学童保育とは公設と民設の2種類ある!子どもにとって良い選択をするための方法とは?
共働き家庭にとって、子どもが小学校入学を期に必ず訪れる悩みが学童保育の利用ではないでしょうか。
地域によっても差があり、さらには初めての利用の場合には、「さっぱり中身が見えてこないし内容がよく分からない」といった疑問が湧いてきます。実際に子どもが学童保育に通っているわたしも最初はそうでした。そして手探りの中、情報収集に必死になっていたことを覚えています。
ここでは、そもそも学童保育とはどういったところなのか、長期休みや預けられる時間帯はどうなのかなど、誰しもが感じる疑問を一つ一つ解説していきます。今後利用を考えている方はぜひ一読してみてくださいね。少しでも参考になれば幸いです。
<目次>
学童保育について簡単に解説!公設と民設の特徴をご紹介
学童保育は、簡単に言えば子どもが小学校終了後に過ごす場所です。大きく分けて自治体主体である「公設」、民間企業主体である「民設」の2種類に分けられます。場所は公設であれば学校の敷地内にある空き教室や専用の施設であったり、民設であれば民間学童が運営している施設であったりとさまざまです。小学校の敷地内であればそのまま学童保育が行われる教室に行けるので親も安心ですね。一方民間企業等が運営している学童にはバスの送迎があるなど、働く親にとって利点もたくさんあります。大切なのは「どこが自分の働き方にマッチして、子どもにとっても過ごしやすい場所であるか」ということです。
・申し込み方法
・申請の時期や必要な書類
・料金
・利用できる時間帯
・土日や祝日、長期休みの利用
など、なんとなく疑問に感じることはたくさんありますよね。実際わたしの子どもは公設の学童保育を利用していますが、申請する前はさまざまな疑問で頭の中がいっぱいになっていました。そして手探りの状態で申請までこぎつけたのを覚えています。
申請方法も兄弟で異なり、長男のときには紙媒体のみで郵送受付も不可だったため、窓口まで申請書を直接持って行かなければならずとても苦労しました。しかし次男のときにはWeb申請も可能となり、同じ自治体でも申し込む年度が違えばやり方も変わるのだなと驚きました。Web申請はとてもスムーズでストレスなくできましたよ。
公設でも民設でも、自治体によってやり方はそれぞれなので、通う予定の学童保育がどうなっているのかを確かめるのは重要です。
学童保育の料金は民設が高い傾向にある!公設との違いを解説
学童保育にかかる費用については、公設よりも民設のほうが高い料金設定となっている場合が多いです。ここでは気になる学童保育の「公設」と「民設」の違いについてご説明します。
公設の学童保育
主に自治体が運営している施設です。学校に併設されているものが多く、費用や運営方法は各自治体によってさまざまです。以下はわたしの子どもが通う公設の学童保育での例になります。
・対象:1年生~6年生
・申し込み時期:利用開始の前年11月頃から
・申し込み方法:紙媒体 or Web申請(どちらも可)
・必要書類:就労証明書、入室申込書 等
・費用:7,000円/月(延長利用料:1,000円/月)
・時間:学校終了後~18:00(延長は最大19時まで)
・帰宅:各々で帰宅(時間帯によっては保護者の迎えが必須の場合有)
・長期休み:8:00~18:00(弁当持参・最大19時まで)
・土曜日:基本的に開所(事前申請要)
詳細は各自治体により違ってくるため一概に同じとはいえませんが、一つの参考にしていただければと思います。利用時間は18:00頃までの自治体が多いですが、中には延長可能なところもあります。
実際に子どもが利用している学童保育は18時以降になると延長利用となり、最大19時までみてもらえます。その分延長利用料は発生しますが、急遽残業が発生したときなどは本当に助かりますよ。しかし嬉しいことばかりではありません。元々帰宅する時間帯がいつも遅いため、必ず学校まで迎えに行かなければならないのです。
高学年となった今では、ある程度の時間になると早めに帰宅して留守番もしていますが、入学したばかりの頃は下の子がまだ小さかったため、仕事後は保育園のお迎えの後に小学校へ向かうという生活を毎日続けていました。
預ける先があるだけでありがたいのは分かっていながらも、「送迎のバスとかがあればな」、と何度思ったか分かりません。融通が利きにくいというデメリットも公設の学童保育にはあります。
民設の学童保育
民設の学童保育は、民間企業やNPO法人などが運営しています。公設の学童に比べて料金が高く設定されているところが多いです。しかし高い分、独自サービスを行っているなどプログラムが充実していたり、塾や習い事のような役割も果たしてくれたりするメリットもあります。
長期休暇の間は施設で給食が提供されるなど、働く親にとって「ありがたい」と思えるサービスがより整っているのも民設の特徴ではないでしょうか。
・費用:20,000円~70,000円(利用日数や運営企業により異なる)
・時間:学校終了後~20:00頃(利用施設により異なる)
・帰宅:送迎バスや保護者のお迎え(利用施設により異なる)
頻繁に残業が発生するなど、帰宅時間が定まらないご家庭なら民設の学童保育が安心です。公設よりも長い時間預かってくれるところが多いため、安心して仕事に集中できます。また、学校から施設へ、施設から各家庭へバスの送迎付きのところなどもあります。
厚生労働省の調査では待機児童は今もいる!実態を調べてみた
厚生労働省による学童保育の実態調査によると、待機児童数はまだまだ解消されていません。令和4年度に行われた調査によると、15,000人を超える子どもが入れないという結果が出て言います。
”(前略)待機児童数については対前年比で1,764人増加し、15,180人となった。(後略)”
引用元:厚生労働省 https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12862028/www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29856.html
この調査からは今の学童保育の現状がはっきり見て取れます。
・登録児童数が過去最高値を更新
・放課後児童クラブ数(学童保育)の減少【前年比242か所減】
・待機児童数は15,180人【前年比 1,764人増】
職員数は増加しているものの待機児童がいる現状を考えると、国の施策には課題があることが伺えます。一方で、18時を過ぎても開所している施設が増加していることから、働く親にとっては利用しやすい環境が増えてきているのは嬉しいポイントですね。今後も利用しやすく、子どもにとって居心地のよい場所の確保が保障されるよう願うばかりです。
学童保育と放課後児童クラブは同じ意味!呼称は各自治体で異なる
「学童保育」と「放課後児童クラブ」は異なる名称ですが実態は同じです。令和5年4月に発足した「子ども家庭庁」にも、「放課後児童クラブ」と記載があります。
参考:「子ども家庭庁」https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou/
他にも「学童クラブ」など複数の呼称が存在します。ややこしくて混乱しますよね。
「どうして同じなのに言い方が違うの?」と疑問を持たれるのは当然です。理由は各自治体が各々に名称を決めているためです。わたしも子どもを学童保育に入れるために自治体からもらってきた申請用紙に「放課後児童クラブ」と記載があり混乱したのを覚えています。名称は違っても実態は同じなので、該当する自治体ではどのように呼ばれているのか確認する必要がありますね。その上で手続きへ向けて動き始めましょう。
「放課後子ども教室」は預ける条件のハードルが低い
「放課後児童クラブ(学童保育)」と似ていて少し違う「放課後子ども教室」と言う制度もありますよ。
わたしは言葉が似すぎていて、全然違いが分かりませんでしたが、「放課後児童クラブ(学童保育)」よりも申請手続きの手間が少なく気軽に入れます。また預けるための条件も、就労の有無などは関係ないところが多く利用しやすいのが特徴です。費用も無料のところが多く、たとえコストがかかっても「放課後児童クラブ(学童保育)」よりは低料金で済む場合がほとんどです。預かってもらえる時間帯が短いなどのデメリットもありますが、気軽に利用できるといった点ではとてもおすすめですよ。しかし実施されている自治体もあれば導入していないところもあるので、お住まいの自治体に確認してみてくださいね。
ちなみに我が家は「放課後子ども教室」も登録しているので「放課後児童クラブ(学童保育)」と両方利用している形です。「放課後子ども教室」はわたしの住んでいる自治体では1年間の保険料1,000円を支払い登録すれば即参加可能です。子どもに聞いてみると、両方利用できるほうが楽しいとのことです。
・「放課後児童クラブ(学童保育)」の友達以外とも遊べる
・「放課後子ども教室」が「放課後児童クラブ(学童保育)」と同じ学校の敷地内にある
・「放課後子ども教室」で遊んでから「放課後児童クラブ(学童保育)」へ行くのも可能
と、利便性が非常に高いので重宝しています。
実際に「放課後子ども教室」を開設している自治体のおよそ5割が「放課後児童クラブ(学童保育)」と「放課後子ども教室」を同一小学校区内で実施しているというデータもあります。
参考「厚生労働省 Press Release(25ページ:28 放課後子供教室との連携の状況)」https://www.mhlw.go.jp/content/11921000/001029590.pdf
親にとってもお子さんにとっても選択肢が増えるという点では、この「放課後子ども教室」の存在は大きいですね。
子どもにもわかりやすく説明して一緒に理解を深めよう
放課後過ごす場所で一番重要なのは、子どもが楽しく過ごせるかどうかですよね。わたしのママ友は、学校併設の「公設学童」に預けていたけれど子どもに合わないとの理由で「民間学童」へ変更した人もいます。
・子どもが嫌がる
・雰囲気が合わない
・対応面で不満があった
などが主な理由でした。利用前には分からないことですが、やむを得ない理由で別の学童へ変更するということはままあることかもしれません。子どものサインを見逃さないためにも、毎日のコミュニケーションはとても大切ですね。
「民間学童」という選択
実際に「公設学童」から「民間学童」へ変更した友人は、結果とてもよかったと喜んでいました。料金は割高だけど、プログラムが充実していて子どもが飽きないと喜んでいるとのことでした。
・プログラミング
・ピアノ
・英会話
・工作
・ゲーム
など、長期休みでも楽しめる内容が目白押しだと言っていましたよ。毎日が忙しくてなかなか習い事も躊躇するなというご家庭などは、こういった選択肢もいいかもしれませんね。違う学校の友達もできるなどメリットがたくさんありそうです。
見学の際はポイントを押さえて要チェック
学童保育を利用するにあたっては、見学が可能であればできるだけ積極的に参加するのがおすすめです。
・料金について
・低学年(特に1年生)の配慮について
・スタッフの人数
・アレルギーの対応
・長期休み時の内容
・雰囲気
・途中で抜けても大丈夫か(習い事で中抜けするなど)
いくつかチェックポイントを上げてみましたが、こういった部分を見ながら選ぶと入った後の姿が少しは想像できるのではないでしょうか。見学の機会があれば参考にしてみてくださいね。同じ小学校に通う知り合いのママさんなどから聞いてみるのもいいですね。
子どもへの影響は?しっかり話し合い継続して思いを聞こう
どこに入るかなど、事前に子どもと話し合うことはもちろんですが、通いはじめた後にも定期的に子どもへ確認するのを忘れないでくださいね。
わたしの子どもは兄弟で楽しく通えていますが、ときどき嫌な顔をして帰宅することもあります。特に低学年の頃は上級生が怖くて「行きたくない」と言っていたこともありました。それでも一緒に行く友達がいて楽しいこともたくさんあると通い続けていたのを覚えています。
放課後、友達と一緒に宿題をして、提供されるおやつを食べて、終わったら運動場で思いっきり遊ぶという生活が今ではとても楽しいようです。また、わたしも「今日はどんなことをしたの?」と毎日何かしら学童保育での様子を聞くようにしています。
忙しい中にもしっかりコミュニケーションを取って、ご家庭にとってこれだと思う選択肢が見つけられるといいですね。
まとめ
学童保育は、今や働く親世代にとって避けては通れない問題です。ただでさえ忙しい毎日に、学童保育の内容を理解して申請処理をし、必要書類を会社で準備するなど忙しさは倍増します。
しかし、子どものためにも事前にしっかりリサーチしてどこの学童保育に通わせるのかを見極めるのはとても大切なことだと感じます。入ってみなければ分からないことは多いですが、お子さんともぜひ意見を交わしてみてください。今回ご紹介した内容が少しでもお役に立てたら嬉しいです!
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