ワーママが仕事を両立するには完璧を求めないこと!ポイントやコツをご紹介
ワーママが仕事を両立するには、完璧を求めないことが何より大切です。妥協できるポイントが増えれば体は楽になりますね。その分エネルギーを他にまわせるので、一石二鳥です。
独身時代は仕事第一で働いて来たものの、結婚を経て子どもが生まれてからは仕事と育児の両立に悩み、もう限界かもしれないと悩んでいるワーママのみなさん。
育児は目に見えないことも多く、頑張ってこなせばこなすほど、これまでのキャリアが音を立てて崩れていくような心持ちになりますね。どちらもうまく両立するためには一人で悩んでいても解決しません。仕事に育児に追われる中で、解決の糸口を見つけるにはパートナーの理解や利用できるサービスなどあらゆるものを駆使していきましょう。
この記事では、ワーママで仕事を両立するのに悩んでいる人のために、両立するためのポイントやコツ、時短術、世の中のワーママのリアルな日常など、具体的にご紹介します。
<目次>
両立できないのは完璧主義だから?まじめな自分にさよならしよう
仕事と育児を両立できなくて悩んでいるワーママは、とにかく頑張りすぎているのでそんな自分を一旦リセットしてみましょう。完璧主義だと思っていない人でも、実際には完璧を目指している人が多いのです。
- ・知らず知らずのうちにワンオペになっている
- ・名もなき家事を全て背負っている
- ・ここまでやろう!という気持ちで動いている
- ・自分がやらなければと感じている
- ・自分の時間が後回しになっている
どうですか?一つでもあてはまれば完璧主義の可能性があります。
実際にわたしはフルタイム勤務、夫は単身赴任、実家も遠方のためワンオペ状態が続いていました。そして世の中のワーママと同じく仕事と育児の両立に悩んでしました。
働いていると、「明日も大変だからここまではやっておきたい」という気持ちが優先して、ついついやってしまいますよね。しかし、そんな思いも一度全て捨ててみましょう。確かに、リセットだけしてしまうと後でやらなければいけないことが膨らみ不安になると思います。そこで次に行動するのが、妥協点を洗い出してみることです。
自分が「ここなら妥協できるな」と思うものを考えてみること、それはつまり両立をうまくすることに繋がります。
わたしはワンオペを妥協することは不可能でしたが、他のことを妥協することから始めました。
最初は適当になってしまった自分にストレスを感じることもありましたが、その生活が慣れてくると自然と時間に余裕もでき、子どもと過ごす時間や自分の時間もほんの少しではあるけれど確保できるようになりました。少しずつ生活の変化を感じ始めると、周りの人たちの行動も変わってきたのです。夫は週末に掃除を手伝ってくれるようになり、子どもが学校から持ち帰った上靴なども洗ってくれるようになりました。
仕事と子育てはきつくてしんどい?おすすめ両立ポイント各5選
仕事と子育ては楽しさややりがいもある分、きつくてしんどいと感じることも多々ありますね。
わたしは子どもを保育園に預け育休明けに仕事復帰しましたが、信じられないくらい何度も呼び出しの電話がかかりました。多いときには月に2回以上呼び出されたこともあります。その度に会社には申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
理解のある職場に恵まれていましたが、罪悪感から免れることはなく心苦しかったです。
しかし2人目以降は「仕方ない」と思うようにしました。「申し訳ない」という気持ちがなくなるわけではないですが、心持ちを変えるだけで気持ちも楽になりました。そう思わざるを得ないほど呼び出しの電話がかかってきたため、そう思えるきっかけになったのも確かです。ここでは、「仕事編」「育児編」に分けて両立ポイントをご説明します。
「仕事編」両立ポイント5選
仕事における両立ポイントは、次の通りです。
- ・仕事の「質」を高める
- ・隙間時間の活用
- ・時間配分を見直す
- ・できないことは諦める
- ・普段から職場の人とのコミュニケーションを心掛ける
キャリアを重ねてくると、責任も増え仕事量も増える人もいるでしょう。育児をしながら全てをこなすにはこれまでの2倍の働きをしなければ、と考えているかもしれません。しかし、それはとても危険なことです。ずっと続けると心も体もいつか悲鳴を上げてしまいます。
ワーママは普段から効率よく動くために行動しているので、仕事も同じように効率重視で動きましょう。時短勤務で働いている人は仕事の「質」をより高めることを意識して過ごしてみてください。
電車で通勤している人は通勤途中に一日の仕事の流れをシミュレーションしてみたり、改めて時間配分を見直したりと、できることをリストアップしてみましょう。できないことはきっぱりと諦めることも大切です。
また、職場の上司や同僚たちと普段からコミュニケーションを積極的に取るようにするのもポイントです。そうしておくと、急な保育園の呼び出しなどにも理解を示してくれる人は自然と増えてきます。
わたしは子どもが長期間休まなければならなくなったとき、在宅勤務に切り替えてもらえました。普段から上司とこまめにコミュニケーションを取り、もしものときに備えて在宅でもできる了承を事前に相談していたのが功を奏しました。在宅をする制度は元々ない会社でしたが、これを機に他のワーママたちも取り入れるようになりました。
「育児編」両立ポイント5選
次に「育児編」におけるおすすめの両立ポイントです。
- ・家事はほどほどにを前提とする
- ・便利な家電を活用して負担を減らす
- ・子どもにも頼る
- ・土日にできることは平日にしない
- ・頼れる人をできるだけたくさん作る
仕事も育児も100%の力を出すと1日もちません。育児においては「ほどほどに」という思いを常に持つのが大切です。
便利なものはどんどん使いましょう。働くママにとって帰宅後の家事や育児は時間との闘いですね。わたしは毎日掃除をしていましたが、これでは続けていけないと思いお掃除ロボットを購入しました。また、洗濯乾燥機も食洗器もフル活用しています。便利な家電は家事の負担を各段に減らしてくれますよ。
また土日に回せることは平日にはしません。子どもがある程度大きくなってくれば、子どもに頼るのも視野に入れましょう。そしてできるだけ多く頼れる人を作るのがポイントです。育児が大変なのは永遠ではないので、今だけの忙しさだと言い聞かせて乗り切りましょう。
両立しているワーママはどれくらい?調査結果から見る現状
共働き世帯は年々増加し、最新の調査によると児童を持つ世帯における母親の就業率は全体の75.7%となっていることが分かります。
(前略)児童のいる世帯における母の仕事の状況をみると、「仕事あり」の割合は 75.7%となっている(後略)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf
参考:「厚生労働省 p8」
この調査結果からも分かるように、世の中のワーママの数も年々増加傾向にあることが分かります。女性でも働くというスタイルが当たり前の世の中になってきているのが結果からも見て取れます。では世の中のワーママは、仕事と育児の両立をどのようにこなしているのでしょうか。
現在の日本は、ワーママが仕事も育児も両立できる世の中になっているのか疑問に思ったことはありませんか?
ここではワーママが利用できる制度をご紹介します。
病児保育の利用
子どもが小さいうちは、保育園からの呼び出しが本当に頻繁にあります。わたしも、想像以上に保育園から連絡があり呼び出されました。その度に職場の人には頭を下げながら早退して迎えにいきました。しかし、連日仕事を休むわけにもいきません。そんなときには「病児保育」という制度が利用できます。
わたしも何度か利用した経験があります。病院併設型で常に医師が近くにいるため安心して仕事に向かえ非常に助かりました。ただ利用したい場合でも予約が既に埋まっていることも多く、必ずしも利用できるわけではありません。しかし預かってもらえる人がいないなど自宅での保育が困難な場合にはとてもありがたい制度です。
ファミリーサポート制度の利用
この制度は、子どもの預かりや送迎など子育ての援助を受けたい人と行いたい人が地域で相互援助活動を行うことです。内閣府にも同様の記載があります。
(前略)乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けたい者と当該援助を行いたい者との相互援助活動に関する連絡、調整等を行う。(後略)
https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/family-support/
引用:「こども家庭庁:子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の概要(PDF/580KB)」
有償ではありますが、ワンオペで日々大変なワーママなどの負担軽減となってくれるのではないでしょうか。実際にワンオペ育児をしているわたしの友人は、休日に美容院に行く間など短時間での利用をしているそうですよ。ワンオペ育児の人は休日も自分の時間を確保するのがなかなか難しいです。こういった制度があるのはありがたいですね。
看護休暇制度の利用
頻繁に体調を崩す子どもに合わせて有給を消化していたら、有給がなくなってしまう・・・なんて不安を抱いたことはありませんか?わたしは有給がなくなりそうで常に不安と隣り合わせでしたが、この制度を知っていたら心持ちが違っていたなと感じます。
厚労省にも、この制度を利用できるという記載があります。
(前略)小学校就学前の子を養育する労働者は、事業主に申し出ることにより、1年度において5日 (その養育する小学校就学の始期に達するまでの子が2人以上の場合にあっては、10日) を 限度として、子の看護休暇を取得することができます。 (後略)
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000355367.pdf
引用:「厚生労働省」
知らない方が意外と多いようですが、国の制度として存在しているのでワーママはこんな制度があるのだと頭の中に入れておくといいでしょう。
休みたいときはゆっくり休もう!ワーママの時短術公開!
「とにかくもう休みたい!」と感じることはありませんか?ここでは少しでも余った時間を有効活用するために、世の中のワーママの時短術を紹介します。
- ・疲れた日は惣菜やインスタントを活用
- ・休日の元気があるときに作り置きをする
- ・食卓サービスを利用する
- ・買い物はネット注文
できる範囲がんばれば十分です。できないと思ったときには他を頼って乗り切りましょう。
わたしは金曜日に毎週スーパーの惣菜を購入しています。最初は子どもに申し訳ないなと思っていましたが、「夕食を作らなくて良い日」という日を勝手に作り自分へのご褒美としました。週末に作る予定の作り置き用食材も購入できるので、わたしはこの方法をずっと使っています。
ネットスーパーや食卓サービスを利用するのも賢い方法ですね。買い物に行く時間や手間が省けるので、余った時間を他のことに使えます。
また、余力があれば休日に作り置きをしておくと、次の週の夕食作りが楽になります。しかし、作り置きもがんばりすぎないことが大事です。やる気のあるときに頑張ろう、くらいの気持ちで臨んでくださいね。
おすすめなのが、食事のアウトソーシング。
つくりおきのお惣菜を自宅に届けてくれるので、家事代行と違い他人を家に入れたくない、献立を考える時間や余裕がないという方にぴったりです。
食事のお届けサービスの利用は、決して家事の手抜きではありません。
任せられる部分をサービスに頼り、あなたにしかできない育児と仕事を上手に両立しましょう。
仕事も育児もやりがいがあってこそ!ポジティブに乗り切ろう
やりがいがあれば仕事も育児も乗り切れます。独身時代は仕事だけに集中できていたのが、子どもができると180度生活は変化します。
一点集中だけではいかず、ワーママは常に、頭の中がフル稼働状態ではないでしょうか。わたしも実際に出産後に職場復帰をしてからは、いろいろな事態に直面しました。
ネガティブ思考は負の連鎖を生む
- ・思ったように仕事ができない
- ・キャリアアップを目指せないかもと不安になる
- ・職場への罪悪感
- ・子どもが急病などの場合、母親ばかりが負担を強いられる
- ・時間が足りなくて限界が間近
1人目の育休明けはネガティブ思考に陥り、仕事や育児が辛いと思うことも多々ありました。全てが思うようにいかず、忙しさのせいで仕事も空振りしているような気持ちでした。保育園からの電話にいつもびくびくしながら過ごしていたので、集中力もなかったかもしれません。一人で抱え込んでいたことにも気付かず必至に過ごしていました。
しかし、2人目を出産して職場復帰してからは、半ば諦めからくる境地で考えを変えることにしました。すると世の中の見え方が変わってきたのです。
ポジティブ思考が生む明るい毎日
- ・思ったようにできなくて当たり前
- ・キャリアアップができなくても母親力アップができる
- ・罪悪感を持てる自分はがんばっている
- ・子どもの呼び出しに対応できるのは親であるわたしだけ
- ・時間が足りないのは充実している証
今まで感じてきたネガティブ思考をポジティブ思考に変えることにしました。保育園から呼び出されて職場への罪悪感がなくなることはありません。しかし仕事を精一杯していたらそれでいい、周りのことは気にしないと思うことにしました。
仕事の楽しさも育児の楽しさも、今の家庭や自分があってこそです。自分自身を肯定してポジティブな考えを持つとこれまで見ていた景色も変わってきます。そうすれば、「案外こんなもんか」と思えて乗り越えられるようになります。
「職場を変える」という選択
両立が厳しくどうしようもないというときには、思い切って職場を変えるという選択肢もいいかもしれません。
わたしは実際、職場を変えるという選択をした一人です。これまで積み上げてきたキャリアを棒に振るようでとても悩みましたが、思い切って行動してよかったです。あれから数年経ちますが、あのときの選択は間違っていなかったと心から感じています。なぜなら、今が幸せだからです。
ものごとをプラスに考えると明るい未来が待っています。子どものために、そして自分のためにも何事も楽しく乗り切っていきましょう!
まとめ
ワーママにとって仕事と育児の両立方法や解決策はたくさんあればあるほど嬉しいですよね。
わたしもほぼワンオペ状態での両立が数年続いていますが、完璧を求めず、現状を受け入れ楽しむようにしています。仕事も育児も両立するには、妥協の連続が大切だと悟りました。そしてできないことは声を大にして伝えるようにしています。すると夫や子どもがそっと助けてくれる場面も出てきました。小さなことかもしれませんが、自分の思いが伝わったようで嬉しくなります。そんな積み重ねが毎日の幸せに繋がるのだなと思いながら過ごしています。
わたしは仕事よりも育児に重きを置きたいという理由から、職場を変更するのもあまり躊躇しませんでした。しかしそう簡単にいかない人もたくさんいるでしょう。
どんな状況でもワーママは常にフルパワーでがんばっています。自分の思いをしっかり言葉に表して、パートナーや子どもも巻き込みながら一緒に乗り越えていきましょう。孤独に一人がんばるのではなく、誰かに気持ちを吐き出すことを忘れないでくださいね。また、「これくらいでいっか」という気持ちも持ち合わせましょう。そうすれば、気持ちがすっと楽になり今日もまた乗り切れますよ。
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