共働き世帯の子育て分担はどうしてる?解決策やサービスなどもご紹介
現代の日本では、共働き世帯が昔と比べてとても多くなりました。
そこで問題となってくるのが、 家事や育児の分担です。
家庭によっては、どちらかに負担が偏ったりそれがキッカケでケンカになったりと、うまく分担できないこともありますね。
家事や育児は毎日のことです。日頃から夫婦でしっかりコミュニケーションを取って役割分担を決めたいと感じる人もいるでしょう。
この記事では、共働き世帯の家事・育児の分担について見ていきます。
分担するにあたっての決め方や工夫、 さらにはお互いの本音まで詳しくご紹介しますよ。
少しでも悩みのある方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。
<目次>
家事や育児の分担の現状はどうなっている?
令和2年版厚生労働白書によると、2019年度の専業主婦世帯は582万世帯、共働き世帯は1,245万世帯 という調査結果が出ています。
参考:「令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える」から「共働き等世帯数の年次推移」
ここからもわかるように、今は女性でも当たり前に働く時代となりました。
現代の女性は仕事だけでなく家事や育児もこなしとても忙しいことが分かりますね。
男性も積極的に育児に関わり、「イクメン」という言葉もあるほどです。
しかし、女性の負担の方が多い家庭がまだ多いのも現実。
妻と夫それぞれの育児の関わりについては、次のような結果が出ています。
「令和2年版男女共同参画白書」によると、小さな子供がいる夫婦の育児分担については、妻が7割、夫が3割といった結果が出ています。
参考:「家事・育児・介護」と「仕事」のバランス~個人は、家庭は、社会はどう向き合っていくか~「令和2年版男女共同参画白書」
妻よりも夫のほうが育児に関わりが薄いことが見て取れますね。
こうした数字からも分かるように、女性にはかなりの負担がかかっています。
この現状を踏まえ、女性が負担を感じる理由を見ていきましょう。
しんどいと負担に感じる理由はお互いの認識のズレにある
「なぜ私ばかり家事や育児をこなすのか」、「なぜこんなに辛いのか」、「もう限界かもしれない」など、世の中の働く女性からは、このような悲痛な声が今にも聞こえてきそうです。
世界に目を向けても、日本は突出して女性のほうが家事や育児をこなし、負担を感じているようです。
しかし「しんどい」と感じるのは、妻に限らず夫側にもあるのをご存知でしょうか。
ではお互いにどんな言い分や本音があるのか、実際に見てみましょう。
妻の言い分や本音
まずは、妻の言い分や本音をチェックします。
- 休日も家事や育児に追われる
- 365日休みなく働いている
- 休んだ感じがしない
- 夫は言わなければしてくれない
- 結局やり直しているので二度手間になる
- 男は仕事、女は家庭といった固定概念を未だに感じる
- 期待したほどしてくれない
たとえどんなに疲れていても、自分を奮い立たせて家事や育児に奔走しているからこそ出てくる本音ですね。
夫に対しては、自分が思う期待とそれに対する結果に満足できていない女性が多いのかもしれません。
夫の言い分や本音
次に、夫の言い分や本音をチェックします。
- 努力はしているが分かってもらえない
- 仕事が忙しくて家庭のことまでできない
- やってもダメだしされる
- 感謝されないから意欲も出ない
- 言われた通りにやっても怒られる
- 自分がやるより妻がやるほうが早い
努力しながらやってはいるものの、分かってもらえていない男性の本音が見て取れます。
言われた通りにやっても、ダメだしや感謝の気持ちが感じられないと続ける意欲が持てないのかもしれません。
互いの本音から分かること
妻と夫それぞれの本音からは、共通して見えてきた点があります。
それは、自分の感じているゴール地点に対して、相手がそこまで到達していないということ。
期待をしてそれ以上の結果がついくると嬉しいですが、逆の場合はがっかりして落胆もします。
しかし本人からすれば、「精一杯がんばった」ことかもしれません。
夫としては「これ以上なくがんばった!」けれど、妻にとっては「これだけ?」という思いになる可能性もあります。
互いの認識のズレから、「しんどい」「疲れた」といった思いが込み上げてくると考えられますね。
こうしたズレを防ぐためには、しっかりした分担決めをしておく必要がありそうです。
後悔なく分担を決めるための5つの方法
ここからは家事の分担方法について考えてみます。
最初に、どんな家事や育児の仕事があるのかを具体的にリストアップしましょう。
ここでは一例をあげてみます。
買い物 |
料理(準備・後片付け) |
洗濯(まわす・干す・取り込む・たたむ・片付ける) |
掃除(リビング・寝室・子ども部屋・浴室・トイレ) |
子どものお風呂 |
寝かし付け |
宿題を見る |
翌日の準備(保育園や学校の持ち物など) |
提出物の確認(連絡用ノートや持ち帰ったプリントのチェック) |
ゴミ出し |
上記にあげただけでも相当な数がありますね。
ほとんどが毎日やらなければならないことです。
各ご家庭でもそれぞれ違いはあると思いますので、 リストアップを一度してみてください。
書き出すことで見える化し、想像しやすくなりますよ。
それぞれの分担を決めるにあたり、後悔しないための5つの方法について解説していきます 。
自分勝手に決めない
リスト化が終われば、次は役割分担を決めていきます。
その時のコツとして、得意なものをお互いがやるようにしましょう。
例えば、料理の準備までは妻、その後の後片付けは 夫。
洗濯をして干すのは妻、洗濯を畳んで片付けるのは夫にするなど、 1つの家事についても細かく分けて決めるのも一つの手です。
ここで注意して欲しいのは、 どちらかが勝手に決めないこと。
よく話し合ってお互い納得して決められるのが理想です。
尊重する気持ちを忘れず話し合いましょう。
勤務時間なども考慮し、バランスよく考える
全てを公平にする必要はなく、 勤務時間やバランスをよく考えて決めるといいですよ。
朝家を出る時間が遅い方が朝食の準備をしたり、 帰宅が早い方が 夕食の準備をしたり、仕事との兼ね合いもあります。
うまくこなしていくためには臨機応変さも必要ですね。
お互いがよくシミュレーションをしてみるといい方向性が見えてくるでしょう。
お互いの思いや気持ちに耳を傾ける
いざ役割分担が決まれば実践です。しかしそれで終わりではありません。
実際にこなしていくうちに、「ここを変えたい」「やっぱりもう一度見直したい」ということも出てくるでしょう。
定期的にお互いの思いや気持ちを話し合う機会を設けることは、よりよい環境を作っていくために必要なことです。
「思いは口にする」をモットーに、解決に向けて話し合いの門戸は常に開いておくといいですね。
スリム化を目指してみる
リスト化して分担を決めるとき、家事の見直しをしてスリム化するのも一つの手です。
やらなくてもいいと思うもの、 不要な家事はないか今一度振り返ってみましょう。
また、スリム化は単純に家事をなくすというものではなく、他のものに置き換えられるものは置き換えるなど、楽にこなせる方法をどんどん探してみましょう。
全体像を見る
仕事でも言えることですが、 他の部署の人がしている仕事はなんとなくは分かっても、詳しくは分からないなんてことはよくありますね。
これは家事や育児にも当てはまります。
日本の社会はまだまだ男性社会のところがあります。
スタートの時点で、妻の方が家事や育児に負担が大きくのしかかっている現状も否めません。
パートナーは全体像をしっかり見るように心がけ、分かっているつもりになるのではなく共に乗り越えていく、協力し合うという気持ちを持ち続けましょう。
無理をしないために活用できるものとは?家電やサービスをご紹介
ここからは、家事や育児において無理をしないために活用できるものについてご紹介していきます。
子育てはいつも時間との闘いですね。共働きともなればなおさらです。
私はワンオペ 育児をしていますが、なるべく無理をしないように心がけています。
自分の心に余裕を持つためにも、便利な家電製品やグッズなどはおすすめです。
具体的に「活用できるもの」とはどういったものがあるのか、さっそく見ていきましょう。
便利グッズの利用
- お掃除ロボット
- 食器洗い乾燥機
- 洗濯乾燥機
時代とともに変化していく便利グッズですが、働く女性の強い味方と言えばこの3つが上げられます。
「三種の神器」とも言われるほど便利なこれらの家電。
実際に我が家でも導入していますが、使用するようになってからは家事が本当に楽になりました。
もう今更手放せないと感じるほどです。
何か便利なものをお探しの方は、一度試してみるといいかもしれません。
宅食サービスや外食の利用
- 宅食サービスの活用
- 外食
仕事が終わり疲れて帰宅しても、夕食の準備に追われるのが働く主婦の大変さのひとつになっています。
そうしたときには、無理をして作るのではなく便利な宅食サービスを活用するのもおすすめです。
「シェフの無添つくりおき」なら、小さなお子さんを持つご家庭でも安心して利用できます。
少しでもゆとりある時間ができると、家事の負担も減り心に余裕もできますね。
また、たまには外食していつもと違う時間を楽しむのもリフレッシュになるでしょう。無理をしないためには、お金で便利さを買うのも一つの方法です。
今ならお得なキャンペーンを実施しているので、ぜひ一度お試しください。
問題を放置すると危険!夫婦の危機とならないための7つの方法
ここからは、問題を放置して夫婦の危機に陥らないための7つの方法をご紹介します。
- 助け合いの精神を持つ(自主性を持つ)
- 従来の価値観にとらわれない
- いつもポジティブな気持ちを持つ
- 名前のない家事をしっかり分担化する
- 理想のレベルを設定しない
- 相手のやり方を否定しない
- 責任を持って取り組む
お互いが気持ちよく分担した家事に取り組むためにも、助け合いの精神は持ち続けたいものです。
コミュニケーションを心掛け、「いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝えるのも大切なことと言えます。
また従来の価値観にとらわれず、名前のない家事についても細かく分担し、責任を持って取り組んでいきましょう。
家事や育児は仕事と同じです。体調不良のとき、時間がないとき、ケガや病気などのときにも、絶え間なく発生します。
困ったときはお互い様という精神で、相手の状況を理解して向き合うと互いに嬉しいですね。
経験不足で「できない」と放置するのではなく、「何かできることはある?」と寄り添う姿勢が見えると、気持ちよく家事や育児に向き合えます。
どちらかができないときにはできる人が進んでやるなど、夫婦でともに協力し合って乗り越えていきましょう。
そうすれば、危機に陥る可能性も低くなります。
まとめ
共働き家庭では、家事や育児の分担決めはとても大切であると確認できましたね。
しかし実際には、認識のズレや負担の偏りが起こりがちなのも現実です。
どちらか一方だけに負担がかかり、休日も家事や育児で忙しく、「やっても報われない」と感じることがないようにしっかり話し合いをして分担は決めたいですね。
一方で、仕事が忙しく家庭まで目を向けるほどの余裕がないと感じることもあるでしょう。
だからこそ、分担を決める際はお互いの得意なことを考慮し、勝手に決めずに話し合いを大切にしましょう。
また、家事や育児をする中で後悔しないためには、助け合いの精神を持ち、従来の価値観にとらわれないことも重要です。
常にポジティブな気持ちを持って、相手のやり方を尊重することを忘れないでくださいね。
上手にコミュニケーションを取りながら助け合っていきましょう。また完璧を求めすぎず、楽しく乗り越えていってください。