お弁当に入れてはいけないものとは?お弁当での食中毒を防ぐために気をつけること

暖かくなるとお花見やピクニックに出かけて、外でお弁当を食べる機会が増える人も多いはずです。
家族や友人と外で食べるお弁当はおいしいですよね。張りきってお弁当を作りたくなりますが、春から夏にかけてのお弁当は、おかずが傷みやすくなるため、食中毒を起こさない工夫が必要です。

この記事では、お弁当に入れると傷みやすい食材やおかず、食中毒を防ぐためにお弁当づくりで気を付けたいことについて解説しています。安心してお弁当が食べられるように、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

お弁当はなぜ食中毒が発生しやすい?

お弁当はなぜ食中毒が発生しやすい?

お弁当は食中毒の菌やウイルスが発生する環境になりやすいと言われています。なぜなら、お弁当は菌やウイルスが増える条件の「温度」「水分・湿気」「栄養分」が揃っているからです。

食中毒の原因となる、「細菌」は夏場に多く発生し増えやすく、冬場には低温でも長く生存できる「ウイルス」が多くなります。菌やウイルスは、10℃ぐらいから増殖し始め、35~40℃で最も活発になるといわれています。さらに、梅雨の時期は湿気が多いこともあり、細菌が増えやすいためとくに注意が必要です。

 

お弁当での食中毒を防ぐ3つのポイント

お弁当での食中毒を防ぐ3つのポイント

食中毒は、食べ物に付いた菌やウイルスが体内に入ったときにかかります。お弁当づくりでは、菌やウイルスが食べ物に付かないように注意することが大切です。ここからは、お弁当づくりで気をつけたいポイントについて解説していきます。

 

菌をつけない

  1. ◼︎調理をする前に手をきれいに洗う
  2. ◼︎調理器具、まな板は清潔なものを使う
  3. ◼︎お弁当に詰める箸はきれいなものを使う
  4. ◼︎おにぎりを素手で握らない

まずは、食材に菌を付けないことが大事です。調理をする前には必ず手を石鹸できれいに洗い、清潔な調理器具、まな板、箸を使用します。

お弁当箱のパッキンも菌が増えやすい場所です。外せるパーツは外して洗い、水滴が残らないようにしっかりと拭いてから使いましょう。

手には気付かないうちに菌やウイルスがついていることがよくあります。おにぎりは素手で握らずラップを使用しましょう。とくに、手に傷があるときは、傷口の黄色ブドウ球菌が食材に付くと、食中毒を起こすことがあります。貼ったままの絆創膏も衛生的とは言えません。使い捨ての手袋を利用するなどして調理に気をつけましょう。

 

菌を増やさない

  1. ◼︎加熱したあとしっかり冷ましてから詰める
  2. ◼︎水分の多いおかずを入れない
  3. ◼︎濃いめの味つけにする
  4. ◼︎夏場は保冷剤を使用する

菌やウイルスが増えやすい環境は、35℃から40℃で、水分・湿気の多い環境です。しっかりと加熱したあとは、十分に冷めてからお弁当箱に詰めていきましょう。熱いおかずの湯気による湿気は、お弁当を傷ませる原因になります。

 

ソースやマヨネーズなどの調味料は水分が多いため、できるだけ食材にかけず別の容器に入れるか、小分けになったものを使用しましょう。そのほか、菌を増やさない工夫として、少し濃いめの味つけにするのもポイントです。保存するときに塩漬けや砂糖漬けにすることがあるように、塩や砂糖は食材を傷みにくくします。

 

持ち運びをするときには、保冷剤を活用してお弁当を冷やしておくのも効果があります。お弁当箱にベルトで固定できる保冷剤や、保冷剤が入れられるお弁当袋は温度を低く保つのに便利です。

 

 

菌をやっつける

  1. ◼︎中までしっかり加熱する
  2. ◼︎まな板は生の肉や魚を切った後は熱湯処理をする

加熱調理するものは、中心部が75℃以上の温度で1分以上加熱がめやすとされています。さらに、中心部まで火が通りやすくするためには、冷凍の肉や魚は、冷蔵庫や電子レンジで解凍してから調理をするようにしましょう。

また、生の肉や魚を切ったまな板や包丁は、洗剤で洗うだけではなく、熱湯処理をしておきましょう。

 

お弁当に入れてはいけないもの

お弁当に入れてはいけないもの

お弁当に入れてはいけないものは、菌が繁殖しやすい条件が当てはまっているおかずです。ここでは、入れてはいけないおかずについて具体的にご紹介します。

 

生野菜

お弁当には加熱・下茹でした野菜を入れるようにしましょう。
とくに梅雨の時期から夏場にかけてはお弁当が傷みやすくなります。レタスやきゅうりなどを生のまま入れるのはおすすめできません。ミニトマトは傷みにくい野菜ですが、洗い方に注意が必要です。ヘタの部分には菌が付いていることがあるため、ヘタを外してから洗うようにしましょう。

ポテトサラダはお弁当に人気のおかずですが、加熱したじゃがいもと生の野菜をマヨネーズであえるため傷みやすいです。夏場のお弁当には避けた方がいいおかずと言えるでしょう。

 

作り置きのおかず

作り置きをお弁当に入れるときの注意点は、しっかりと中まで再加熱し、冷ましてからお弁当箱に詰めることです。

お弁当に作り置きのカレーを持っていくのも夏場は注意しましょう。
カレーは加熱後温度が徐々に下がることによって、ウェルシュ菌が増えやすい環境になります。そのため、長時間常温で置かれたカレーは食中毒の危険性が高くなります。

 

生の加工食品

生のハムやちくわなどの練り物も加熱してからお弁当に詰めましょう。
生でも食べられる食材ですが、冷蔵していない状態が続くと傷んでしまいます。キャラ弁などで生のまま使用することもありますが、夏場はとくに避けた方がいいでしょう。

 

まとめ

まとめ

お弁当に入れてはいけないものは、生の野菜や食材、加熱後に冷めていないおかず、常温で傷みやすいカレーなどです。とくに梅雨時期から夏場にかけてのお弁当づくりでは注意しましょう。

調理をするときは、菌やウイルスを「つけない、増やさない、やっつける」工夫が必要です。調理前には手洗い、清潔な調理器具やまな板を使用し、十分な加熱をするようにしましょう。

保育園栄養士が解説しているこちらの記事も参考にしてくださいね。

 

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