【母乳育児に役立つ栄養ガイド】赤ちゃんの成長を支える食事法
母乳は、赤ちゃんにとって大切な栄養源です。
母乳は血液から作られているため、ママの食事が大きく影響してきます。
そのため、日々の食事に気を配るのはとても大切なこと。
しかし母乳育児をしていると、「母乳にはどのような栄養があるのだろう?」「何を食べれば赤ちゃんにとってよいのだろう?」と疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
今このときにしかできない母乳育児・・・後悔しないためにもできることはやりたいですね。
この記事では、母乳に含まれる主な栄養素や母乳育児中の食事管理のポイントについて詳しく解説します。
これから母乳育児を始める方や、現在実践しているママ達に役立つ情報をお届けします。
母乳にはどんな栄養が含まれている?
母乳にはタンパク質や炭水化物、脂質など基本的な栄養素が含まれています。
赤ちゃんにとっては大切な栄養源であり、免疫力や脳の発達に至るまで大きな役割を果たします。
ここでは、母乳に含まれる主な栄養素について詳しくみていきましょう。
栄養①:タンパク質
母乳にはタンパク質が豊富に含まれていて、赤ちゃんの筋肉や体の組織の成長に不可欠です。
特に初乳においては、免疫力を高めるラクトフェリンやリゾチームといったタンパク質が多く含まれ、病気から赤ちゃんを守る役割があります。
栄養②:脂質
赤ちゃんの脳や神経の発達に不可欠な脂質も母乳には含まれています。
特にDHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の発達に重要な成分です。赤ちゃんのエネルギー源としても重要な役割を果たします。
栄養③:炭水化物
母乳の主成分のひとつである乳糖は、赤ちゃんにとって消化しやすい炭水化物でエネルギー源としても重要なもの。
母乳に含まれる乳糖は牛乳よりも多く、赤ちゃんの消化器官をサポートします。
栄養:④ビタミン・ミネラル
赤ちゃんの成長に必要なビタミンA・D・E・Kがバランスよく含まれているのも母乳の特徴。
加えてカルシウムや鉄などの重要なミネラルも、母乳を通じて摂取できます。
骨の発達や免疫機能を上げるためにも欠かせない栄養です。
参考:厚生労働省「母乳及び乳幼児用調製粉乳の成分組成と表示の許可基準」
母乳が赤ちゃんに与える影響
母乳は、免疫力の向上や病気の予防など、赤ちゃんにとってプラスとなることがいっぱい。
また、母乳には赤ちゃんが生まれてすぐ必要となるあらゆる栄養源が含まれていて、成長の段階に合わせてその成分も変化します。
わたしの経験談ですが、初乳は黄色っぽいクリーム色でトロっとしていました。
その後日数が経つに連れ、おっぱいの色や質感が変化していくことにも気付きました。
母乳が成長の段階に合わせて変化するということにも納得です。
赤ちゃんが健やかに成長をしていくための強い味方、それが母乳なのです。
わたしは子どもが生まれるまで、母乳について深く知る機会がありませんでした。
しかし我が子が生まれ母乳育児をしていく中で自然と学びの機会が増え「母乳ってすごい!」と感動したことを覚えています。
ここでは、母乳が赤ちゃんへ与える影響について詳しく見ていきましょう。
免疫力の向上
母乳には、赤ちゃんの免疫システムを強化するための抗体や免疫成分が含まれています。
これにより、感染症やアレルギーに対する抵抗力を持つことができるのです。
単に赤ちゃんに栄養を与えるだけではなく、免疫力を高めてくれるのは、母乳育児の大きなメリットの一つと言えるでしょう。
病気の予防
母乳に含まれるラクトフェリンは、赤ちゃんの健康を維持して増進するのに欠かせません。
特に初乳に多く含まれているのも特徴で、赤ちゃんの健康に重要な働きをしているとされています。
赤ちゃんは生まれた瞬間からさまざまな病原菌にさらされますが、ラクトフェリンはそれらの感染症から赤ちゃんを守ってくれるのです。
参考:厚生労働省「母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで」
母乳育児中のママの食事と栄養管理
母乳の質は、ママの食事や生活習慣によって左右されます。
ママが食べたものは、母乳を通して赤ちゃんへ届くので日々の食事管理は重要ですね。
つまり、バランスの取れた食事をすることは赤ちゃんの健康にもつながってきます。
ここでは、食事や栄養管理のポイントについての具体的なアドバイスを紹介します。
(↓母乳育児に関する食事について知りたい方はこちらもどうぞ)
おすすめの食べ物やポイント
母乳育児におけるおすすめのもの食べ物とポイントは、次の通りです。
水分の多い食事(味噌汁やスープ) |
あたたかい飲み物(ハーブティーなど) |
和食を中心にバランスの良い食事 |
母乳育児をスムーズに進める上で水分補給は欠かせません。
サラサラな母乳を保つために、味噌汁などのスープ類を食べるなどして水分の多い献立を積極的に摂りましょう。
また、和食は油も控えめでバランスの良い献立も多いため母乳育児中の人にはおすすめ。
その他、あたたかいハーブティーなどもいいですよ。
わたしは母乳育児中、助産師さんにも勧めらたこともあって温かいハーブティーをよく飲んでいました。
母乳育児中は何度か乳腺炎に悩まされることもありましたが、ハーブティーは心身共にリラックスもできるので、個人的にも非常におすすめです。
避けたい食べ物やポイント
母乳育児における避けたい食べ物とポイントは、次の通りです。
アルコール・カフェイン |
油や糖分の多い食べ物 |
冷たい飲み物や体を冷やす食べ物 |
避けたいものとして、アルコールやカフェインはもちろん、油や糖分の多いものもおすすめできません。
胃腸が冷えないよう、身体を冷やす食べ物や飲み物もなるべく控えたほうがいいでしょう。
しかし、授乳しながら日々の食事を管理するのは一苦労。
そんなときには、宅配食という選択肢もあります。
「シェフの無添つくりおき」なら、徹底的に無添加にこだわって作られているのはもちろん、栄養バランスをしっかり考えられた献立が豊富に揃っています。
偏った食事にならず授乳中のママでも安心して食べられるため、料理をする余裕がないときなどにもおすすめです。
まとめ
母乳は赤ちゃんにとってかけがえのない栄養源であり、その栄養素は健やかな成長を支えます。
免疫力を高めるタンパク質、脳の発達に必要な脂質、エネルギー源となる炭水化物、そしてビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、母乳はまさに「完璧な栄養食品」とも言えるでしょう。
しかし、母乳の質はママの食生活や体調にも大きく左右されます。
そのため日々の食事管理は欠かせません。
忙しい育児の中でも、バランスの良い食事を心掛けることはとても大切なことです。
また、無理をせずときには宅配食などに頼るなど休養も忘れないでください。
母乳育児は赤ちゃんにとってもママにとっても幸せな時間です。
赤ちゃんとゆっくり向き合い愛情を感じながら、無理のない範囲で続けていくのが理想です。
ママの体調も気遣いながら、期間限定の幸せな時間を赤ちゃんとともに過ごしてくださいね。