管理栄養士が解説!なぜ無添加の食品は少ないの?多くの食品に添加物が使われているワケ
外食はもちろん、スーパーに売っている商品の多くに含まれている食品添加物。
安全性への不安から添加物を避けたいと思う方も多いと思いますが、難しい現状があります。
今回は、そんな食品添加物がなぜ多くの食品に使われているのかを、その特徴や必要性から管理栄養士目線で解説していきたいと思います。
添加物が使われている主な理由5選
香りや見た目を維持するため
添加物を使う理由の1つ目は、香料や着色料などを使うことで香りや見た目を維持するためです。
人間が食べ物を美味しいと感じるには、味だけでなく香りや見た目など五感で魅力を感じることが必要です。できたての料理であれば香りや見た目がよく、添加物が必要ないことも多いです。
しかし、加工食品などいつ食べるか分からない食品には、時間が経っても美味しく感じるために香料や着色料が用いられていることが多いです。
また、調理しても見た目を維持するためにも用いられており、その最たる例がハムなどの食肉加工食品です。
肉は本来、火を通すと赤色から白色へと変化しますが、ハムやベーコンは赤色のままです。
これは、発色剤と呼ばれる添加物が用いられているためであり、ハムなどの見た目が変わらないために用いられています。
味をつけるため
添加物が用いられている2つ目の理由は、食品に味をつけるためです。
多くの食品には甘味料、酸味料などの直接味を感じる添加物が使われており、特にお菓子やジュースなどの味を形成するために多く用いられています。
他にも、お惣菜など調理段階で失われた味を補填するためにも使われており、知らないうちに添加物を摂取していることも多いです。
また、甘味料などの味をつける添加物以外にも、乳化剤や安定剤などの添加物によって食品を均一にし、舌触りや形を整えることで食品を形成しているものもあります。
その最たる例がアイスクリームで、食べたときの滑らかさによって美味しさを感じるようになっています。
消費期限を延ばす
添加物が用いられる3つ目の理由は、食品の賞味期限・消費期限を伸ばすことができるからです。
添加物には、保存料・防カビ剤、酸化防止剤などの種類があり、これらは食品を劣化させる細菌やカビなどの増殖を防ぐ役割を持っています。
ほとんどの食品には食品の期限を明記する義務があり、賞味期限は味を保てる期限、消費期限は切れたら安全ではない期限とされています。
添加物はこの期限を延ばす役割を持つため、時間が経った食品でも、適切な保存方法を守っていれば安全に食べることができます。
食品の形を形成するため
添加物が使われている理由の4つ目は、食品の形を形成するためです。
食品は加工により形を変えますが、そのために添加物が使われている例があります。
例えば、豆腐や中華麺などです。
豆腐は、大豆から取れる豆乳に凝固剤という添加物を入れることで固め、豆腐の形を作っています。
中華麺は、小麦粉にかんすいと呼ばれる添加物を入れることで麺の形や色を作り出しています。
これらの添加物がなければ作ることができない食品も多く存在するため、世の中には添加物を使った食品が多く出回っています。
価格低下につながる
食品添加物を使う理由の5つ目は、食品の価格低下につながるからです。
例えば、ジュースに甘味や酸味を加える際に添加物がないと、食品から抽出して添加する分、原材料費がかかりジュースの値段が上がります。
添加物は、食材を原料にするよりも安価に味や風味をつけることができるため、食品の価格低下に繋がっています。
他にも、食品の期限を延ばすことで長距離、大量の輸送が可能になり、輸送コストを削減することで価格低下を実現しているという背景もあります。
このように、食品添加物は物価上昇を抑える役割も持ってくれているというわけです。
添加物が使われないと起こること
添加物が使われないと、添加物が無いと作れない食品が出回らなくなります。
自然のもので代替することで生産可能な食品もありますが、今現在のものと全く同じ見た目、味の食品では無くなる可能性もあります。
他にも、保存料等を使えないため期限が短くなり、加工食品はその日のうちに食べ切らなければならなくなります。
そうすれば今よりも買い物の頻度や保管が大変になり、生活が脅かされる方も出てくるかもしれません。
また、大量輸送ができなくなるため、食品を中心に物価の上昇も起こります。
添加物を使わずに料理するには
添加物を摂取したくないという方は、加工されていない肉や魚、野菜などの生鮮食品を買い、自分で調理する必要があります。
それ自体は難しいことではありませんが、毎日となると大変で、普段の生活で添加物から逃れて生活することは難しいことに気づくかもしれません。
添加物を気にしたくないという人には宅配食がおすすめ
添加物を避けた生活をしたいけど、加工食品だけでなく調味料まで気にするのは大変で毎日は続かないという方には、「シェフの無添つくりおき」という宅配食サービスがおすすめです。
「シェフの無添つくりおき」は、化学調味料、添加物を一切使わずに一流シェフが手作りしたお惣菜の宅配サービスです。
他の宅配食サービスのほとんどは食品添加物を使用していますが、「シェフの無添つくりおき」は徹底的に無添加にこだわっており、化学調味料も不使用です。
他にも、
- ・冷蔵のため味が損なわれていない
- ・毎週特定の曜日に届けてもらえるため生活に合わせやすい
- ・スキップも自由
- ・一回の配送分で30〜70品目の豊富な食材を使用
など多くのメリットがあります。
宅配食サービスは様々ありますが、無添加のものはほとんど無いため、添加物が気になるという方にはぜひ利用してほしいサービスです。
まとめ
今回は、多くの食品に食品添加物が使われている理由について紹介してきました。
私達の生活には除去しきれないほど食品添加物が潜んでおり、普段目にする食品は添加物によって作られていることもお分かりいただけたかと思います。
このような環境の中で、添加物を避けた生活をしたいという方は、今回紹介した宅配食サービスを使ってみてください。
他にも、スーパーで買える無添加のお菓子を紹介していますのでこちらの記事もぜひご覧ください。
(参考文献)
https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/tenka2
https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/siryou