【保育園栄養士が考える】子どもの病気と「保育園の洗礼」との向き合い方

保育園に入園した子どもは、様々な感染症にかかる「保育園の洗礼」を受けやすいです。

子どもが登園できない、仕事ができずに職場へ迷惑をかけてしまう・・・、こんな状況がいつまで続くかわからないと、途方に暮れてしまいますよね。

そんな時、休みの影響を最小限に抑えられると、いざという時に慌てず対応できると思います。

今回は、子どもの体調不良と対処について、保育園栄養士の視点から考えることをお伝えします。

急な体調不良はよくあること

体の小さい乳幼児は、免疫機能が弱く、病気になりやすいです。

子どもは入園してしばらくは体調を崩すもの、というスタンスでいてください。

実際、登園するようになってから半年くらいまでが、体調を崩しやすい時期です。これは月齢を問わず共通していて、発熱、嘔吐、下痢といった症状が多く現れます。

保育園では、保育中に37.5℃以上の発熱、または嘔吐・下痢が確認された場合、お迎えに来てもらうよう保護者へ連絡をしています。

この春に職場復帰してから、すでに園から急な連絡を受けた方もいらっしゃるでしょう。

いつ呼び出しの連絡が来るかヒヤヒヤしたり、職場に迷惑をかけている、と自分を責めてしまったりすることもあるかと思います。

そんな状況を少しでも緩和し、乗り切っていくためにできることを次にまとめていきます。

乗り切るための工夫

1.そもそも病気になりにくくする

大人はちょっとぐらい生活リズムが崩れても、気合で何とかできるかもしれません。

でも、体も心も発達段階の子どもは、すぐにダメージを受けてしまいます。

早寝早起き、栄養に配慮した食事、帰宅後の手洗い(できる子はうがいも)、といった基本を大切にすること、継続していくことが、子どもの体調ケアの最善策だと思います。

こちらの記事もぜひ参考にしてください。

 

2.ママ・パパの協力体制が必須!

ママかパパ、どちらか一人だけが背負うことがないよう、都度話し合いながら分担を決めていけると良いですね。

例えば、朝の子どもの様子から、もしかしたらお迎えの連絡が来るかもしれないと思ったとき、どちらが迎えに行くか、どこの病院へ連れて行くか、ママ・パパの間でしっかり話し合いましょう。

それぞれが職場に理解を図り、作業を引き継げる体制などを予め相談しておくことも大切です。

また、祖父母などへのサポート依頼や、病児保育の情報収集(発熱時の利用可否など)と事前登録などもしておくと、いざという時に心強いと思います。

3.早めに対処する

子どもに不調のサインが出始めたら、早めに休む体制が取れると、長引かせるリスクを減らせます。

例えば、朝起きたら微熱があるなど、ちょっといつもと違うと感じた時の判断は、とても悩ましいところだと思います。

いつも通り登園したら、その日は乗り切っても、翌日から休むことになるかもしれません。

こんな時、思い切って午後半休を取り、子どものお迎えを早めてゆっくり休ませられるよう、ママ・パパで体制が取れるかどうかが、早めに対処するポイントになってきます。

4.情報を共有する

日頃から子どもに関する様々な情報を共有しておくことは、いざという時の備えに繋がります。

【職場との共有】

子どもの調子が悪くなるかもしれないな、と感じたら、事前に職場へ情報を共有しておきましょう。そうすることで、急なお迎えや休みが必要になった時にも、対応しやすくなると思います。

【看病する大人(ママ・パパ、祖父母など)間での共有】

急なお迎えを祖父母にお願いするケースもあると思います。その時は、帰宅後のママ・パパへバトンタッチしやすいよう、家や園での子どもの様子を伝え合いましょう。

この時、もし子どもが食べやすい物をママだけが把握しているのだったら、前もって伝えておきましょう。他の人が看病する際の助けになります。

【保育園との共有】

病み上がりは、保育園へ家での体調や食事状況をできるだけ詳しく伝えてください。

園での個別対応はなかなか難しいこともありますが、気をつけて見ることで、ちょっとしたサインに気づきやすくなります。

私の勤務先では、熱はなくてもいつもと違う様子であると、登園時に保護者から聞いた場合、気になる変化があったら保護者へ一報を入れるようにしています。

そうすることで、保護者は先んじて動けるようになります。また、病み上がりで食欲が戻っていない子には、給食の主食を軟飯に変えることもあります。

食事面でできること

子どもに食欲がないようだったら、無理に食べさせようとしないで◎です。

弱った体は回復することにエネルギーを使うので、消化吸収に負担をかけない方がベター。

ただし、水分はこまめに取りましょう。

特に下痢の時は体の水分が失われてしまうため、意識的に補給する必要があります。白湯(さゆ)などを少しずつ飲ませてください。

ただ、吐き気のある時は、治まってくるまで無理せず様子を見てくださいね。

もし何か食べられそうだったら、消化しやすい食べ物を少しずつ食べるようにしましょう。
お粥(かゆ)、おじやは、常温保存できるパウチタイプもあります。消化しやすいように、加熱してあげてください。

冷たい物、油の多い物、繊維の多い物、糖分の多い物は消化に悪いため避けましょう。

また、咳や鼻水、喉の痛みがある時は、湯豆腐、あんかけうどんなど、口当たりの良い物を選ぶようにします。

看病以外の家事を省エネで回せるように、つくりおきおかずのようなサービスも積極的に使って、ママ・パパもほっと一息ついてくださいね。

頼れるものに頼って◎

職場に申し訳ない気もちと、自分自身が仕事を思うようにできない葛藤でしんどくなっている方も多いと思います。でも、この状況がずっと続くわけではありません。

今は頼れるものに頼って、力を貸してくれる人に感謝しながら、目の前にいる子どもを全力で受け止めてあげてください。いつか次の世代に返していけたら◎だと思います。

まとめ

保育園に入った子どもは、しばらくの間は体調を崩しやすいものです。

生活リズムを整えつつ、いざという時にママ・パパが協力して動けるよう、日頃から情報を共有しながら、都度よく話し合うことが大切です。

子どもが不調の時は、ママ・パパもできるだけ一緒に休んでくださいね。

頼れるサービスは積極的に利用して、たくさんの人に助けてもらいながら、乗り切っていかれますように。

 

 

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