「管理栄養士監修」ヨーグルトで腸内環境を改善すると花粉症も改善する?

花粉症の季節になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に悩まされ、日常生活がままならないという方も多いはず。

そんな中、「ヨーグルトが花粉症に効果的」という話を聞いたことはありますか?

実は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を改善すると、免疫力が上がり花粉症に効果があるかもしれないと言われています。

この記事では、ヨーグルトが腸内環境を改善することで、花粉症の緩和にどんな効果を及ぼすのかについて管理栄養士目線で掘り下げていきます。

 

花粉症と免疫、腸内環境の関係

花粉症は、体の免疫機能が本来害のない花粉に過敏に反応してしまうアレルギー反応の一種です。

「免疫」とは、本来病原体などの有害物質から体を守る機能のことをいいますが、花粉症の方の場合、体内に花粉が侵入すると誤って免疫機能がこれらを脅威と見なし、過剰に反応してしまいます。

この過剰反応が鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状を引き起こします。

花粉症は過剰な免疫機能によって起こるため、食事や栄養によってこの免疫機能を改善することができれば、花粉症の症状改善にも繋がる可能性があります。

また、この免疫機能の維持に大きな役割を持っているのが腸内環境で、腸内環境の悪化は生活習慣病などと密接な関係があり、腸内環境を改善することで免疫力が上がることも実証されています。

そして、この腸内環境の改善に効果があるとされているのが、ヨーグルトに含まれている乳酸菌です。

 

ヨーグルトに含まれている栄養素と効果

ヨーグルトには、乳酸菌以外にも多くの栄養素が含まれており、子供から大人まで幅広く摂取したい食品です。

では、実際にヨーグルトにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?

 

カルシウム

ヨーグルトは、牛乳から作られる食品であるため、カルシウムを豊富に含んでいます。

カルシウムは骨や歯を丈夫に維持するために必要な栄養素ですが、実は筋肉の収縮など体内で様々な働きを持っているミネラルでもあります。

また、カルシウムは乳製品を摂取しないと簡単に不足してしまう栄養素でもあるため、成長期の子供はもちろん、大人もしっかり摂取したい成分です。

 

タンパク質

ヨーグルトには、タンパク質も豊富に含まれています。

ヨーグルトに含まれるタンパク質は、アミノ酸のバランスが良く、身体に吸収されて利用されやすいという特徴があります。

また、最近はそういった栄養価の高さから、タンパク質を強化したヨーグルトも販売されており、世間でもその栄養価に注目が集まっています。

 

ビタミン

ヨーグルトには意外にも、ビタミン類も豊富です。

特に多いのが、ビタミンAやB群です。

ビタミンAは目や皮膚の粘膜を保ち、抵抗力を強める役割を持っており、B群は体内の代謝を助ける働きを持っています。

普段、あまりビタミンを摂れていないと感じている方は、ヨーグルトを取り入れてビタミン補給に利用しましょう。

 

ヨーグルトが腸内環境の改善に効果的な理由

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、悪玉菌の繁殖を抑えることで腸内環境を改善すると言われています。

乳酸菌は、腸内で糖を分解することで乳酸と呼ばれる酸性の成分を生成し、腸内を酸性にする効果があります。

逆に、悪玉菌はアルカリ性の環境を好むため、乳酸菌により腸内が酸性になると増殖がしづらくなり、悪玉菌による腸内環境の悪化を阻止する事ができます。

 

腸内環境改善のために知っておきたいこと

腸内環境を改善するためには、次の2つを摂取することで効果を発揮させる必要があると言われています。

 

プロバイオティクス

プロバイオティクスとは、腸内環境を改善する効果を持っている善玉菌などの事をいい、代表的なものは乳酸菌などの細菌です。

これらの細菌は、上で紹介したように腸内を酸性に保つ働きを持っているため、悪玉菌の増殖を抑制し、生活習慣病などの疾患リスクを下げる効果を持っています。

 

プレバイオティクス

プレバイオティクスは、乳酸菌などのプロバイオティクスが餌にする事ができる成分のことをいい、代表的なものはオリゴ糖や食物繊維などです。

乳酸菌などが効果を発揮するためには、餌となる成分が必要であり、これらの供給ができていないと、せっかく乳酸菌を摂取しても、十分な効果を得ることができません。

 

ヨーグルトを選ぶときのたった1つのポイント

ここまでの内容を踏まえて、花粉症を改善するためにヨーグルトを選ぶ場合は、乳酸菌とオリゴ糖が含まれているものを選択しましょう。

腸内環境を改善し、花粉症の症状を和らげることを目的とする場合、プロバイオティクスとプレバイオティクスである乳酸菌とオリゴ糖を同時に摂取することが最も効果的です。

また、乳酸菌は大量摂取しても排泄されることがわかっているため、乳酸菌が多く含まれている商品を選ぶのもポイントです。

また、乳酸菌は一度にたくさん摂ったからといって、効果が出るわけではありませんが、乳酸菌を多く含む商品であれば、一度に食べる量も少なくて済むため、毎日継続して食べられるか自身がない方やカロリーが気になる方には特におすすめです。

 

ヨーグルトは食べ過ぎに注意

ヨーグルトは、健康的な食品というイメージも強いですが、糖分やタンパク質が含まれているため、カロリーもある食品です。

「腸内環境改善のために」とたくさん食べすぎてしまうとカロリーオーバーになってしまうため、食べ過ぎには注意しましょう。

 

花粉症改善のためにはまず受診

ヨーグルトで花粉症改善を目指すよりも前に、まずは病院に行きしっかりと花粉症の治療を行いましょう。

ヨーグルトに限らず、食品だけで病気や症状を治すことは非常に難しく、効果も薄いです。

食べ物の効果を過信せず、まずは病院に行って治療をした上で、補助的にヨーグルトを活用するようにしましょう。

 

花粉症の改善はヨーグルトだけではできない

免疫機能の改善は、ヨーグルトを食べるだけではできないため、病院で花粉症の治療を行うのに加え、普段の生活習慣を正すことも意識しましょう。

毎日3食食事を摂る、運動習慣をつけ十分な睡眠時間を確保するなど、基本的な生活習慣が整っていないと、どれだけ食べるものに気を使っていても効果は薄いです。

 

栄養バランスの整った食品なら宅配食がおすすめ

腸内環境を改善するためには特定の食品だけでなく、栄養バランスが整った食事が必要です。そんなときには、無添加の宅配食「シェフの無添つくりおき」がおすすめです。

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  • ・一回の配送分で30〜70品目の豊富な食材を使用

など多くのメリットがあります。

普段から食生活が偏ってしまっている人、腸内環境の改善などに興味があるものの食事を準備するのが大変で続かない人などはぜひ検討してみてください。

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まとめ

ヨーグルトは腸内環境を改善することで、花粉症の症状緩和に役立つ可能性があります。しかし、ただヨーグルトを食べていれば良いわけではなく、乳酸菌とオリゴ糖を同時に摂るなど、商品選びも重要です。

また、花粉症の症状改善には病院での治療や生活習慣の改善などが必要なため、それらを怠ってヨーグルトだけに頼ることはやめておきましょう。