3歳児の偏食はどう対応したらいい?必要な栄養量と乗り越え方を管理栄養士が解説!
食事の時間が辛い、食べてくれないから何を作ったらいいのかわからない…。
こんな悩みがありませんか?
食事は子どもの成長に必要なものであり、毎日欠かせないもの。
わが子の健康を願い作った食事が、偏食で食べてもらえないことほど辛いことはないでしょう。
そこでこの記事では、3歳児の成長や必要な栄養量、偏食への対応を紹介しています。
3歳児の偏食を乗り越えていくには、ママの心が鍵!
でも安心してくださいね。
ただでさえ、頑張っているママに「もっと頑張れ」なんて言いませんから!
では、どうしたら偏食を乗り越えていけるのか、一緒に考えていきましょう。
この記事を最後まで読むことで、ママの心が救われると幸いです。
3歳児の成長は?
個人差はあるものの、3歳の成長は著しいですよね。
3歳児の成長を、「運動能力の成長」と「言葉や心の成長」に分けて紹介します。
なお、参考資料は以下の通りです。
参考:
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/07/1304371_6.pdf
https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/material/files/group/34/76640148.pdf
運動能力の成長
まず、運動能力の成長をいくつか紹介します。
- 手すりを使わずに、階段を上り下りできる
- ボールを蹴ったり、投げたりできる
- 三輪車に乗れる
- ジャンプできる
- こぼさずに食べられる
- 線や丸が書ける
- はさみが使える
言葉や心の成長
次に、言葉や心の成長をいくつか紹介します。
- 「なぜ?」、「どうして?」の質問が増える
- 自我が芽生え、自己主張が強くなる
- 記憶力と理解力が増す
- 「良い悪い」や「ルール」を覚える
成長は個人差が大きいので、参考程度に捉えてくださいね。
一緒に成長できていることに目を向けよう!
先程の章で、3歳児がどんな成長をするのか紹介しました。
この章では視点を変えて、ママのサポートがあるから成長できることを紹介します。
代表的なものをあげてみましょう。
- トイレ
- 靴の脱ぎ履き
- 衣類の着脱
- 片付け
あたり前ですが、どれも初めから一人でできたわけではありません。
ママが手を出したくなる気持ちをグッと堪えて見守り、ほんの少しの成長を褒めて、やる気を出させ、また一緒に取り組む。
この繰り返しが、成長につながっています!
ここでお伝えしたいことは、わが子ができるようになった背景には、ママのサポートが必ずあること!
そして、サポートする側のママも成長していること!
私自身、子どものトイトレに苦戦しました。
失敗を繰り返し、フローリングの掃除ばかりしていた当時、子どもが1人でトイレができる未来なんて想像できませんでした…。
それでも失敗をできるだけ攻めず、小さな成長を褒め続け、今では1人でトイレができるように!
子育は、忍耐力が求められますよね。
「育児=育自」
私もわが子のお陰で、日々成長させてもらっています。
偏食の方がトイトレより大変!と感じている方がいるかもしれませんね。
私の場合、わが子はひどい偏食ではありません。
偏食で悩んでいるママの、本当の辛さを理解できていないかもしれません…。
そこで、偏食に悩んでいる方の声を集めてみました。
偏食で悩んでるお母さんたち、これ見て安心して。
これ、今夜の息子の晩御飯…(嗚咽) pic.twitter.com/wx8WbjbZSv— 藁にもすがるクッカ 👦🏻4y (@Orlando_Orlind) July 25, 2023
自分がひどい偏食持ちだったのでこれは何度でも言うけど、偏食は味覚過敏、触覚過敏なので好き嫌いだのワガママだのと子どもに言うのマジでぜーーーーーーったい何もいいことないからやめてほしい https://t.co/f2kR47taX5
— ごまん太🏳️🌈🏳️⚧️ (@pappara_gomata) May 23, 2024
〈Yahoo!知恵袋の一覧〉
偏食に悩んでいるのは、あなただけではありません。
今より食べられる未来が来ると信じて、自分を責めずストレス発散しながら向き合っていきましょうね。
3歳児に必要な栄養量は?栄養バランスの整え方を知ろう!
次に、3歳児に必要な栄養量と栄養バランスの整え方を紹介します。
偏食に悩むママが不安に感じるのは、子どもの栄養不足ですよね。
まず、知ってほしいポイントは、子どもが元気に過ごせているか、その子のペースで成長しているかです。
この2点が問題なければ、大きな栄養不足があるとは考えにくいです。
(※不安がある場合は、病院や行政機関で相談しましょう)
3歳児に必要な栄養量
偏食で悩むママには負担な情報かもしれませんが、目安として3歳児に必要なエネルギー量と、たんぱく質量を食摂取基準から紹介します。
※食事摂取基準とは、国で定めている目標とすべき栄養量。
〈3歳児に必要な1日の栄養量〉
推定エネルギー必要量 | 1250~1300kcal |
---|---|
たんぱく質推奨量 | 25g |
引用:https://www.asakura.co.jp/user_data/contents/61062/1.pdf
必要なエネルギー量と、たんぱく質量を紹介されてもイメージが湧きませんよね。
具体的な食事量は、大人の1/3~1/2量を目安にしてください。
(例)大人がお茶碗1杯のごはんなら、子どもは半分の量でOK。
大人が魚を1切れ食べるなら、子どもは1/2切れでOK。
また、偏食のタイプによって、十分食べられているもの、不足しているものが異なりますよね。
次から紹介する栄養バランスの整え方を参考に、食材選びをしてみましょう!
栄養バランスの整え方
続いて、栄養バランスの整え方を紹介します。
栄養バランスを整えるコツは、2つあります!
- 栄養素の違う食材を組み合わせること
- 同じ栄養素を持つグループの中から、食べられるものを探すこと
まず、栄養素のグループと、代表的な食材を紹介しますね。
炭水化物 | ごはん、パン、イモ類など |
---|---|
たんぱく質 | 肉、魚、大豆製品、乳製品など |
ビタミン・ミネラル | 野菜、きのこ、海藻など |
栄養バランスを整えるコツをそれぞれ解説します。
〈栄養素の違う食材を組み合わせる〉
「炭水化物」、「たんぱく質」、「ビタミン・ミネラル」それぞれを多く含む食材を、組み合わせてメニューを考えましょう!
イラストで解説しますね。
〈同じ栄養素を持つグループの中から、食べられるものを探す〉
食べられないものがある場合は、食べられないものと同じ栄養素を持つ他の食材から、食べられるものを探しましょう!
こちらもイラストで解説しますね。
今回は、エネルギー、たんぱく質に絞って目安量を紹介しました。
しかし、他にも3歳児に必要な栄養素があります。
3歳児に必要な栄養素と子どもが喜ぶメニューを紹介した記事があるので、詳しく知りたい方は読んでくださいね。
偏食にどう対応する?
ここから偏食にどう対応するかを、一緒に考えていきましょう。
まず大前提としてお伝えするのは、人見知りをするように初めての食べ物を警戒するのは、当たり前ということ!
イメージが湧くように、私たち大人の場合を考えてみます。
海外の食べ物を初めて食べる時を、想像してください。
食べる前に、色や匂いで味を想像しませんか?
美味しくなかったら残したり、最悪吐き出したりするかもしれませんよね。
経験が少ない子どもにとっては、同じ食材であっても切り方や調理方法、味付けが違うことで、日々新しい食べ物に出会っている状態と言えます!
今回は、偏食がある子どもに対する「行動」を「やるべきこと」、「やってはいけないこと」に分けて紹介しますね。
やるべきこと
行動 | 目的 |
---|---|
ママの精神状態を安定させる | 笑顔で過ごせるよう、ストレスを発散する |
子どもに家庭が安全な場所だと感じさせる | 心を許せる環境を作る |
食べない理由を分析する | 食べられないのは、わがままだからで終わらせない |
好きなものだけ食べないルールを決める | 好きなものだけでお腹いっぱいにさせない |
食べないものも食卓に出す | 食べ始めるチャンスを逃さない |
給食で食べられたものを参考にする | 家でも挑戦する |
特に大切なのは、ママの精神状態を安定させ、子どもが安心できる環境を作ること!
やってはいけないこと
行動 | 目的 |
---|---|
兄弟や友達と比較する | その子の過去と現在を比較する |
「ちょっとだけ食べて」の約束を守らない | 1口でも食べられたら、本人の意思を尊重する |
嘘をつく、だます | 苦手な食材を入れていることを、正直に伝える |
苦手なものを先に出す | 空腹の状態でも苦手なものは食べない可能性があるため、他と一緒に出す |
食べることを強要する | 無理やり食べさせない |
吐き出したり、手を付けない時に態度を悪くする | 素直な気持ちを出せる環境を作る |
おいしい?と質問する | どんな味がする?と自由に発言してもらう |
「やってはいけないこと」の目的は、子どもが素直に感情を出せる環境を整えること!
偏食を乗り越えるためには?
偏食が続く期間は個人差があり、いつ偏食の悩みが解消するか誰にもわかりません。
そのため、「偏食と付き合っていく」という、先を見据えた心構えが必要です。
ここで一番大切なことは、ママが自分の心をケアすること!
なぜなら、ママの笑顔が家族の笑顔を作り、子どもが安心できる環境作りにつながるからです。
偏食への対応は、家族全体で行う必要があります。
そのためには、ママ自身が趣味でストレス発散をしたり、ご飯作りを休んだりしましょう!
そんな時におすすめなのが、「宅配サービス」。
幼児食に配慮された宅配サービスを紹介した記事があるので、詳しく知りたい方はぜひ読んでくださいね。
数ある宅配サービスの中でも、添加物をできるだけ摂らない生活をしている私のおすすめが、「シェフの無添つくりおき」!
添加物が使われていないのはもちろん、国産原材料にこだわられているので、とにかく安心して子どもに食べさせられます。
偏食に悩むママの、助けになること間違いなし!
今なら、初回33%オフで購入できちゃいます。ぜひお試しくださいね。
3歳児の偏食まとめ
3歳児の成長や必要な栄養量、偏食への対応を紹介しました。
子どもの偏食に悩んでいるママは、すでに十分すぎるくらい頑張っています!
「何を作るか」は子どもに栄養を摂ってもらうために、大切な要素です。
しかし、「ママの精神状態が安定していること」も、「何を作るか」に負けないくらい大切な要素!
この記事を通して、お伝えしたかったことは、「子どもが安心できる環境のための、ママの考え方や行動」です。
復習したい方は、「3 歳児の偏食にどう対応する?」を確認してくださいね。
子どもが安心できる環境のために、ママの心を癒す行動を優先しましょう!
この記事が少しでも、お役に立つと嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。