【保育園栄養士が考える】冬の感染症対策、4つのポイント

朝晩の空気が冷たくなってきましたね。

これから冬に向けて、さらに気温が下がり、空気も乾燥してくると、インフルエンザやウイルス性胃腸炎など感染症が流行りやすくなってきます。

年末年始は何かと気忙しい時期。でも、だからこそ、この時期を家族みんな元気に乗り越えたいですよね!

今回は、そんな冬の感染症対策について、保育園栄養士の視点からお伝えします。

食事・運動・睡眠のリズムを整える

週明けの保育園では、朝から何だか疲れている様子の子どもが多いです。しばらく様子を見ていると、だんだん熱が上がってきて、早めのお迎えをお願いするケースもあります。

連休は家族でお出かけを楽しまれる方も多いと思います。でも、ごちそうを食べたり、睡眠不足になったりすると、体は疲れやすくなります。

こうして体が疲れた状態だと、感染症にもかかりやすくなってしまいます。

それは、外敵から身を守るための免疫システムが、正常に働きにくくなるためです。

免疫システムは、食事によって直接的な影響を受けています。また、血流が良いときや睡眠中に活発に働くため、運動と睡眠も深く関わっています。

反対に、食べ過ぎたり、動き過ぎて疲れてしまったり、睡眠不足になったりすると、免疫機能が正常に動かなくなってしまいます。

そのため、お休みの日も、子どもの起床と就寝の時間、食事のタイミングはできるだけ普段のリズムを心がけましょう。

普段と違う過ごし方をしたときは、子どもの機嫌や体調の変化に注意して、ちょっとおかしいなと感じたら、早めの対策が取れるようにしましょう。

手洗いうがいをする

感染症の予防には、手洗いうがいが有効です。

保育園では、お散歩の後、給食・おやつの前に手洗いをしています。

小さい子は大人が抱きかかえた状態で、2歳くらいからは踏み台を使い、水道の水に届かない子は片手ずつ行います。

手洗いをしっかりとするには、15秒程度かかるといわれています。この15秒というのは、「Happy birthday to you(ハッピーバースデートゥーユー)」の歌を1回歌い終うのと同じくらいの長さです。

そこで保育園では、子ども一人ひとりに、この歌を歌いながら手洗いをしています。

はじめはキョトンとしていた子も、今では「ハピバスデー!」と言いながら踏み台に登ってきたり、先生と一緒に歌いながら順番を待ったりしています。

うがいは、頬や唇をふくらませて行う「ぶくぶくうがい」と、上を向いて喉で行う「がらがらうがい」があります。

どちらも手洗いより難しい動作なので、子どもに合わせて少しずつ段階を踏んで練習していきましょう。

【ぶくぶくうがい】

練習を始める目安:子どもが自分で踏み台に立てるようになってから

  • 1.最初は、口に水を入れて、出す
  • 2.数秒間、口に水をためたままにする
  • 3.口にためた水を、飛ばさないように出す
  • 4.口の中で水を左右の頬に移動させ、ぶくぶくさせてから出す

【がらがらうがい】

練習を始める目安:ぶくぶくうがいをマスターしてから

  • 1.上を向いて「あー」と声を出す
  • 2.口をふくんだまま上を向く
  • 3.口に含んだまま「あー」と声を出す

体を温める

(写真:絞ったみかんを加えた葛湯)

風邪などの感染症を予防するためには、体を冷やさないことが大切です。

食事や飲み物で体を内側から温めたり、湯船に浸かったりして、体を温める工夫をしましょう。

寒い時期は、汁物や飲み物に、とろみをつけてあげると冷めにくくなります。

特に朝は、体温が下がっているので、とろみのある温かい飲み物を摂ると良いでしょう。

ポタージュスープ、葛湯やゆず茶などがおすすめです。

葛湯に使われる葛粉は、体を内側から温めるだけでなく、消化にも良いので、風邪の引き始めや、お腹を壊してしまったときなどにも有効です。

葛湯はパウダー状の物、ゆず茶は瓶に入ったジャム状の物が売られていて、どちらもお湯で溶くだけで簡単に飲めます。

衣類では、腹巻きや冬用のインナーもありますが、体温調節が難しくなるので注意が必要です。

寒い時期は、子どもにも冬用の肌着やモコモコの洋服がたくさん出回ります。でも、室内は暖房で温かいので、遊んでいるうちに汗をかいてしまうことがあります。

保温性のある素材は、吸水しづらいため、汗をかいたらすぐに着替えないと、反対に体を冷やすことになってしまいます。

保育園では、別の衣服に替えてくれると思いますが、小学校に入ると自分で着替えなくてはなりません。

寒さ対策は、ジャケットや、子どもが自分で脱ぎ着できる上着などにして、できるだけ体温調節しやすい格好を心がけましょう。

糖分のとりすぎに注意する

糖分をたくさん摂ると、細菌やウイルスと戦う白血球の機能を一時的に低下させたり、体内で炎症反応が起こりやすくなったりします。

このように、糖分の過剰摂取は免疫の働きに影響を与えるため、感染症に対する防衛力の低下につながります。

また、腸内細菌のバランスを崩したり、血流を悪くしたりして、冷えや体調不良が起こりやすくなります。

まとめ

冬の感染症対策には、免疫の力を下げないことが大切です。

年末年始はイベントも多い時期ですが、規則的な生活リズムを心がけ、手洗いうがい、体を温める工夫をしながら、糖分を摂り過ぎないよう気をつけましょう。

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冬も、家族みんなが笑顔で過ごせますように。