鍵っ子デビューは何歳から?1年生から4年生でスタートする家庭が多い理由と実情を紹介
鍵っ子デビューは、全体的に1年生から4年生でスタートさせる家庭が多いようです。
これから初めて子どもに鍵を持たせようと考えている方は、一般的な年齢や持たせるにあたりどのようなことに気を付ければいいのかなど、不安に感じますよね。
この記事では、現代の鍵っ子の実情についてご紹介します。持たせる際の注意点やデビューさせるポイントから問題やリスク、さらにはトラブルエピソードなど詳細に解説いたします。
これから鍵っ子デビューをさせるにあたり、不安のある方に少しでもお役立てたら幸いです。
<目次>
そもそも鍵っ子の意味は?現代の鍵っ子事情の背景から見えるもの
鍵っ子とは、1960年代頃に誕生した言葉ですが、現代の鍵っ子事情はその背景もさまざまです。今より60年も前に誕生した言葉というのにも驚きですが、それほど前から問題となっているということですね。
そもそも鍵っ子とは、両親が働いており帰宅時間が遅いため、常に家の鍵を持っている子どものことを言います。
- ・学童保育を利用したくても入れなかった
- ・学童保育を利用しているけれど、時間の都合で子どものほうが先に帰宅してしまう
- ・何かのときに上の子だけ持たせている
- ・学童に通っていたけれど、帰宅して他の友達と遊ぶことも出てきたため持たせている
- ・学童を嫌がり辞める選択肢をして鍵っ子デビューした
など、鍵っ子の背景にはさまざまな事情があります。
また鍵っ子は年々低年齢化していると言われているのをご存じですか?
女性の社会進出が増え、両親の共働きも急増しており、ここ数十年で共働き家庭は1.6倍も増加したそうです。
(前略)1989年には、男性雇用者世帯のうちの共働き世帯は42.3%(783万世帯) であり、専業主婦世帯(930万世帯)の方が多かったが、1990年代に拮抗したのち逆転し、 2019年には共働き世帯が66.2%(1,245万世帯)を占めるに至っている(後略)
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/index.html
「厚労省 令和2年版厚生労働白書:第1章 平成の30年間と、2040年にかけての社会の変容[PDF形式:14,160KB]P31(P34)」
今は核家族化も当たり前で祖父母が遠方で頼れないなどといった家庭も多くみられます。鍵っ子が増えた背景には、昔とは違った家庭の形が多くなっていることも要因の一つかもしれません。
鍵っ子デビューは子どもの性格や成長によって決まるため正解はない
鍵っ子デビューの年齢に正解はありません。なぜなら子どもの性格や成長によって鍵を持たせられるかが決まってくるため、一人一人違うからです。
デビューするための判断材料としてのポイントを押さえておきましょう。
- ・1人で鍵の開け閉めができる
- ・鍵の管理ができる
- ・一定時間1人で留守番できる
- ・両親との約束が守れる
- ・スマホやキッズ携帯など連絡手段があり操作ができる
まず重要なのは親が帰宅するまでの一定時間、留守番が可能かどうかです。
子どもによっては大丈夫と思っていても、実際やってみるとダメだったということもあります。実際に我が家では小学2年生の際にデビューしましたが、一人での留守番が怖かったようでうまくいきませんでした。また両親との約束をしっかり守れることも大切ですね。
いきなりスタートするのではなく、短時間から留守番の練習をしてみるなど普段から徐々に慣れていくようにすると、スムーズな鍵っ子デビューが可能になります。
ちなみに海外では子どもを一人にしておくことを禁止している国もあるようです。アメリカの一部の州ではそういった法律がありますし、イギリスにもガイドラインが提示されています。海外でも日本と同じように社会問題となっているのですね。
鍵を持たせる際の問題と対処法は事前にしっかり確認を
いざ鍵を持たせるとなったときに心配なのがリスク問題や防犯対策ではないでしょうか。これらは事前にしっかり準備や確認をして対処するのが賢明です。
まずは鍵っ子となった場合の問題点をあげてみます。
問題
- ・鍵を失くす、忘れる
- ・両親がいないことが不審者にバレる
- ・留守の間に危険な行動に出る
鍵を失くしてしまったり、鍵っ子であることが不審者の目にとまったり、はたまた留守の際に危険な状況に陥ったりなど、問題を考えるととても不安になりますね。実際にあったトラブルエピソードとしては、鍵の開け方を教えていなくて開けられなかった、鍵を失くしたため家の鍵を取り換えた、親との約束を守らず友達を家に入れていた、などいくつもあるようです。
こうしたことを防ぐためには防犯対策や親との約束を決めておくといいでしょう。
防犯対策
- ・鍵の大切さを普段から教える
- ・担任の先生に鍵を持たせることを共有
- ・防犯グッズを携帯させる
- ・家に誰もいなくても「いってきます」と「おかえり」を言う習慣をつける
- ・インターホンや電話には応じない
- ・見守りサービスの活用
- ・近所の人たちとの関係作り
- ・もしもの際の逃げ込む場所の確認
鍵の大切さを伝え、空き巣や強盗、誘拐など危険があると理解してもらうのは子ども自身が防犯意識を高めることにもつながりますね。またGPS機能搭載のキッズ携帯を持たせるなども良い対策の一つです。もしものときに逃げ込む「子ども100当番の家」のチェックや、誰かが訪ねてきても対応しないなど、しっかり対策を練っておくと良いでしょう。また担任の先生に子どもが鍵っ子であることを伝えて状況を知っておいてもらうのも良いでしょう。
防犯対策と同時に確認してほしいのが親との約束事です。
親との約束
- ・鍵を忘れた、または失くした際の対応
- ・必要なとき以外には鍵を見せない、出さない
- ・留守番の際には危険なものには触らない
- ・帰宅後にやることを決める(宿題など)
- ・友達を家に呼ばない
- ・災害時の対応
もし鍵を失くしてしまった場合にパニックにならないためにも、事前にどうするべきかしっかり話し合っておきましょう。
また、危険なものには触らないことや、マンションなどの場合はベランダにも出ないことを約束するなども必要ですね。一人で留守番をしていて地震など自然災害に遭ってしまった際の災害伝言ダイヤルや、避難場所の確認などもしておくと安心です。
鍵っ子が受ける影響はデメリットだけではない
鍵を持たせて一人で留守番をさせると、成長期の子どもに与える影響に不安を覚えますよね。もしかしたらデメリットばかりかもしれない、と感じている人もいるでしょう。
鍵っ子に与える影響(デメリット)
- ・寂しさから孤独や不安が高まる
- ・心が不安定になる
上記のように考える人は多いですし、確かにそう思わないほうが不自然なので、子どもが寂しさを覚えるのも事実です。しかし、一方でデメリットだけではないメリットもあります。
鍵っ子に与える影響(メリット)
- ・上手く向き合うことで自立性や成長の一環となる
- ・自分の時間やペースをしっかり確保できる
- ・自主性が育まれる
- ・好きなことに集中できる
案外メリットもたくさんあるので、必要以上に不安を覚えることはないでしょう。
わたし自身は鍵っ子ではありませんでしたが、実際に鍵っ子の友達を羨ましいと思っていました。自分の時間が確保できて、親が帰る前にゲームなどもたくさんできると言っていたのを覚えています。
子どもの性格によるところもありますが、案外大丈夫だった、といった家庭もあるようです。
何年生からでも鍵っ子デビューができるためにしておきたい心づもり
鍵っ子デビューはある日突然やってくることも考えられます。かといって急にスタートしてしまうと子どもも親も不安になります。
いつ来ても対応できるように、やっておきたい心づもりをご紹介します。
- ・普段から近所の人とのコミュニケーションをとっておく
- ・防犯カメラの設置を検討
- ・少しずつ留守番の練習をする
- ・しっかり子どもと向き合い話し合う
普段から近所の人とのコミュニケーションは大切にしておきたい事項の一つです。いざ鍵っ子デビューをした際に頼れる存在、頼りとなる目を増やしておくに越したことはありません。
また、防犯カメラの設置なども検討しておくといいでしょう。防犯カメラは高額なため、ダミーでも取り付けておくだけで対策になります。また、少しずつ留守番の時間を作って徐々に慣らしていくといざスタートした際も安心ですね。
最後に、鍵っ子デビューをした際に使用するリール式キーケースとスマートロック(電子錠)についてメリットとデメリットをご紹介します。
鍵っ子のアイテム・ツール
- ・リール式キーケース
- ・スマートロック(電子錠)
リール式は多くの子どもたちが使用していますが、手軽で扱いやすいのが特徴です。
一方デメリットは外側に付けていると鍵っ子であることがバレてしまう危険性もあります。またランドセル以外のカバンに付け替えて戻し忘れるなどといったケースも出てきます。
スマートロックは鍵をなくしたり忘れたりしないばかりか、閉め忘れの心配もありません。しかし高額であったり指紋認証でエラーが出たり電池交換の必要があるなど、メリットばかりでもありません。
それぞれのご家庭にあったものを使用するのがいいでしょう。そのためにも家族会議でどうしていくかを普段からしっかり話し合う時間を作るといいですね。
まとめ
鍵っ子デビューは慎重に行い、子どもの性格や家庭事情に応じて対策を講じる必要があります。一般的なデビューの時期は小学1年生から4年生でのスタートが多いですが、一人一人適切な時期は違うので子どもに合わせてあげるのが一番です。
徐々に留守番をさせたり、約束事を決めて防犯対策に備えるなど、鍵を持たせるには準備や心構えも必要となってきます。いざスタートしたときに困らないためにも、家族でしっかり話し合って鍵っ子デビューを迎えられるようにしましょう。
帰りにスーパーに寄って買い物をしていると、帰宅時間がもっと遅くなる…という悩みも。
また、保護者が帰宅してからの時間も限られています。
時間を確保するために、思い切って作り置きの宅配サービスを頼ってみるのも手。
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