日本の水道水は大丈夫?PFAS基準値超えは無くとも気になる水質調査の概要

PFASは、体内に入ることで健康に害を及ぼすことが解明されつつあり、日本でも水質調査が進められています。日本の水道水にも有害性のあるPFOSやPFOAが含まれている水源が見つかり、不安に感じている人もいるのではないでしょうか?

この記事では、日本の水道水のPFAS調査の概要について紹介します。そもそもPFASとはどのような物質で、なぜ世界で研究調査が行われているのか詳しく解説しています。ぜひ正しい情報を知って、対処法を考えてみましょう。

 

そもそもPFASって何?

PFASとは、フッ素と炭素が結合してできている有機フッ素化合物の総称です。有機フッ素化合物には、PFOSやPFOA、PFHxSなどのほか1万種類以上が存在しています。

PFOSやPFOA、PFHxSは、人間の体や環境への有害性が解明されつつあり、現在日本では製造・使用・輸出入が原則として禁止されています。

 

PFASはなぜ調査されている?

現在の日本では、PFASの製造・使用・輸出入が禁止されているにも関わらず、なぜ最近になってPFAS調査が活発に進められているのでしょうか?

その理由は、PFASの特性上、自然環境では分解されることがなく、数十年にわたって水や土に残留して蓄積する性質があることがあげられます。

日本や世界各国では、1940年頃から2000年代はじめ頃まで、身の回りの製品にもPFOSは使用されていました。

 

PFASが使われていた製品とは

PFASの耐久性や耐熱、撥水・撥油性を活かして、フッ素加工されたフライパンや撥水加工されたレインコート、消火用泡、耐熱性のある食品包装紙などが製造されていました。

そのほかにも、PFASは耐久性に優れている、熱に強い、摩擦を起こしにくいなどの他の物質にはない特徴があり、産業の分野では半導体や電子基板の製造にも使用されています。

PFASは1万種類以上あり、そのすべてに有害性があるというわけではありません。、特定のPFASに有害性があるということがわかりはじめた2000年頃から、大規模なPFASの調査研究が各国で始まり、製造・使用・輸出に関する規制の議論が行われています。

日本でも、全国約2000ヶ所でPFASによる汚染を調べる水質調査が行われ、その調査結果が2024年に発表されています。

 

日本各地の水道水PFAS調査概要

日本ではPFASの暫定基準値を50ng/Lと定めています。この基準は、飲料水1Lのなかに含まれるPFASの量を示しており、体重50kgの人が1日2Lの水を飲んでも健康に影響しない量と言われています。

この基準値を目安に各地で水質調査は行われており、PFASのなかでも代表的なPFOS、PFOAの含有量を調査しています。

2024年の6月に発表された調査結果では、基準値を超えるPFOSが含まれている水道はありませんでした。2023年の調査で基準値を超えていた水道事業体では、水源の利用停止や切り替えを行うなど、環境省や国土交通省によってすでに対処済みです。

さらに水質調査の結果では、全国でPFASが検出されなかった水道水は富山県のみということも明らかになっています。

参考:北國新聞「2割の水道でPFAS検出」

 

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2025年1月現在、調査が完了している水源は全国で約2277箇所です。これは、専用水道の1/4ほどで、調査が実施されていない地点が多く残っています。今後、さらなる調査が進み全国での水質が管理されることが期待されます。

参考資料:水道におけるPFOS及びPFOAの調査の結果について(環境省)

 

水道水は飲んでも大丈夫?

現在行われている調査の結果から、基本的には水道水を飲んでも大丈夫と言えるでしょう。

日本各地の水質調査では、実施した専用水道では2024年6月の時点で基準値を下回っていることがわかっています。基準値を超えていた水源においては、利用の停止をしたり、水源を切り替えたりといった対応がされています。

日本でPFASの基準値となっている50ng/Lは、体重50kgの人が毎日2リットルの水を飲み続けても、健康に影響が出る可能性が少ないという数値です。

2023年に世界で管理されている基準値と比較すると、アメリカはPFOS 4ng/Lと最も厳しい基準となっています。アメリカでは、研究調査の結果から1990年代に100ng/Lとしていた基準値から、現在の数値に管理を見直しています。

なお、
EUは総PFAS 500ng/L、
WHOはPFOS 100ng/L、
PFOA 100ng/L、
総PFAS 500ng/L
を基準値としています。下表に記載。

PFASの規制情報一覧(2023.11時点)

国・地域 項目 値(ng/L) 備考
日本 PFOS/PFOAの合計 50 水質管理目標設定項目
PFHxS 要検討項目
WHO PFOS 100 飲料水中のPFOS及びPFOA:WHO飲料水水質ガイドライン作成のための背景文書(暫定)
PFOA 100
すべてのPFAS 500
アメリカ PFOS 4 安全飲料水法
PFOA 4
EU すべてのPFAS 500 改正飲料水指令
複数PFAS 100

 

家庭でできるPFAS対処法

日本の水道水は、水質調査によると基本的には安心して水を飲むことができます。

しかし、PFASの影響がそれでも気になるという人は、飲料水をペットボトルで購入することのほかに、浄水器またはウォーターサーバーの利用を検討するのも一つです。

 

浄水器

手軽にできる対処法として、浄水器があります。浄水器は、フィルターが付いたポットに水道水を注ぐ「ポット型」と、蛇口にカートリッジを取り付けてろ過する「蛇口直結型」、浄水器を蛇口の近くに設置する「据え置き型」などがあります。

浄水器によってPFAS除去の対応可否があるので、確認してから取り入れてみましょう。

 

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーも同様に、手軽に取り入れられるPFAS対策です。ウォーターサーバーは、宅配型と水道直結型、水道水タンク補充型など、方式やデザインが各メーカー多数あるので、好みに合わせて選ぶことができます。

宅配型では、天然水またはPFASなどの有害物質を取り除いたRO水のいずれかを選択できるメーカーもあります。

ウォーターサーバーは、浄水器に比べて毎月のコストはかかりますが、安心感と利便性を兼ね備えているため、利用を検討してみてもいいでしょう。

 

まとめ

PFASの健康や環境への有害性が解明されつつあり、日本や世界中で研究調査が進められています。

水質の調査結果は、各自治体で公開されており、2024年の6月時点では基準値の50ng/Lを超えている水道水はありません。しかし、全国で調査が実施されている専用水道は1/4ほどのため、引き続きPFASの調査が進むことが期待されています。

PFASによる健康への影響は、アメリカの研究で発がん性や免疫系の疾患において十分な証拠があると発表されています。

最新の情報をチェックして、それでもPFASが気になるという人は、家庭でできる対策として、浄水器やウォーターサーバー、ペットボトルの水を利用して対策しましょう。

 

 

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先述の通り、水道水に関しては令和2年から全国で調査が進められており、水質検査をした1929ヶ所のうち42ヶ所で暫定目標値(50ng/L)を超過していたことがわかっています。
それと同時に、全国でPFASが検出されなかった水道水は富山県のみということも明らかになりました。

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