少しづつ食育に慣れていくと、子どもの食に対する探究心が高まります。
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