2歳児が食事から摂取すべき栄養素は?食べムラや遊び食べの対策も解説
離乳食が終わり、幼児食に移行したけれど食べムラや遊び食べばかりでご飯を食べてくれないとお悩みではありませんか。
栄養バランスを考えて作っても、子どもが食べてくれなければがっかりしてしまうかと思います。このままずっと食べてくれないのでは…と不安も覚えるでしょう。
この記事では、2歳児が食事から摂取すべき栄養量と食べムラや遊び食べの対策方法を解説します。2歳児の食事でよく寄せられる質問も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
2歳児は栄養不足になりやすい?1日に必要な栄養摂取量
2歳頃は食べムラや遊び食べ、好き嫌いなどが増えるため、栄養不足になるのでは?と不安を覚える方も多いでしょう。2歳児が摂取しておきたい1日の栄養量についてまとめました。
栄養素 | 男の子 | 女の子 |
エネルギー | 950 | 900 |
タンパク質 | 31~48 | 29~45 |
脂質 | 20~30 | 20~30 |
炭水化物 | 50~65 | 50~65 |
ビタミンA | 300 | 250 |
ビタミンD | 3.0 | 3.5 |
ビタミンE | 3.0 | 3.0 |
ビタミンK | 50 | 60 |
ビタミンB1 | 0.4 | 0.4 |
ビタミンB2 | 0.5 | 0.5 |
ビタミンC | 35 | 35 |
カリウム | 900 | 900 |
カルシウム | 350 | 350 |
鉄 | 3.0 | 3.0 |
亜鉛 | 3 | 2 |
2歳児は多くの栄養素を食事から摂取しなければなりません。バランスよく食べることで体と心がどんどん成長していくため、3食で必要な量を補いましょう。
食べムラや遊び食べばかり…2歳児に食習慣を身に着けさせるには
2歳児は食事からたくさんの栄養素を摂取する必要があるものの、食べムラや遊び食べをしていれば食事もままなりません。食べてほしくて作っているママやパパにとっては、食事がストレスを感じる時間になってしまうでしょう。
ここでは、きちんとご飯を食べてくれない2歳児に対してどう接するべきかを紹介します。
焦らなくてもOK!おなかが空いたら食べることを教える
食事の時間になってもご飯を食べようとしないときは、おなかが空くまで待ってあげましょう。
「ごはんだよ」と声をかけても、嫌だと突っぱねたり、遊びに夢中で食べようとしないときもあります。無理に食べさせようとすると子どもが食事にストレスを感じてしまうため、食べる気分になるまで見守ることが大切です。
おなかが空けば、2歳児でも何らかのリアクションを起こします。そのときにご飯を出してあげれば、おなかが空いたらご飯を食べるという習慣が身につくでしょう。
大人のストレスも軽くできるので、子どものタイミングにあわせて食事をしてみてくださいね。
食べ方が汚くても好奇心を満たしてあげることが大切
汚い食べ方をしても怒らず、食に対する好奇心を満たしてあげることが大切です。
離乳食から幼児食に代わると、今までとは異なる食事やスプーン・フォークが出てくるため、子どもも興味を持ちます。ご飯を手でつかんだり、スプーンやフォークを振り回したりなど、やんちゃな行動もみられるでしょう。
子どものやんちゃな行動は、食への興味の現れです。食に興味がなければ見向きもしませんが、ご飯を手でつかんだり、カトラリーを手に持ったりするのは好奇心からの行動だといえます。
汚い食べ方にモヤモヤしてしまう人も多いかと思いますが、怒りをぐっとこらえ、見守ってあげましょう。スプーンやフォークを使ってご飯を食べるところを見せれば、子どもも真似し始めます。少しずつ行儀良くご飯を食べられるようになるでしょう。
イヤイヤ期であることを念頭に置いておく
2歳頃になるとイヤイヤ期に入る子どもも多いことを頭に入れておきましょう。
イヤイヤ期はどんなことも嫌がります。これまで好きだったことや気に入っていた遊びも突然嫌がるようになるため、大人は困惑してしまうでしょう。当然食事も嫌がるので、食べなくても大丈夫なのかな?と不安に思う人も少なくありません。
イヤイヤ期でも、おなかが空けば子どもはご飯を欲しがります。ご飯を欲しがったタイミングで用意すれば、嫌がることなく食べてくれるため、イヤイヤ期が落ち着くまでライフスタイルを工夫することがおすすめです。
イヤイヤ期は子どもの自我の成長に欠かせない期間とはいえ、大人は気が滅入ってしまいます。「こんな時期もある」「いずれ終わる」と考えて、できるだけストレスを溜めずに過ごしてくださいね。
2歳児の食事でよく寄せられる質問
2歳児を育てている人の多くが、食事に関する悩みを抱えています。食べムラや遊び食べ以外のことでお悩みの方のために、ここでよく寄せられる3つの質問を紹介します。当てはまる悩みがあれば、ぜひ参考にしてくださいね。
2歳児でたんぱく質の取りすぎは危険?
たんぱく質には健康に害を及ぼす恐れのある耐容上限量が定められていないので、多少取りすぎたくらいで焦る必要はありません。
たんぱく質は体の土台つくりに欠かせない栄養素です。毎日しっかり摂取することで元気に動けるため、2歳児にも欠かせません。2歳頃は1日29~48gの摂取が推奨されているので、3食で必要な量を摂取しましょう。たんぱく質の目安量は以下の通りです。
- ご飯(水稲めし・精白米)100g:3.5g
- ウィンナー(焼き)100g:13.0g
- 木綿豆腐 100g:7.0g
- プロセスチーズ 100g:22.7g
- 牛乳 100g:3.3g
- 食パン 100g:8.9g
参考:文部科学省「食品成分データベース」
100gのごはんから摂取できるたんぱく質の量は3.5gと少ないため、主菜や副菜で補わなければなりません。たくさん食べる子であれば1日で目安摂取量に到達するものの、あまり食べない子だと摂取量も足りなくなるでしょう。
食べムラ・好き嫌い・遊び食べの時期は、1日で目安摂取量に到達させる必要はありません。1~2日のトータル摂取量が目安に届いていれば問題ないため、あまり意識しすぎないことが大切です。
食べる量が多い2歳児は大丈夫?
1食に食べるご飯量が多く、加えておやつもしっかり食べる場合は、体重の増減をチェックしておきましょう。
2歳児の中には、遊び食べや好き嫌いがなく、何でも食べられる子もいます。親としてはうれしいものの、こんなに食べても大丈夫かな?と不安を覚えてしまうでしょう。
母子手帳に身長や体重をチェックできるページがあるので、そちらを活用して子どもの体重をチェックしてみましょう。短期間で急激に体重が増加している場合は、肥満の恐れがあるため注意が必要です。
発育曲線から出ておらず、緩やかに体重が増加しているのであれば問題ないでしょう。
食事に生ものを出してもいい?
火を通していない生ものは消化が悪く、細菌感染の恐れもあるので、2歳児の食事には出さないようにしましょう。
2歳児の体はまだ免疫が未熟なので、細菌に感染した場合、症状がひどくなるかもしれません。食への興味を失うきっかけになる可能性もあるため、生ものは避けることがおすすめです。
3歳頃になるとある程度の免疫が付くため、少しずつ生ものを食べられるようになります。最初からたくさんの量を食べると体が対応できないので、少量から始めてみてくださいね。
生もの以外にも香辛料などの刺激物やのどに詰まりやすいものは危険です。のどに詰まる恐れがなく、子どもが安全に食べられる食材や調味料を使いましょう。
まとめ
2歳頃になるとイヤイヤ期に入ることもあり、食べムラ・好き嫌い・遊び食べなどのやんちゃ行動が始まります。あまりにもひどいと怒りたくなるかと思いますが、強く言うと食への興味を失う恐れがあるため、ぐっとこらえて見守りましょう。
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