子どもが忘れ物をしたら小学校まで届けるべき?届ける判断や時間帯、場所までをくわしく紹介

子どもが忘れ物をしたまま登校したけれど、小学校に届けたほうがいい?とお悩みではありませんか。忘れ物をして先生に怒られてしまうのはかわいそうだと感じるものの、この機会に忘れ物がないようしっかり準備するようになってほしいとも思うでしょう。複雑な心境のなかだと、忘れ物を届けるかどうかの判断に迷うかと思います。

この記事では、子どもの忘れ物を小学校に届けたほうがいいのか、届ける場合はどこに持っていけばいいのかを紹介します。忘れ物を防ぐために親ができることも解説するので、忘れ物をしがちなお子さんがいる方はぜひご覧ください。

 

子どもの忘れ物、小学校に届けたほうがいい?

子どもの忘れ物を届けるべきかどうかは、忘れたものによって異なります。教科書や宿題を忘れてしまっても、先生に怒られたり、ほかの友達に見せてもらったりすれば問題ありません。怒られる経験を味わうことで、宿題を忘れないよう子ども自身が気を付けられるようになるでしょう。

しかし、提出期限が迫っているものや傘、水筒などは届けることがおすすめです。体操服や水着などを外部注文する際に必要な用紙・検尿などの提出期限がしっかり定められているものは、後日提出することができません。また、下校時刻に雨が降る場合は、傘を持たせておかないと濡れてしまい、風邪をひく恐れがあります。

猛暑日にもかかわらず、水筒を忘れたときも届けたほうがいいでしょう。学校にいる間は水分をとれても、登下校時に水分をとれないので、熱中症になる可能性があります。特に学校から家までの道のりが長い子どもは、熱中症のリスクが高まるため、早めに水筒を届けることがおすすめです。

 

小学校に忘れ物を届けるときの場所と時間帯は?

必要なものを小学校に届けたいけれど、教室に直接持って行ってもいいの?と気になっている方も多いでしょう。ここでは、忘れ物の届け先や、おすすめの時間帯を紹介します。

 

職員室や事務室に届ける

忘れ物を届けるときは、職員室や事務室に届けましょう。どこの小学校も、来校者用の玄関があります。玄関を入ると職員室や事務室が近くにあるため、そちらに忘れ物を届けることがおすすめです。学年と氏名を伝えておけば、忘れ物は子どものもとに届けられます。

学校によっては、親から子どもに直接手渡すことを推奨しているところもあります。その場合は、先に職員室によるべきか、直接教室に向かってもいいのかを事前に確認しておきましょう。

 

始業前か休み時間に届けることがおすすめ

忘れ物を届ける際は、時間帯にも注意することが大切です。授業中に忘れ物を届けても、職員がうまく対応できない可能性があるため、始業前か休み時間に届けるようにしましょう。始業前や休み時間は、子どもの担任の先生が職員室にいるため、担任の先生に直接預けられます。担任の先生に預ければ、確実に子どもの手に渡るため安心です。

始業前に間に合わず、休み時間がわからない場合は事前に電話で連絡しておきましょう。休み時間を聞き、その時間帯に学校に行ける場合は問題ありませんが、都合がつかないときは事情を説明しておくことがおすすめです。事前に話しておけば、授業中でもほかの職員が対応してくれるため、忘れ物を子どもに届けられるでしょう。

 

忘れ物を小学校に届けるときの注意点

大切なものを忘れてしまったから小学校に届けたいと思っても、すぐに動かないことが大切です。届け物の注意点があるため、ポイントを確認したうえで小学校に向かいましょう。

 

忘れ物を届けていいか電話で確認する

忘れ物に気付いたら、まずは学校に電話で連絡しましょう。学校や先生によって、忘れ物に対する意識が異なります。学校が忘れ物を届けてもOKとしていても、担任の先生は子供の自立を促すためにNGとしていることもあります。学校か先生のどちらかが忘れ物を届けることを反対している場合は、不要なトラブルを避けるためにも、届けないことがおすすめです。

ただし、子どもにとって重要な忘れ物がある場合は、反対であっても連絡しましょう。特に提出期限が迫っているものは学校側も困るため、確認することが大切です。

 

忘れるたびに届けないようにすることも大切

子どもが忘れ物をするたびに、届けないようにすることも大切です。忘れ物をすると子どもが困るからという理由で、いろいろなものを届けてしまう方もいるでしょう。しかし、毎回届けることで子どもが親に甘え、忘れ物をしても大丈夫と安心してしまいます。

忘れ物をすれば子どもは先生に注意されますが、注意されることで、忘れ物をしないよう注意深くなります。しっかり準備ができるようになれば、中学・高校・大学はもちろん、大人になってからも忘れ物をしにくくなるため、忘れ物の内容に応じて届けるかどうかを判断しましょう。

 

子どもの忘れ物を防ぐためにできることは?

まれに忘れ物をする場合は様子を見たほうがいいものの、頻繁に忘れ物をする場合は、何らかの対応が必要です。子どもがどれだけ注意をしていても、なかなか忘れ癖が直らないケースもあるため、親子で対応を考えてみましょう。ここでは、子どもの忘れ物を防ぐためにできることを解説します。

 

忘れたことを怒らない

忘れ物をしたことを怒らずに、なぜ忘れてしまったのかを一緒に考えてみましょう。子どもが忘れ物をすると、どうしても起こってしまうという方も多いでしょう。しかし、学校で先生に注意されて落ち込んでいるときに、親からさらに怒られれば、子どもは自信を失ってしまうかもしれません。

忘れ物についてはすでに先生から注意されているので、親はなぜ忘れたのか、どうすれば忘れないかを一緒に考えてあげましょう。なぜ忘れたかの原因を突き止めれば、問題を解決できる方法も見つかります。

 

小学校の準備を一人でさせる

忘れ物を防ぐために、大人が子どもの準備をしないようにしましょう。子どもが怒られてはかわいそうだからと、大人が率先して小学校の準備をするケースもあるでしょう。忘れ物をすることはなくなるものの、子どもが忘れ物をしないよう意識できなくなるため、あまりおすすめできません。

しかし、低学年のうちは子どもが意識をしていても忘れ物をしてしまいやすいため、サポートをしてあげることが大切です。連絡帳を確認して、必要なものを用意したかを聞いてみましょう。用意していないものがあればその時点で気付けるため、忘れ物を防げます。

 

親子で最終チェックをおこなう

忘れ物をしないか不安な方は、親子で最終チェックを行うことがおすすめです。前述したように、親が準備をしては子どもの忘れ癖が直らないため、まずは1人で準備をさせましょう。準備完了後、連絡帳を見ながら親子でチェックをおこないます。高学年ごろからは1人でもチェックできるようになるため、任せてみることが大切です。

 

まとめ

子どもが忘れ物をしたまま登校した場合は、忘れ物の内容に応じて届けるようにしましょう。提出期限が迫っているものや、傘、水筒などは子どもにとって必要なものです。宿題や教科書は後日持っていけばいいので、誰かから借りることのできない大切なものだけを届けることがおすすめです。

忘れ物が多いときは、忘れ物をなくすためにできることを実践しましょう。忘れ物について怒らず、親が一緒に準備やチェックをすることで必要なものをすべて準備できます。高学年にもなれば準備・確認どちらも子ども1人でできるようになるため、見守ってあげましょう。