【栄養士が考える】小学生の夏休みごはんを乗り切るためのヒント
7月になりましたね。
小学生の子どもたちには、長い夏休みがやってきます。
夏休みというと、子どもたちはワクワクドキドキするかもしれませんが、小学生を持つママにとっては、平常運転の平日よりハードに感じられるかも・・・。
毎日のお昼ごはん、どうしよう?と頭を抱えているママも多いと思います。
できるだけ負担を減らしつつ、子どもの夏休み期間を、家族みんなにとって楽しいものにしたいですよね!
ここでは、親子で夏休みを乗り越えるためのヒントについて、主に食事面で栄養士の視点から考えることをお伝えします。
<目次>
まずはスケジュール確認
夏休みは普段と異なることが多々あり、ちゃんと乗り切れるか心配になりますよね。
まずはスケジュールを確認し、何に困っているのか洗い出してみましょう。
例えば、夏休み期間に学童の開所する時間が、小学校よりも遅いケースがあります。
その場合、ママ・パパどちらかが朝の勤務時間をずらすなどの対応策を検討します。
また、子どもには学校からまとまった宿題が出るので、学習計画も必要です。
自由研究などは、親のサポートが必要になってくるので、ママ・パパが休める日に設定するなどの配慮もできると良いですね。
夏休みと言っても、仕事をしていると親子で過ごすことはなかなか難しいもの。
お盆休みや有給などを上手く使って、家族で過ごす時間を意識して確保できたら良いと思います。
旅行などの予定がなくても、リビングで映画鑑賞デー、焼き肉パーティーなど、ママ・パパも楽しめることを、ぜひ子どもと一緒に考えてみてくださいね!
そして、子どもと話し合いながら一緒に立てた夏休みの計画は、家族で共有するようにしましょう。
休みの間は生活リズムが崩れやすいので、起床から就寝までの大まかなタイムスケジュールも作って子どもの見える場所に掲示しておくのも良いと思います。
食事はできるだけ手をかけずに
食事の準備が増える夏休みは、できるだけ手間を掛けない工夫で乗り切りましょう。
いつも献立に悩みがちな方には、メニューを固定にしたり、ルーティンにしたりするのがおすすめです。
例えば、朝はおにぎりまたはパン+スープ+ヨーグルトにする、昼と夜は肉・魚、野菜が一度に取れるおかず+ごはんまたは麺の時短メニューをいくつか用意しておく、などです。
また夏場は、できるだけ火を使う調理は避けたいものですよね。
レンジで簡単にできるものや、便利な作り置きおかずサービスなども活用できるといいですね。
ここで、家ごはんにもお弁当にも使える簡単メニューを2つご紹介します。
どちらも火を使わずにできます!
夏休みのお弁当にもおすすめメニュー①うまみたっぷり梅サバご飯
炊飯器で簡単にできる、炊き込みご飯です。
サバ缶、切り干し大根の旨味に梅干しのさっぱり感が加わり、夏でも食べやすい1品です。
子どもは刻み海苔、大人は千切り生姜や大葉をトッピングして、香りを楽しむのも◎!
【材料】(作りやすい分量)
- 米 2合
- サバの水煮缶 1缶
- 梅干し2個
- 切り干し大根 2つかみくらい
- 水 適量
- 酒 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1(お好みで)
【作り方】
- 1.米は何度か流水で洗い、水気を切る
- 2.切り干し大根は軽く洗って、たっぷりの水で戻す
- 3.炊飯器に、1と2、サバ缶(汁ごと)、梅干し、酒を入れ、目盛りの水位まで水を加える
- 4.通常の炊飯モードで炊き、お好みでしょうゆを加えてよく混ぜたら完成
夏休みのお弁当にもおすすめメニュー②小松菜と油揚げの胡麻和え
レンジにかけた材料を和えるだけでできる、野菜おかずです。
材料のカットは、キッチンバサミやスライサーでOK!
お弁当に入れると、彩りが良くなっておすすめです。
【材料】
- 小松菜 1束
- 人参 1/4本
- 油揚げ 2枚(油抜き不要のものが◎)
- 塩 少々
- すりごま 大さじ2
- だしつゆ 大さじ1(顆粒だし小さじ1、しょうゆ小さじ2くらいにしてもOK)
【作り方】
- 1.小松菜は根本を切り落として、2cmくらいの長さにカットする
- 2.人参、油揚げは細切りにする
- 3.耐熱ボウルに1と塩を入れて、500Wのレンジで3分ほど加熱し、全体がしんなりしたらザルに上げ、流水にかけて熱を取り、水気を絞る
- 4.人参も同様にして、500Wのレンジで1分30秒ほど加熱する
- 5.耐熱皿に油揚げとだしつゆを入れ、500Wのレンジで1分ほど加熱する
- 全ての材料を合わせて、全体にすりごまをまぶし和えたら完成
食中毒には要注意
夏休みのごはんで気をつけたいのが食中毒です。
気温と湿度の高さが、ごはんが傷みやすくなる原因になります。
特に、すぐに食べないお弁当や作り置きおかずには、注意が必要です。
お弁当には、生野菜や水気の多いおかずを極力入れないようにしましょう。
冷蔵保存の作り置きおかずをお弁当に入れる場合は、再加熱が必要です。
加熱後は保冷剤などを上手く使って、冷却してから詰めるようにしましょう。
夏場のお弁当作りで気をつけたいことについての詳細は、別のコラム記事をご参照ください。
親子で過ごせる日を大切に。子どもと一緒に作ってみよう!
夏休みといっても、ママ・パパが仕事の日は、慌ただしく過ぎていってしまうでしょう。
だからこそ、親子で過ごせる日は、一緒に何かに取り組むひとときを大切にしたいですよね!
夏休み中に、ぜひ親子でご飯作りにもチャレンジしてみてください!
火を使わず、切り物も少ない簡単メニューであれば、子どもにも任せることができると思います。
メニューを決めたら、子どもと一緒に手順を確認して、買い出しに行くところからスタートしましょう。
初めは時間がかかり、失敗もあると思います。
でも、子どものやってみたい!やってみよう!という気もちを尊重して、危なくない範囲で見守ってみてください。
ママ・パパは、子どもに「手伝ってもらう」というより、チームメンバーの一員として任せる、という意識で接することがポイントです。
子どもにとって、食の楽しさを人と分かち合い、周りの人に貢献する喜びを体感できる機会になると思います。
ここで、子どもにも任せられる簡単メニューを1つご紹介します。
さっぱり食べやすい!乗せるだけ!ネバネバ★スタミナの素
材料を乗せるだけで完成するので、子どもが一人で作りやすいメニューです!
火を使わないので暑い夏場も作りやすく、ごはんにも麺にも合うのでおすすめです。
お好みで、トマトやアボカド、大人はキムチを加えても!
【材料】(1人分)
- 納豆 1パック
- 温泉卵 1個
- 冷凍オクラまたは冷凍オクラ&長芋 大さじ2~3
- しらす 大さじ1~2
- 塩昆布 ひとつまみ
- しょうゆ 適量
【作り方】
- 炊きたてのごはん、またはゆでうどんやそばなどの麺に、材料を載せて、しょうゆをかけたら完成
まとめ
夏休みは、子どもの過ごし方を考えながら、ママ・パパの働き方を見直す機会になると思います。
イレギュラーなこともあると思いますが、親子ともにできるだけ落ち着いて毎日過ごせるよう、スケジュールを調整しましょう。
食事は回数が増える分、できるだけ負担のないメニューで乗り切れたら良いと思います。
ママ・パパがお休みでゆとりのある日には、子どもに任せつつ、一緒に食事作りも楽しんでください。
皆さんの夏休みが、親子で充実したものになりますように。
栄養バランスが整った食事を毎日考えるのが負担になりそうな方は、思い切って作り置きの宅配サービスを頼ってみるのも手。
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ぜひこの機会にお試しください。